蕪村と若冲展に | 田中トシオのあったかぁい元気

蕪村と若冲展に

以前から興味のあった与謝蕪村と伊藤若冲


開催を知った時から行きたいと思ってたら なんと友人からチケットが届きラッキーに。


二人は偶然同い年に生まれ 生誕300年

記念の展覧会に迷子になりながら 六本木ミッドタウンのサントリー美術館まで行ってきました。


撮影禁止なのでパンフで



最近「なんでも鑑定団」にちょいちょいでくる 若冲の絵
ほとんどが偽物で笑いを誘うが それほどの人気画家だった

精密な観測に繊細な筆致 胡粉の白と黄土の裏張りの 大胆で奇想天外 信じられない技法 完璧な作品 特にさまざな鳥の羽は一枚一枚がうならせる


一方 与謝蕪村は一切の無駄のなくすべてを凝縮された単純な水墨画や俳画は 現代にも引き継がれていることに驚かされる

 どちらかといえば私には 俳人としての方が馴染みがある。

誰でもしってるのは 「春の海 ひねもすのたり のたりかな」
「菜の花や 月は東に日は西に」お月様晴れ
などがすぐ思い浮かべるが・・。

うろおぼえだが55年前に教科書で たった一回習った句に
「旅に病み 夢は枯野をかけめぐる」というのがあった。

もしかしたら蕪村作と思ってるが 芭蕉だったかもしれない
辞世の句だと聞いて 子供ごころにその句の情景が浮かび
いまも鮮烈に忘れられず残ってる

小林一茶の辞世の句に 「散る桜 残る桜も散る桜」
があるが やはり心に残る句である

記憶はいい加減で・・ 良寛様かも・・・・。はてなマークニコニコ
 
その記憶の片すみにある 断片的なかけらを寄せ集め
思い出すと300年昔に馳せることができる

田中トシオ