こんばんは。田川貴浩のさりげない日常のブログです。ペタしてね

福島原発からの放射線の影響で、関東地方に通常の何倍もの放射線が検出されているというニュースが踊ってます。

そして、本日、午後からは、東京を脱出しようとする人が東京駅や羽田空港に殺到している・・。

先日来の食料・水の買い占めの動きもそうですが、これは明らかに集団パニック状態。

冷静に冷静に!!

東京で検出されたのは、0.809マイクロシーベルト=0.000809ミリシーベルトです。

報道では、「ミリシーベルト」とその1000分の1の「マイクロシーベルト」すら混同されてることがあります。

また、「被爆者が出た」とか「基準値を超えた」という言葉だけで、結果的に不安を煽っているようです。

一体、どこまでが安全で、どこまでが危険なのか? 
しっかり押さえてからニュースを見ましょう!!!

私は文系の門外漢ですが、少し整理してみたので、ご参考まで。
もちろん、情報の正確性及び危険かどうかの最終ご判断は、みなさんの自己責任で。


【ポイント】
① 人間は常に自然放射線を浴びている(世界平均で2.4ミリシーベルト)
② 放射線を浴びる時間が短時間なら、被害は無いか少ない(浴び続けると健康被害が出る)。
③ 放射線源からの距離が離れるほど、大気中の濃度は稀釈される


【単位】
1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)
1時間あたりの放射線量を「シーベルト毎時」というが、報道では「毎時」が省略されることが多いので注意。


【放射線量ごとの目安】(※特に断わりがないかぎり、1時間あたりの「シーベルト毎時」です)

0.000809ミリシーベルト(0.809マイクロシーベルト)・・・2011年3月15日、東京都内で観測された放射線量(通常の23倍)

0.001222ミリシーベルト(1.222マイクロシーベルト)・・・2011年3月15日、さいたま市内で観測された放射線量(通常の20~38倍)


0.005ミリシーベルト(5マイクロシーベルト)・・・原子力施設の通報基準(平常時の100倍)

0.00575ミリシーベルト(5.575マイクロシーベルト)・・・2011年3月15日、北茨城市役所で確認された放射線量(通常時の100倍)

0.044ミリシーベルト(44マイクロシーベルト)・・・成田からシカゴの飛行中にうける放射線量(高度により宇宙線が増加)

0.5ミリシーベルト(500マイクロシーベルト)・・・原子力施設の原子力緊急事態の基準(平常時の10000倍)

1ミリシーベルト(1000マイクロシーベルト)/年・・・一般公衆の1年間にさらされてよいとされる放射線(下記の自然に受けるものの他に、という意味でしょうね)

1.5ミリシーベルト(1500マイクロシーベルト)/年・・・人体が1年で自然に受ける放射線(日本平均)

2.4ミリシーベルト(2400マイクロシーベルト)/年・・・人体が1年自然に受ける放射線(世界平均)

0.2~5ミリシーベルト(200~5000マイクロシーベルト)・・・健康診断のX線検査(1回)

2.5~7ミリシーベルト(2500~7000マイクロシーベルト)・・・CT検査(1回)

10ミリシーベルト(1万マイクロシーベルト)/年・・・放射線作業従事者が1年間にさらされてよい放射線

10~50ミリシーベルト(1~5万マイクロシーベルト)・・・原子力安全委員会の指針で「屋内退避」を指示する目安。

50ミリシーベルト(5万マイクロシーベルト)・・・原子力安全委員会の指針で「健康への深刻な影響が懸念される」数値。これを目安に「避難」を指示する。

50ミリシーベルト(5万マイクロシーベルト)/年・・・放射線業務従事者が1年間にさらされてよい放射線

100ミリシーベルト(10万マイクロシーベルト)・・・「健康に明らかに影響が出る」とされる数値。具体的にはガンの危険性が0.5%増加するとされる(ただ、この数値は喫煙などの生活習慣の数十分の1とされる)。

200ミリシーベルト(20万マイクロシーベルト)以下・・・急性の臨床的症状(急性放射線症)は認められないとされる

250ミリシーベルト(25万マイクロシーベルト)・・・(一度にまとめて受けた場合)白血球の減少

400ミリシーベルト(40万マイクロシーベルト)・・・2011年3月15日11:00に発表された福島第一原発3号機付近の値。これを5時間浴びれば5%致死量の2000ミリになる

500ミリシーベルト(50万マイクロシーベルト)・・・(一度にまとめて受けた場合)リンパ球の減少

1,000ミリシーベルト(100万マイクロシーベルト)・・・(一度にまとめて受けた場合)急性放射線障害、悪心(吐き気)、嘔吐など。水晶体混濁

2000ミリシーベルト(200万マイクロシーベルト)・・・5%致死線量(20人に1人が死亡)

3000~5000ミリシーベルト(300~500万マイクロシーベルト)・・・50%致死線量(2人に1人が死亡)

7000ミリシーベルト(700万マイクロシーベルト)・・・100%致死線量


【参考にしたサイト】
・GIGAZINE「『ミリシーベルト』『マイクロシーベルト』とはどんな単位なのか、どのくらいから危険なのか?放射線量計測単位のまとめ」 http://gigazine.net/news/20110315_sievert/
・Wikipedia「被曝」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D
・北里大学病院放射線部 「医療の中の放射線基礎知識」 http://www.khp.kitasato-u.ac.jp/hoshasen/iryo/index.html