河内国大県郡の式内社(小)の鐸比古神社・鐸比賣神社の2社が合祀された神社です。
▲高尾山(標高277m)
御祭神は社号から分かるように鐸比古命(ぬでひこのみこと)と鐸比賣命(ぬでひめのみこと)。
鐸比古命は第11代垂仁天皇の皇子にあたり、
古事記では沼滞別命(ぬたらしわけのみこと)、
日本書記では鐸石別命(ぬでいしわけのみこと)と表記されてます。
鐸比賣命はお后さまと考えられています。
御祭神の異母兄姉には第12代景行天皇(日本武尊の父上)と倭比売命(伊勢の神宮を創建)がいらっしゃいます(・∀・)
鐸比古命にご挨拶するのは3年前に霧島で参拝した和気神社以来です!◡̈
和気神社の御祭神も鐸比古命でした。
御祭神のひ孫にあたる弟彦王は三韓征伐の手柄に備前の藤野県(岡山県和気郡)を賜わったという話があります。
この神社は御祭神の異母兄大中津日子命を祖とする河内国の豪族が和気氏の始祖(鐸比古命)を祀った神社と考えられます(よね?)。
景行天皇・大中津日子命とは母の違う御祭神ですが、河内国の重要なポストにいた豪族だったのでしょうか。
元は背後の高尾山山頂に鐸比古命が祀られ、
高尾山を神奈備として山そのものを御神体とした形態の神社でした。
現在地はきっと里宮だったのですね。
鐸比賣命は高尾山山麓東南50mの姫山に鎮座する磐座に祀られ、
分水の地に奉斎されてることから雨乞いの神なんじゃないかと。
拝所に立つと中央には鐸比古大神と鐸比賣大神の扁額が掲げられています。
左には春日神社。
御祭神は武甕槌命・経津主命・天児屋根命・比咩大神)。
▲春日神社
右は猿田彦神社です。
左右にも中門があるということは御本殿が三殿あるのでしょうか?
グイ〜ッと曲がった御神木の下に末社の稲荷。
高倉稲荷大神・昇龍大神・黒嶽稲荷大神です。
うおおおっと。
社務所は無人でした。
‥とゆーわけで本務神社の柏原黒田神社で御朱印をいただきました(^ω^)
和気清麻呂の配流地(霧島)からの和気氏発祥地とゆー、
わたし的にちょっとおもしろい神社めぐりでした。
◆鐸比古鐸比賣神社(ぬでひこぬでひめじんじゃ)
大阪府柏原市大縣4-206
鐸比古鐸比賣神社 社務所→柏原市大県4-6-1
本務神社→柏原黒田神社 柏原市今町1-3-13
072-972-0016