既に承知している者も多いと思うが、

私は最近、新たな著書を発表した。

『どんと来い、超常現象』の第5弾となる

その名も『IQ200』という学術書である。

帯に「書き下ろし長編伝説」「100万部は可能だ」

とのキャッチコピーが踊る本書だが、

果たしてどれくらい素晴らしい内容になっているか、

気になっている者も少なからずいることだろう。

自著の宣伝などするつもりはないが、

常に教え子たちの期待に応えたいというのが、

私の性分である。

今回は、少しばかりではあるが、

『IQ200』の中身に触れるとしよう。

これまでの『どん超』には、

私がたちどころに解決してきた

ニセ超常現象の顛末を記してきた訳だが、

『IQ200』の趣向は少々違う

私がなぜ、200という並はずれたIQを持ち、

そのインテリジェンスを

いかに超常現象解明に役立ててきたのか、

思考的プロセスを綿密に考察している。


そんな斬新なコンセプトと

物理学を基軸とした崇高理論

世界の一流科学者たちの間で話題を呼び、

全国ですでに2000部以上は売れているという。

まさに、究極のベストセラーと言っても

過言ではないだろう。

しかし、私はこの本で、

ひとつだけ誤りを書いてしまったことを

ここに告白し、心から読者に謝罪したい。

タイトルに『IQ200』と掲げておきながら、

実際には、私のIQは

220を軽く超えてしまっているのだ

これは、人に自慢話をするのが嫌いな私の

奥ゆかしさがそうさせてしまったのだが、

自著に事実と異なる記述をしてしまうとは、

まったくお恥ずかしい限りである。

しかし、その点さえ微修正すれば、

100万部の突破は時間の問題だろう。

なぜなら、あと99万8000ほど売れれば

100万部に到達し、

しかも、わずか199万8000売れるだけで、

200万部の大台すら超えしてしまうのだから。