なにが「むき出し」なのかな~?って読み始めたら…
魂がむき出しの文章だった!
助けてって叫べない、どこにも届けられない人の物語に感じた。


文章はまだまだ荒削りなんだけど、
こういう助けてが言えない状況、抜け出せない環境の子供たちがいることを知れるキッカケになる本かもしれない。
日本をまとめてる人達にこそ読んで知って欲しい…。
この生活の閉塞感が身近にない人にはあまりピンとこない作品かも。。


かっこつけたい、大きい自我を自由に表現したい、自分の周りの人間を助けたい守りたい、でもやり方が分からない
そんな男子の心に共感した、私の中の少年のような心(笑)

「背負えるか?笑わせてあげられるか?幸せにできるか?
怖い。隣にいるのが怖い。期待させるのが怖い。」

いつも現実が迫ってくる、重たい。抱えきれない。
好意を持つのも持たれるのも、何かを背負うのも怖い、って気持ちはどこから来るんだろうか…(°°)誰か教えてほしいね!



なんだか小さい頃に側にいた友達やクラスメイトを思い出した。
何かを抱えていたのかも。子どもながらに感じるんだけど、一緒に遊んだり側にいることしかできなかったなぁ…。



自分だけじゃ変えられない状況への、やるせなさとか焦り。

頼りたかったけど信じられなくなった大人への気持ちとか。

理不尽に傷つけてくる社会に対する怒りとか。

誰とも分かち合えない孤独感とか心に広がる虚無感とか。

環境や立場は違っても、同じ想いを抱えてる人はいるハズ!


私が知ってる小説だと、山田詠美さん「ひよこの眼」、窪美澄さん「ふがいない僕は空を見た」
といった作品にも存在した、
すぐ側で何かが崩壊していく恐怖のような。


もしかしたら悲しいのかもしれない、もしかしたら何か抱えてるのかもしれない。助けてが言えない状況なのかもしれない。
側にいて何か感じるものが確かにあったのに、話しかけ方が分からず、後々になって気付いて後悔したり。。


見た目やステータスに惑わされず、これからも沢山の人と話したい、知っていきたい、
そう改めて思った!

自分から声をかけてみよう、関わってみようと思う原点の気持ちを思い出すキッカケになる小説になった。
兼近さん、書いてくれてありがとう!!



声かけたからって別に何も変わらないかもしれないけど。
もう少し知れたかもしれない、力になれたかもしれない、あの人と友達になれたかもしれない。
少しの声がけか、良い方向に変わるキッカケになるかもしれない。

人と繋がっていきたい。
そして私も「助けて」が言える人間になっていきたい。