※再投稿です。
政之条と菊次郎が駆け付けると、
八千代は木にもたれ掛かり眠っていた。
それをしゃがんで見詰める清と、
清が大人しい事をいい事に、
彼女の髪をすく侍女が待機している。
その様子をクレヴァーは相棒の不死鳥と上空から眺めていた。
「八千代、良かったな。
心配してくれる奴が沢山居るじゃないか」
しかし、それを八千代は気付いて居るのだろうか?
「知ってるか?
お前が救われないと、三千代の意味が無くなるんだぞ」
お前が救われないと、
三千代も救われないんだぞ。
「三千代が堪えている本当の意味を、
お前はいつ気付くかな?」
幸せは、いつも側にありながら、
人はそれが見えない。
人の行為に願いがこもっていても、
人はそれが見えない。
「“心”があれば、精霊も人間も変わりないな」
そう言い、クレヴァーと不死鳥は、
空の彼方へ姿を消したのだった。
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前の話
後日談
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~キャラ紹介~
政之条(まさのじょう)
八千代と菊次郎、どちらも大切なんだと思う。
菊次郎(きくじろう)
医者として、巡回診療もしている。
言う事の聞かない体に、内心イラついているんじゃないかな?
陰ながら、八千代の幸せを願っている。
清(きよ)
八千代の寝顔なら、ずっと見ていられる。
清の侍女
名前は「発(はつ)」。
清を黙らせる為に、八千代の写真でも預けようか思案中。
実は鳥が好き。
不死鳥
名前は「アッシズ」。
クレヴァーの乗り物と化している。
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