本当にありがとうございます。
ミドルキック(回し蹴り)はムエタイにおける
スタートのテクニックです。
タイでもムエタイを始めたら
まずミドルキックを蹴りますし
大人になってプロになっても
一番練習するのがこのミドルキックです。
このムエタイのミドルキックを
完璧に身に着けると、冗談抜きで
相手の腕を破壊できます。
さらに手を使わなくても、ほかの蹴りを
使わなくても、このミドルキックのみで
相手を倒したり、相手の戦う気持ちを折ることが
できます。
相手のパンチが当たる距離に近づく必要なく
ただ一方的に蹴るだけで相手と戦えるようになります。
その結果、大きな自信になり
魅力的なかっこいいダンディな大人の男になれるので
ぜひマスターしてください。
私の場合、人の練習を見るときに
一番注目するのがこのミドルキックのフォームです。
この蹴りをうまくける人は
「できるな!」と思います。
一番練習するテクニックですので
練習量がすぐにわかってしまうんですね。
ムエタイのミドルキック、
空手で言う回し蹴りは
タイの子供が小さいころから
大人になるまでずっと繰り返し
練習してやっときれいに身に付きますが
細かく分析していけばスピードは
驚異的に短縮されます。
その細かい分析について解説していきます。
まず足の重心についてですが
足の重心は必ず親指のつけね、
母子球という部分に両足ともにおいてください。
ここに体重を置くと
力の伝わり方がスムースになり
動きがより速くなります。
ほかの部分に重心を置くと
伝えたい衝撃を吸収してしまうために
一拍子遅れます。
続いて足は相手に対して
斜め45°にステップします。
相手に対してまっすぐに膝を立てると
回転がしにくくなりますし
また膝に相手のケリをもらうと
簡単にバランスを崩してしまうので
斜めにステップするようにしましょう。
そして体重移動です。
けった足が前に出るようにしてください。
ムエタイの蹴りは横にけるのではありません。
斜め前に蹴るのです。
前に行こうとすることで
体重が足に乗ります。
乗りませんが前に行くことで
全体重が乗ります。
たとえば体を固定して手の力だけで
野球の球を投げると想像してください。
速い球は投げれませんよね。
どんな野球のピッチャーも足を
振り上げ体全体を回転させて
ボールを投げます。
それと同じようにけりも
ミドルキックでも体全体の力を使うようにすると
パワーが変わります。
この体重が乗ることこそが
立ち技格闘技、最強のけりと言われる
ムエタイの蹴りの秘訣といっていいでしょう。
次にケリ足についてです。
基本は当たる場所に対して
最短距離を狙ってください。
そして当たる瞬間に腰を「くっ」と
前に突き出すのです。
このへんを動画で
説明します.。
この腰を「くっ」と入れることで
ミドルキックの威力が全く変わって
きます。
というのは腰を入れることで
体重が足に乗るからです。
それによって
あなたもあの「タイキック」のような
けりがけれるようになります。
以上がテクニックになります。
それではステップに入ります。
ステップ1
大股で歩いてみる
(この時に蹴り足でしっかりと地面をけるようにしてください。
地面に前蹴りするようなイメージです。)
ステップ2
斜め45°にステップする
ステップ3
手を振る勢いで 腰を出す。 ステップ4
ケリ足をつけてみる
ステップ5
当たる瞬間に腰をくっと入れる
ケリのイメージとしては
体の回転によってひざ下全体を
前に投げ出すイメージです。
そして最後に追加事項です。
骨盤という部分があると思いますが
骨盤の動きを意識してください。
骨盤の横の部分を前に投げ出すのです。
以上がステップになります。
細かい分析を自分に当てはめて
違うところを自分でチェックしてみましょう
チェックが終われば上の真似をしながら
10回は今すぐ真似してみてください。
この動作を繰り返し行うことで
私の生徒たちも腰が入った
蹴りを蹴れるようになっていますので
やり方は間違ってはいないと思います。
しかし、やっていくうちに
もっといいやり方が見つかればそれで
やってもらって全くかまいません。
そしてそのもっといい方法を
ぜひメッセージなどで私に教えてくださいね。
今日も長い時間、ありがとうございました。
超痛いローキックの蹴り方はこちら
一撃必殺のストレートはこちら