僕が育ったのが神奈川県の大磯だった事もあってブレッド&バターの詞の世界は僕の心の奥深い部分と共鳴
する。

社会人になってすぐの頃、茅ヶ崎にあったブレッド&バターの経営するお店にも度々足を運んだ。


そんな彼らのキャリアの中で僕が一番好きなのがAlafレコード時代に残したLate Late Summer」 、「Monday Morning」、「Pacific」の3枚のアルバムだった。


1970年代の終わりから1980年代の初頭にかけてのAlfaレコードはYMO、吉田美奈子、小坂忠、カシオペア、スネークマンショー、TAMORIなど非常に良質な、あるいは先鋭的な音楽を発信するレーベルとしてすごく勢いがあったのを覚えている。

今日紹介するのはブレッド&バターがAlfaレコードから1980年にリリースした7thアルバム「Monday Morning」。


ジャケットの写真からもわかる通り彼らのバック・ボーンである湘南の海をテーマにした曲が中心のアルバムだ。

バックには当時の日本を代表するミュージシャン達が参加していて、非常にクォリティの高いサウンドを展開して

いる。


(Dr)林立夫、渡嘉敷祐一

(b)マイク・ダン、高水健二

(eg)松原正樹、今剛

(ag)笛吹利明、吉川忠英

(key)佐藤準、灘波弘之、坂本龍一etc.


アルバム1曲目は軽快なポップ・ナンバーHold On


岩沢幸矢と岩沢二弓の兄弟による独特の優しさに満ちたヴォーカル&ハーモニーとつわものミュージシャン達の強力なサウンドがめちゃくちゃ心地良い。


2曲目はタイトル曲のMonday Morning


海辺の街を離れて会社勤めを始めた僕の心にストレートに響く歌詞が心に染みる美しいスロー・バラード。


このAlfa時代の3部作のCDはずっと廃盤になっていて、4~5年前に仕方なくヤフオクで1枚ずつ競り落とした

途端に再発された苦い思い出がある。


でもそんな事はどうでも良くなってしまうような極上のポップスが詰まったアルバムだ。

マンデイ・モーニング/ブレッド&バター

Hold On、Monday Morningの試聴はこちらヘッドフォン