鈴木茂、ギタリストとしてはもちろん彼のソロ・アルバムが大好きだった。


鈴木茂の書く都会的なメロディと洗練されたサウンド、頼りなさげなお世辞にも上手いとは言えないヴォーカル、

松本隆の詩の世界を聴いているとついつい甘酸っぱくてセンチメンタルな郷愁に誘われる。


個人的には1stアルバムの「Band Wagon」 (1975年)は高校を卒業して大学に入学した頃、ndアルバムの「Lagoon」 (1976年)は学生生活ど真ん中、そして今日紹介する3rdアルバム「Caution!」(1978年)は大学卒業間際の心情や京都の街の色とシンクロする。
Blues Power


Produced By 鈴木茂


鈴木茂(g)
吉川忠英(acoustic guitar)
松任谷正隆(key)
佐藤準(key)
坂本龍一(key)
今井裕(key)
細野晴臣(b)
後藤次利(b)
高水健司(b)
田中章弘(b)
林立夫(dr)
渡嘉敷祐一(dr)
斉藤ノブ(per)
浜口茂外也(per)
淵野茂雄(sax)
and more・・・


1. レイニー・ステイション
2. サマー・ワイン
3. 風信子(ヒヤシンス)
4. ジュリエット
5. サテン・ドール
6. はるかぜを待つ人
7. はじめは他人…
8. Tsupparing Blues
9. Moon Baby


鈴木茂の最高傑作はリトル・フィートやタワー・オブ・パワーのメンバーをバックにレコーディングした1stの「Band Wagon」だと思うが、2ndの「Lagoon」のハワイレコーディングらしいリラックスしたサウンド、今作「Caution!」のPOP

なサウンドもやっぱ良い。


今作ではM-6の「はるかぜを待つ人」は伊勢正三 、M-7の「はじめは他人…」は来生えつ子が作詞を担当して

いるが、良し悪しは別にして松本隆の書いた曲と明らかに空気感が違う事からも彼の詩の世界が鈴木茂のサウンドの中で重要な位置付けになっている事を改めて感じさせる。


4回生の時、ゼミが一緒だった中○に誘われて組んだ鈴木茂バンドでもこのアルバムから2曲カヴァーした。


今日はその懐かしい2曲を紹介します。


M-1のレイニー・ステイションは16ビートのアップテンポのPOPナンバー。


ベース細野晴臣、ドラムス林立夫、キーボード松任谷正隆、ギターのコード・カッティングやドラムスのハイハットの裏打ちはいかにも70年代後半のサウンド。


今聴くと照れくさいけどこの曲の歌詞も好きでした。


M-5のサテン・ドールはボッサのAメロとトロピカルなサビの部分の対比が印象的なナンバー。


こちらはベースが高水健司、ドラムスが渡嘉敷祐一、キーボードが佐藤準。


当時ほとんど飲めなかったけど京都のBarのカウンターでBloody Maryをオーダーしたのは言うまでも無い(笑)


レイニー・ステイション、サテン・ドールの試聴はこちらヘッドフォン