記録、備忘録としての病気のこれまでの経緯、その2です。
前回は2013年4月22日に胃カメラの結果が出て、胃には特に異常が無かったところまで書きました。
病気~これまでの経緯(1) 2012年11月~2013年4月の記事は→こちらをクリック
<2013年5月>
5月1日
ゴールデンウィーク中の5月1日の未明からみぞおちが激しく痛み出し、朝になってもおさまらないので病院に行く事にする。
自宅近くの病院にしようかと思ったけど4月から受診を始めた渋谷のクリニックに行った方が今までの経緯もわかっているし、今後の治療の事もあると考えバスと電車を乗り継いで渋谷に向かった。
強い痛みに冷や汗をかきながら1時間強かけて渋谷のクリニックに到着。
診察の結果、小腸が暴れているんだろうとの所見で腸の動きを収める点滴をする事になり、人生初の点滴を受ける。
この時はまさかこの後何度も点滴を受ける事になるとは思わなかった(笑)
20分程の点滴で痛みは多少おさまったが、まだまだ痛い。
当面の対応として頓服の鎮痛剤セスデンカプセル40mgとツムラ大建中湯エキス顆粒を処方してもらい様子を見る事になる。
ただ、ここまでの激しい痛みはこの時以来今日に至るまで無い。
(病気が見つかってからは鎮痛剤を常用している事もあるが)
当時のスケジュール帳を見ると翌日の5月2日には実家の大磯に顔を出したりしているので、痛みは落ち着いたのだろう。
5月13日
渋谷のクリニックを受診。
みぞおちの鈍痛とお腹に張りを感じる症状は変わらず。
ツムラ大建中湯エキス顆粒、モサブリドクエン酸塩錠、コロネル錠、レパドミ錠、ガスコン錠、ネキシウムカプセルなど消化器系の飲み薬を2週間分処方される。
5月23日
痛みが続くので予定より早く渋谷のクリニックを受診。
みぞおちの痛みが以前より悪化していると伝えた所、CTスキャンで詳しく調べる事を薦められ5月29日に受診を予約。
5月29日
CTスキャンを受診。
5月30日
本来は5月31日の夕方に結果を聞きに行く予定であったが、翌5月30日の午前中の仕事中に渋谷のクリニックの医者から検査結果が出たので出来るだけ早めに来るようにと携帯に電話が入る。
なんとなく嫌な予感がしたので昼休みに訪問。
診察室に入りCTスキャンの画像を見ながら医者から告げられたのは下記の通り。
・膵臓に3㎝ぐらいの腫瘍が見つかったので悪性かどうか大学病院で詳しく調べてもらって欲しい。
・住まいの近くでおすすめできるのは順天堂大学医学部附属浦安病院か千葉大学医学部付属病院(以下「千葉大」)であるが、千葉大には膵臓の専門医がいる。
・紹介状を書くのでどちらにするか決めて欲しい。
順天堂大学医学部附属浦安病院なら自宅のすぐ近くで車で10分ぐらいなのでちょっと迷ったが、通うのに1時間かかるけど専門医のいるという千葉大に紹介状を書いてもらう。
医者の話し振りや態度から、ああこれはがんが見つかったんだなと感じたが、膵臓がんの知識もほとんど無くどこか他人事のような不思議な感覚だったことを覚えている。
初めて事の重大さに気が付いたのは会社に戻りネットで膵臓がんについて検索してみてから。
どのサイトを見ても書かれているのは膵臓がんの治療の難しさ、予後の悪さ、生存率の低さについてばかり。
気持ちの整理がつかないまま、会社の保健室の看護師に結果を報告した所すぐに千葉大に行くように言われ翌日に休みを取る事にした。
5月31日
紹介された千葉大の肝胆膵外科にCTスキャンの画像を持って受診。
CTの画像を見ながら説明を受ける。
膵臓の膵鈎部(すいこうぶ)に3㎝ぐらいの腫瘍がある。
これからいくつかの検査をした上で無いと結論は出せないが、膵臓がんの疑いが極めて高いとの事。
早速検査の予約ブッキングしてもらうが、全ての検査が終わって膵臓がんの権威であるという教授の診察を受けられるのが7月3日。
ずいぶん時間がかかるけど大丈夫なんだろうかと一瞬不安がよぎるが、一番早い日程での検査予約との事なので仕方が無い。
帰宅して妻に結果を報告。
3人の子供達には自分の口からはとても話しをする事が出来ず、その後妻が少しずつ話しをしてくれたようだ。
当時56歳と4ヶ月、漠然とあと20年は生きるだろうと何の根拠も無く思っていたけど現実は違う方向に向かおうとしていた。
初めて死というものを自分自身の事として考えるが、不思議なものでどこか現実感が無い。
でも、この日を境に俺と俺の周りのいろんな事が大きく変わった。
<2013年6月>
6月1日
大磯の実家に帰り、両親と弟に病気の事を報告。
母は認知症のため事態を良く理解できなかったが、年老いた父に事実を告げるのは辛かった。
最初の検査は6月5日。
今回はここまで、(3)に続きます。
これまでの経緯(3) 検査、確定診断、そして治療開始 2013年6月~7月
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