記録、備忘録としての病気のこれまでの経緯、その3です。
（過去記事）
これまでの経緯(1) 2012年11月～2013年4月
これまでの経緯(2) 2013年5月～6月
前回は昨年(2013年)5月31日に膵臓に3cmの腫瘍が見つかり、膵臓がんであるかどうかの検査を千葉大で受ける事になった所まで書きました。
58㎏あった体重は50㎏～51㎏まで減ってしまいました。
＜2013年6月＞
千葉大での検査がスタート。
6月5日
・光学医療科検査
・消化器内科検査
6月19日
・下部消化器（大腸）内視鏡検査
6月20日
・骨スキャン検査
・肝外 MRI MRCP検査
6月24日
・腹部内視鏡検査
6月26日
・CT造影剤検査
・肝外 MRI EOB検査
ここまでで8種類の検査、肉体的にも精神的にもへとへと。
7月11日にPET検査を残しているが、ここで予定通り7月3日に検査結果を踏まえた診察を受ける事に。
体調の方は大きな変化は無く、依然としてみぞおちのあたりの鈍痛を感じる状態が続く。
ただ、58㎏あった体重がどんどん落ちて50～51㎏まで減少。
＜2013年7月＞
7月3日
千葉大肝胆膵外科の教授よりステージ4aの膵臓がんの確定診断を受ける。
がんの大きさは3.5㎝。
教授より「がんが重要な動脈をまたいでいるため他のどこの病院に行っても手術は無理と診断されると思うが、私はまず手術をする方向で治療を進める事を考えたい。 但し他の病院の受診を含めて最終的な判断は患者本人の意思を尊重する」との事であったので、その場で千葉大での治療を決断する。
余命の宣告は無し（自分からは聞けなかった）、前回(5/31)の診察の時点で既に心の準備は出来ていたつもりであったが、やはり確定診断はショックであった。
教授の診察が終わった後、現在も僕の主治医である医師の診察に移り、今後の治療について説明を受ける。
まず、手術をするために抗がん剤「ジェムザール」と「TS-1」を併用してがんを縮小させる。
但し、小さくなっただけではだめで動脈をまたいでいる状態が改善されないと手術は出来ないとの事。
抗がん剤は3週間が1クールで「ジェムザール」は週1回の点滴を2週間受けて1週お休み、「TS-1」は2週間毎日朝晩2錠ずつ飲んで1週間お休みするパターン。
食欲不振、吐き気、全身のだるさ、倦怠感、口内炎、白血球の減少などの副作用についても話しを聞く。
早速2日後の7月5日から「TS-1」の服用をスタート、翌週の7月12日から「ジェムザール」の点滴を始める事になる。
仕事は体調に問題無ければ続けてかまわない、また食事についても特に制限はなく食べたい時に食べられるものを食べれば良いとの事。
処方された薬は抗がん剤「ティーエスワン配合カプセルT25」、鎮痛剤「トラムセット」、お腹の薬「ガスモチン錠5mg」「ツムラ漢方桂枝加芍薬大黄湯エキス顆粒」「ミロピンカプセル1mg」「ネキシウムカプセル20mg」
7月5日
自宅での朝食後「TS-1」他処方された薬の服用がスタート、しかしうっかり鎮痛剤の「トラムセット」を本来1錠のところを2錠飲んでしまう。
会社に向う電車の中で立ち眩みと同時に吐き気を感じ会社に着いてすぐにトイレで戻す。
ただ、「TS-1」を飲んで吐いたり吐き気を感じたのは現在に至るまでこの時一度だけ。
今にして思うと多分初めての抗がん剤に身体が驚いたのか、あるいは「トラムセット」を2錠飲んでしまったのが原因だと思う。
それ以外の副作用は全身のだるさ、倦怠感、食欲不振。
7月12日
千葉大にて抗がん剤「ジェムザール」の点滴を受けるためにまず血液検査を受け、結果が出た後に主治医の診察を受ける。
白血球(WBC)などの数値は問題無く、初めての「ジェムザール」1200mlの投与が決まる。
院内にある「通院治療室」に移動、「ジェムザール」の調合が出来るまで約1時間待った後にカーテンで仕切られたベッドに案内され、吐き気止め、ジェムザール、生理食塩水の順に3種類の点滴を約1時間かけて受ける。
こちらも副作用は全身のだるさ倦怠感、食欲不振。
特に点滴を受けた日は帰宅してしばらく横になっている状態。
7月19日
1クール目、2週目の「ジェムザール」の予定であったが、白血球の値が基準値を下回っていたため点滴中止。
かなり落ち込む。
こうして膵臓がんとの闘病生活が始まりました。
このペースで抗がん剤治療を続け、9月にCT検査を行い治療の効果を見る事になりました。
今日はここまで、(4)に続きます。
これまでの経緯(4) 抗がん剤治療と最初のCT検査 2013年8月～10月
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