記録、備忘録としての病気のこれまでの経緯、その4です。
(過去記事)
これまでの経緯(1) 2012年11月~2013年4月
これまでの経緯(2) 膵臓に腫瘍が見つかる 2013年5月~6月
これまでの経緯(3) 検査、確定診断、そして治療開始 2013年6月~7月
前回は昨年(2013年)7月3日に膵臓がんの確定診断を受け、抗がん剤「ジェムザール」と「TS-1」による治療が始まった所まで書きましたが一つ大事なことを書き忘れました。
抗がん剤以外の治療の選択肢として放射線治療があるのですが、僕の場合がんと十二指腸の間隔が近すぎて危険なため現状では無理との診断でした。
抗がん剤は3クール(9週間)治療を続けてみて、9月13日にCT検査を行い経過を観察する事に。
みぞおちのあたりの鈍痛は鎮痛剤「トラムセット」を処方してもらったせいか、たまに痛みを感じる程度になりましたが、常にお腹が張った感じがあってもやもやした違和感が抜けません。
また、病気のせいなのか薬の副作用なのか常に下痢の状態が続いています。
一方で抗がん剤の副作用による全身のだるさ倦怠感、食欲不振は慢性的に感じていて、当時のメモを見ると毎日のように「しんどい、つらい」と書いてました(笑)
体重は50~52㎏の間を行ったり来たり。
自覚症状に関しては今も当時とほぼ同じ状態なのですが、食欲不振は食事改善などの効果もあって3ヶ月ぐらいで解消、薬の副作用もだるさと倦怠感は常にあるものの身体の方が少しずつ慣れて行ったようです。
抗がん剤の治療を受けながら膵臓がんの治療方法については本やネットで必死になって調べました。
調べれば調べるほど様々な代替療法や民間療法の情報が氾濫していて頭が混乱しそうになりましたが、信頼できる情報とそうでないものの識別は少しずつわかるようになり、今選択している治療が僕の置かれている状況では最善のものであるという確信を得る事が出来ました。
そんな中で出会った一冊が「がんに効く生活」(著:ダヴィド・S. シュレベール)という本でした。
がんに効く生活―克服した医師の自分でできる「統合医療」/ダヴィド・S. シュレベール
自らが余命わずかな脳腫瘍と診断された精神科医の闘病体験記です。
そこにはがんと闘うには西洋の化学的医療と並行して、東洋医学的な人間が本来持っている免疫力をいかに高めるかの発想が必要であり、食事・心のケア・運動の重要性について書かれていました。
がんが喜ぶものを食べない、がんが嫌がるものをどんどん食べる、ストレスを無くし好きな事を楽しみながらたくさん笑う、適度な運動を心がける。
この本に書かれている事を治療と並行しながら少しずつ実践して行きました。
<2013年8月>
8月2日
2クール目スタート、無事1週目の「ジェムザール」点滴投与。
前回白血球の値が下がったので1200mlから1000mlに量を減らす。
腫瘍マーカー(CA19-9/E) 220.9H
8月9日
2クール目、2週目の「ジェムザール」の予定であったが、またまた白血球の値が基準値を下回っていたため点滴中止。
かなり落ち込む。
8月23日
3クール目スタート、無事1週目の「ジェムザール」点滴投与
8月30日
3クール目スタート、2週目の「ジェムザール」点滴投与
<2013年9月>
9月13日
CT造影剤検査
3クール目、1週目の「ジェムザール」点滴投与
腫瘍マーカー(CA19-9/E) 90.3H
CT検査の結果は3.5cmだったがんが2.7㎝に縮小、腫瘍マーカーの値も下がっているが、依然動脈をまたいでいる状態は改善されていない。
9月20日
3クール目、2週目の「ジェムザール」点滴投与
<2013年10月>
10月4日
4クール目、1週目の「ジェムザール」点滴投与
10月11日
4クール目、2週目の「ジェムザール」点滴投与
腫瘍マーカー(CA19-9/E) 77.0H
10月25日
5クール目、1週目の「ジェムザール」点滴投与
9月13日のCT検査の結果を踏まえて、当面今の治療を続けて12月末に再度CT検査を行う事になりました。(薬も変更無し)
今日はここまで、(5)に続きます。
これまでの経緯(5) 余命宣告 2013年11月~2014年1月
Alison Krauss / Shawn Colvin / Jerry Douglas - The Boxer
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