リアル・タイムの病状報告記事と混在していてわかり難いと思いますが、今日は回想、記録、備忘録としての「病気のこれまでの経緯、その5」です。

(過去記事)
これまでの経緯(1) 2012年11月~2013年4月
これまでの経緯(2) 膵臓に腫瘍が見つかる 2013年5月~6月
これまでの経緯(3) 検査、確定診断、そして治療開始 2013年6月~7月
これまでの経緯(4) 抗がん剤治療と最初のCT検査 2013年8月~10月

前回は昨年(2013年)9月13日に抗がん剤治療スタート後最初のCT検査を受け、がんは縮小しているものの動脈をまたいでいる状態は依然改善されていないので、引き続き抗がん剤治療を続け12月27日に改めてCT検査を受ける事になったところまで書きました。

その間に2012年12月にライヴを行って以来休止していたバンド活動も、8月に9ヶ月振りにOl'55というバンドを新たに結成して再開。(ギターもほとんど触っていなかった)

11月には学生時代のサークル関係のバンド75XでOBライヴに出演したり、解散状態だったStrawberry Wineも期間限定の再結成をしてリハをスタートさせました。

免疫力アップの秘訣の一つ、好きな事=音楽をめいっぱい楽しむ時間が生まれました。

しかしながら、病気の方はあまり良い状態に向って行きませんでした。

この頃の体重は53㎏前後。


<2013年11月>
11月1日
5クール目、2週目の「ジェムザール」点滴投与
腫瘍マーカー(CA19-9/E) 96.3H

11月15日
6クール目、1週目の「ジェムザール」点滴投与

11月22日
6クール目、2週目の「ジェムザール」点滴投与

ジェムザールの点滴を受けた日はしんどくて帰宅するとすぐ横になって寝る状態、お腹の方は相変わらず下痢状態が続く。

<2013年12月>
12月6日
7クール目、1週目の「ジェムザール」点滴投与
腫瘍マーカー(CA19-9/E) 91.7H

12月7日
抗がん剤の副作用で38℃台の発熱、18時間ずっと寝続けて翌8日には平熱に戻る

12月13日
7クール目、2週目の「ジェムザール」点滴投与

12月27日
千葉大のCT検査機が監査で引っ掛かり使えなくなっため1月27日に検査が延期
8クール目、1週目の「ジェムザール」点滴投与(今回は正月休みのため変則で2週目は無し)

<2014年1月>
新しい年を迎えられた事に心から感謝

1月17日
9クール目、1週目の「ジェムザール」点滴投与
腫瘍マーカー(CA19-9/E) 1月17日 137.6H

鎮痛剤で抑えられていたお腹の痛みを徐々に感じ始めるようになる

1月24日
9クール目、1週目の「ジェムザール」点滴投与

1月27日
CT造影剤検査
9クール目、2週目の「ジェムザール」点滴投与

(検査結果)
前回2.7㎝だったがんの大きさが2.94cmに拡大、腫瘍マーカーの値も上がって来ているのでがんに抗がん剤の耐性が出来て薬が効かなくなって来た可能性がある。

お腹の痛みが出ている事を考えると病気の状態は横ばい、あるいはやや悪化していると思われる。

半年間抗がん剤治療をして来たが残念ながら手術は難しく、今後はいかにがんの進行を抑えて行くかが治療の中心になる。(延命治療への転換)

対策として抗がん剤をTS-1+ジェムザールから、アブラキサン+ジェムザールに切り換える事を提案したい。

アブラキサンは膵臓がんではまだ未承認薬であるが、臨床試験では効果が出ている。

但し副作用がやや強く脱毛、しびれ等の末梢神経障害、白血球減少、全身倦怠感、関節痛などが予想される。

ここまでの話しを聞いて初めて余命について質問、この状態の膵臓がん患者の平均余命は10ヶ月との宣告を受ける。

その場で結論を出す事が出来ず、考える時間を作るために1週間後の1月31日に再度診察の予約を入れる。

鎮痛剤が医療用麻薬(アヘン系)のオキシコンチンに変わり、頓服としてモルヒネ系のオプソ内服液を処方される。

1月31日
1週間いろいろ考えた。

残された時間を思い残す事の無いように過ごしたい。

余命10ヶ月、残されたのが延命治療であるのなら、新しい抗がん剤の副作用のしびれ等の末梢神経障害(ギターが弾けなくなるかも)、脱毛を受け入れるよりは生活・人生の質(QOL)を選ぶべきではないのか。

でも体調は病気が見つかって以来大きな変化は無く、まだまだ頑張れるのではないか。

悩んだ結果、内科医の(現在が外科なので)セカンド・オピニオンを受ける事を決断、いろいろ調べて膵臓がんでの実績がある国立がんセンター肝胆膵内科のO医師に診てもらいたい旨を主治医に相談。

主治医はセカンド・オピニオンの受診を快諾、早速O医師への紹介状を書いてもらい2月24日に受診予約を入れる。

今日はここまで、(6)に続きます。

これまでの経緯(6) セカンドオピニオン~トモセラピー治療スタート 2014年2月~3月

James Taylor - Stand And Fight


Dad Loves His Work/James Taylor



このブログが同じ病気の方の参考に少しでもなることを願い、このバナーを貼っています。
良かったらクリックして下さいね。
にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村