膵臓がんのご主人の闘病についてブログに書かれていたまみさんのご主人が今日(5月29日)の未明に永眠されました。

一緒に闘ってきた仲間の訃報はとにかく無念で悲しいです。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

今日は記録、備忘録としての「病気~これまでの経緯(11)」、2015年2月~3月です。

(過去記事)
これまでの経緯(1) 2012年11月~2013年4月
これまでの経緯(2) 膵臓に腫瘍が見つかる 2013年5月~6月
これまでの経緯(3) 検査、確定診断、そして治療開始 2013年6月~7月
これまでの経緯(4) 抗がん剤治療と最初のCT検査 2013年8月~10月
これまでの経緯(5) 余命宣告 2013年11月~2014年1月
これまでの経緯(6) セカンドオピニオン~トモセラピー治療スタート 2014年2月~3月
これまでの経緯(7) トモセラピー治療完了 2014年4月~5月
これまでの経緯(8) 転移の疑い 2014年6月~9月
これまでの経緯(9) 東京医科大学病院受診 2014年10月~11月
これまでの経緯(10) HIFU(ハイフ)治療のため入院 2014年12月~2015年1月

前回は2014年12月8日~12月13日に6日間の入院で東京医科大学病院で「HIFU(ハイフ 強力集束超音波治療)」の臨床研究を受けたこと。

2014年9月から上昇傾向にあった腫瘍マーカーCA19-9/Eの値が2015年1月19日の検査で1792.0と初の4桁台まで上昇、抗がん剤「TS-1」と「ジェムザール」に耐性が出来てしまったため2月から「アブラキサン」と「ジェムザール」の併用療法に変更することを決断した所まで書きました。

<2015年2月>
2月3日
膵臓がんが見つかってから2回目、生まれてから58回目の誕生日
・昨年、2014年1月に余命10ヶ月を宣告された時は正直この日を迎えられるとは思っていなかった

2月6日
千葉大診察日
・腫瘍マーカーCA19-9/Eの値が1月19日の1792.0から3144.0に上昇

・第1クール1回目(3週1クール 2週治療1週休薬)の「アブラキサン」と「ジェムザール」の点滴治療開始
(副作用で予想される指先の痺れ対策でアイスグローブを着用しながら点滴投与)

2月8日
発熱とお腹の激痛で最寄りの順天堂大学浦安病院の救急外来を受診、幸い腸閉塞などの重篤な症状は無く手持ちのレスキューの鎮痛剤「オプソ内服液」で対処するようにとの診断
(原因はアブラキサンの副作用と思われる)

2月13日
千葉大診察日
・第1クール2回目の「アブラキサン」と「ジェムザール」の点滴治療

江戸川病院
・2月18日のトモセラピー(放射線治療)の経過観察診察に向けて19時からMRIと血液検査

2月18日
江戸川病院
・検査の結果、腫瘍マーカーCA19-9/Eの値が5774.5と2月6日に千葉大で検査した時の値3144.0から更に上昇しているものの、腫瘍のサイズは2014年3月24日のトモセラピー治療開始前の検査画像より25%縮小しているとの診断

2月25日
東京都長寿健康医療センター
コシヒカリ命さんが受けているSTNM01の超音波内視鏡投与の臨床研究に参加できないかを相談するために千葉大の主治医に紹介状を書いてもらい受診

・血液検査、胸部・腹部のレントゲン検査、CT造影剤検査を受けた結果、条件的には問題ないので3月4日~5日に検査入院した上で最終決定する事になる

2月27日
千葉大受診日
・第2クール1回目(通算3回目)の「アブラキサン」と「ジェムザール」の点滴治療

・この頃からアブラキサンの副作用による脱毛が始まったのでウィッグを付け始める

<2015年3月>
3月4日~5日
東京都長寿健康医療センター
STNM01の超音波内視鏡投与の臨床研究に向けた病理検査のため検査入院、超音波内視鏡穿刺術による生研と良い機会なのでついでに神経ブロックを施行してもらう。

3月6日
千葉大受診日
・腫瘍マーカー(CA19-9/E)の値が2月18日の5774.5から830.0に下がりアブラキサンの効果が少しずつ出始める

・第2クール2回目(通算4回目)の「アブラキサン」と「ジェムザール」の点滴治療

3月9日
東京医科大学病院
・昨年の12月8日~12月13日に6日間の入院で受けたHIFU(ハイフ)治療の臨床研究の経過観察診察

・検査の結果腫瘍マーカー値(CA19-9/E)は267.2、腫瘍の大きさは変わらないが腫瘍の深層部の細胞が壊死している痕跡が見られるのでHIFU(ハイフ)治療の効果が出ているとの診断

・昨年の治療は深層部を中心に攻めたので今度は表層部を中心にやってみましょうということになり、4月6日~11日まで2回目のHIFU(ハイフ)治療の臨床研究参加が決定

3月11日
東京都長寿健康医療センター
・3月4日~5日の病理検査の結果が出たが、2回目のHIFU(ハイフ)治療の臨床研究参加が決定したことで、STNM01の超音波内視鏡投与の臨床研究への参加条件「他の臨床試験に参加中の者、あるいは臨床研究期間中に参加予定のある者は対象外」に抵触するため参加を辞退

3月22日
四谷Blue HeatにてSoul Food Cafeのライヴ

3月27日
千葉大 肝胆膵外科・和漢診療科受診日
・第3クール1回目(通算4回目)の「アブラキサン」と「ジェムザール」の点滴治療

・和漢診療科の初診日、抗がん剤の副作用や下痢の症状を緩和するために真武湯という薬を3週間試してみることになった

2015年の2月~3月は千葉大での新しい抗がん剤への変更、和漢診療科の受診開始、トモセラピー(江戸川病院)、HIFU(ハイフ)治療(東京医科大学病院)の経過観察通院、結果的に辞退する事になったSTNM01の超音波内視鏡投与の臨床研究(東京都健康長寿医療センター)参加に向けての検査入院、診察などで忙しい2ヶ月間でした。

「アブラキサン」と「ジェムザール」の併用療法に変えてから上昇傾向にあった腫瘍マーカー(CA19-9/E)の値が少しずつ下がり始め、トモセラピーHIFU(ハイフ)治療の臨床研究の経過観察の結果も順調でしたが、体調の方は逆に悪化していきました。

アブラキサンの副作用による強い倦怠感、腹痛、関節痛、末梢神経障害、以前からの慢性的な下痢による体力消耗もあって、仕事から帰宅後は横になっている時間が多くなり体重も50㎏台を割って48~49㎏前後で推移。

治療の効果が出ているのにアブラキサンの副作用で体調は悪化し髪の毛も抜けてしまったこともあって、気持ち的にかなり落ち込みました。

次回、病気~これまでの経緯(12) 2回目のHIFU治療・余命半年宣告 2015年4月~5月に続きます。

<腫瘍マーカー値(CA19-9/E)の推移>
(2015年)
3月9日 267.2H(東京医科大学)
3月6日 830.0H
2月13日 5774.5H(江戸川病院)
2月6日 3144.0H
1月23日 1792.0H
(2014年)
12月18日 704.0H
12月8日 299.8H(東京医科大学)
11月7日 443.5H
10月10日 308.4H
9月19日178.0H
8月1日 96.3H

<この頃のお薬>
(漢方薬)
・ツムラ真武湯エキス顆粒(朝昼晩食前30分 各1袋)
(膵臓の機能を助ける薬)
・リパクレオン顆粒 300mg(朝昼夕各2袋)
(下痢の薬)
・ミロピンカプセル1mg(朝夕各2錠)
(鎮痛剤)
・フェントス・テープ1mg(入浴後)
(鎮痛剤レスキュー)
・オプソ内服液5mg(痛い時)
(抑うつ剤)
・ソラナックス0.4mg(就寝前1錠)
(睡眠促進剤)
・ブロチゾラムOD錠0.25mg(就寝前1錠)


With A Little Help From My Friends(心の友) / Joe Cocker(ジョー・コッカー)

Oh, I get by
with a little help from my friends
Mm, I get high
with a little help from my friends
Mm, gonna try
with a little help from my friends

ああ なんとかやるさ
友達の力をちょっと借りてね
うん 元気を出すからさ
友達の力をちょっと借りてね
よし やってみるぜ
友達の手助けがあればできるさ

Joe Cocker - With A Little Help From My Friends



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