台風18号の影響で今日(9月8日)も朝から一日雨。

明日は化研病院で骨髄抑制など血液検査に問題が無ければ、4回目のオキサリプラチンの点滴を受ける予定です。

今回は記録、備忘録としての「病気~これまでの経緯(13)」2015年6月~7月。

前回は4月6日~4月11日、東京医科大学病院で2回目のHIFU(ハイフ)治療の臨床研究を受けるために6日間入院したこと。

抗がん剤治療は引き続きアブラキサン+ジェムザールを継続、千葉大での腫瘍マーカーCA19-9の値は1月 1792.0→2月 3144.0→3月 830.0→4月 352.0→5月8日 187.7と順調に推移していたが、5月25日に江戸川病院で受けたトモセラピー(放射線治療)の経過観察で再び790.6と上昇し始めたこと。

5月31日に膵臓がん発覚から2年が経過したところまで書きました。

<2015年 6月>
6月5日
千葉大 肝胆膵外科・和漢診療科受診日
・腫瘍マーカー(CA19-9/E)の値が5月8日の187.7から1254.0に急上昇
・膵臓のがんが門脈や上腸間膜動脈に影響を与えて、腸の働きが悪くなっている状態
・第6クール1回目(通算12回目)のアブラキサンとジェムザール治療
・漢方薬は「中健中湯」から「断痢湯」に変更

6月12日
千葉大にてCT造影剤検査

6月15日
千葉大にてCT造影剤検査の結果を聞く
・腫瘍の大きさは2月の検査時の3.5cmから3cmに縮小しているが、がんの動きが活発化して来て浸潤が進んでいる
・腫瘍マーカーCA19-9/Eの値も1254.0に急上昇していることから、アブラキサン+ジェムザールに耐性が出来た可能性が高い
・フォルフィリノックスはまだ使っていないが、アブラキサン以上に副作用が強いので今の全身状態では無理だと考える
・よってアブラキサンの次の手は無く、アブラキサンをこのまま続けるかがんによる痛みや下痢などの症状を緩和する治療に移行するかの選択となるとのことなので、アブラキサンの治療を継続することを選択

6月17日~19日
・将来緩和ケア治療に移行することになった時に在宅治療を受けるため、市役所から紹介してもらった訪問診療を行っている2つのクリニックを受診
・偶然にもその2つのクリニックが連携して地域訪問診療チームを作っていることを知り、がん専門医が院長の「ふじみクリニック」を主治医にペインクリニックが専門の「小林クリニック」とのチームでお世話になることに決める

6月26日
千葉大 肝胆膵外科・和漢診療科受診日
・第7クール1回目(通算14回目)のアブラキサンとジェムザールの点滴

<2015年 7月>
7月3日
千葉大 肝胆膵外科・和漢診療科受診日
・腫瘍マーカーCA19-9/Eの値が前回の1254.0から倍近い2490.0に上昇
・第7クール2回目(通算15回目)のアブラキサンとジェムザールの点滴

7月13日
東京医科大学病院で4月に受けた2回目のHIFU治療の経過観察
・CT造影剤検査、血液検査受診
・具体的な大きさは明確に出来ないが、前回のHIFU治療の効果(がん細胞の壊死)が画像上から見られる
・8月17日から3回目のHIFU治療が決定

7月中旬
ここ最近の治療や検査結果を書いたブログを読んだ何人かの読者の方から今すぐ次の手を考えた方が良いとのアドバイスを頂き、千葉大の主治医に連絡して7月22日に臨時の診察時間を取ってもらう

7月19日
荻窪Rooster NorthsideにてSoul Food Cafeのライヴ&まみさんとのオフ会

7月21日
・この日から36年4ヶ月勤めた会社を休職
・2017年2月末の定年退職日まで復職は考えていない

7月22日
千葉大の主治医の臨時診察
・可能性として残されているのは確かにフォルフィリノックスであることは間違い無い
・ただアブラキサン以上に副作用が強いので今の全身状態では無理だと考える
・低用量での治療、4剤全てを使わなかった時の治療効果についてもエビデンスがまだ無いのが実情
・また用量を落としてフォルフィリノックスを投与したにもかかわらず、重篤な副作用を起こしてICUに入った実例もあるのであまりおすすめ出来ない
・唯一考えられるとしたらオキサリプラチンと5FUの2剤による治療で、これを希望するのであれば対応は可能とのこと
・これを受けて千葉ポートメディカルクリニックの今村先生、化学療法研究所病院の古瀬先生(杏林大学教授)と「がん休眠療法」をやっている高橋先生あて3通の紹介状を書いてもらう

7月25日
化学療法研究所病院にて高橋先生のセカンドオピニオンを受ける
・提案されたのは「がん休眠療法」による抗がん剤治療
・具体的にはTS-1とオキサリプラチンの併用、TS-1とイリノテカン(CPT11)の併用、TS-1とオキサリプラチン、イリノテカン(CPT11)の併用の3案を提案される

7月27日
千葉ポートメディカルクリニックにて今村先生のセカンドオピニオンを受ける
・オキサリプラチンの使用については同感だがTS-1は既に1年半以上使用して耐性がついている可能性が高いので疑問
・イリノテカンは腹水があるので忌避
・オキサリプラチンと5FUにアバスチンをプラスしたらどうか

7月28日
化学療法研究所病院にて古瀬先生(杏林大学教授)のセカンドオピニオンを受ける
・イリノテカンは忌避、アバスチンは保険適用外
・今の症状と体調を考えるとオキサリプラチンと5FUが唯一残された治療法
・私は化研病院での化学治療は行っていないので、同じ治療を提案をされている千葉大の方で治療を受けることをおすすめする

7月29日
アポ無しで千葉大の主治医の診察を受ける
・セカンドオピニオンを受診した結果オキサリプラチンと5FU治療を受けたいこと、急ぎCVポートの埋め込み手術をお願いしたいことを伝える
・主治医より意向は承知したが、過去当院では前例の無い治療なので院内のコンセンサスを得る必要がある
・CVポートの手術は8月3日~4日の入院で手配するが、院内の承認が下りるまで確定出来ないことを理解して欲しい

7月31日
千葉大の和漢診療科と口腔外科を受診
・お腹の張りに対応するため漢方薬の処方を大幅に変えてもらう
・あわせて肝胆膵外科の状況を報告、もし転院になっても漢方治療は続けたい旨を伝える
・口腔外科で月に1度のクリーニングと抗生剤の投薬を受ける

この後8月1日に予想外の展開が待っているのですが、それについてはまた次回。

今回は読者のみなさんのアドバイスに助けられたと同時に、もう少し早い段階で次のアクションを起こしておくべきであったことを思い知らされました。

(過去記事)
これまでの経緯(1) 2012年11月~2013年4月
これまでの経緯(2) 膵臓に腫瘍が見つかる 2013年5月~6月
これまでの経緯(3) 検査、確定診断、そして治療開始 2013年6月~7月
これまでの経緯(4) 抗がん剤治療と最初のCT検査 2013年8月~10月
これまでの経緯(5) 余命宣告 2013年11月~2014年1月
これまでの経緯(6) セカンドオピニオン~トモセラピー治療スタート 2014年2月~3月
これまでの経緯(7) トモセラピー治療完了 2014年4月~5月
これまでの経緯(8) 転移の疑い 2014年6月~9月
これまでの経緯(9) 東京医科大学病院受診 2014年10月~11月
これまでの経緯(10) HIFU(ハイフ)治療のため入院 2014年12月~2015年1月
これまでの経緯(11) アブラキサン治療開始 2015年2月~2015年3月
これまでの経緯(12) 2回目のHIFU治療・余命半年宣告 2015年4月~5月


Eric Clapton - Let It Rain



Eric Clapton/Polygram Records



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