昨夜、ワタシの根源的おそれのひとつを直視することができた。

そのおそれとは、恋愛関係におけるもの。

ワタシの父は強い劣等感を持つ人で、
自分を強く感じるために毎日、アルコールの力を借りなければならなかった。

普段は人づきあいがほとんどなく無口な方なんだけど、
アルコールが体内に入ってその作用が及ぶと、途端に別人となる。

この世の王様にでもなったように気分がデカくなり、
普段のフラストレーションをはらすかのように母をなじる毎日。




いとこのお姉さんから聞いた話が、今でもずっと忘れられない。

ワタシが母のお腹の中にいるとき、このいとこのお姉さんが泊まりがけで遊びに来たときのコト。

夜になって父が晩酌をはじめて酔いがまわってくると、
いとこがいるにも関わらず母をなじり始めたというのだ。

酒に酔って妻に向かって暴言を吐き続ける父。

母は何も言わず、目に涙を浮かべながら床を拭き掃除していたそうだ。





ワタシの母は、ものすごくプライドが高くて気が強い人。
自分が旦那に苦しめられているというコトを、なるべく人に知られないようにと我慢していた。

当然、父親に対する愛なんかとっくに無くなっているにも関わらず母が離婚せずにいたのは、
離婚という2文字を自分が背負うことへの拒絶でしかなかった。

3人の子供を抱えて離婚し、生活していかなければならないという事へのおそれもあったと思う。

父への愛が完全に冷めていた母は、心の中で父との関係を切っていたように思う。

言葉にして口には出さずとも、
心の中で父への暴言を繰り返しながら、ただひたすら我慢に我慢を重ねていた人生だった。





この二人には共通点がいくつもあった。
それは長く夫婦を演じているうちに、似通うようになったものなのかもしれない。

二人ともお互いはもちろん、誰のコトも信用していなかったし、強い劣等感を抱えていた。

だからこそ、生涯を共に出来たのかもしれない。

二人の生活は愛と優しさが欠如した苦しみの連続だったけれど、
それでも間違いなく引き合っていたんだ。




話をお腹の中にいるワタシに戻すと、
意識が芽生えるはるか前のお腹にいた頃から、
ワタシは父の暴言を聞いていたコトになる。

そして母の悔しさ、悲しみ、孤独感をへその緒を通じて、
あるいは自分が浮かぶ羊水を介して感じ取っていた。

お腹の中のワタシは意識が無いにも関わらず、自分の中に何かを感じていた。

それはおそれだった。

お腹から出て、父と母のいる空間に出ていくことに対するおそれ。

ワタシが生まれてからも父の態度が変化することはなく、
母の悲しみの日々も変わることはなかった。

オトコというもの、
そしてオンナというものの原型が、ワタシにとっては両親だけだった。

だからいつの間にか、オトコというのはオンナをなじるもので、
男女が一緒に暮らすということはオンナが我慢することなんだという観念が形成されたんだ。




思春期に入る頃、両親への反発心と同時に
ワタシの中にあたたかい家庭というものへの強烈な憧れが芽生えた。

そして衝動のままに駆け落ちして出産し、
結婚生活は当然のようにすぐに破綻した。

それから何人かの人と恋愛関係になったけれど、
見事なまでにほとんどすべての人との関係が両親を模倣したようなものだった!

お腹の中にいた頃のぼんやりしたおそれはいつの間にか揺るぎない男女間の原型となり、
無意識のままにワタシはこの原型を忠実に体現していたのだった。。。




この一連の流れが昨夜、ハッキリと眼前に姿を現した。




なぜ、恋愛相手のオトコの人がワタシに暴言吐くようになるのか。

あるいはなぜ、相手との関係に早々に見切りをつけながらも我慢を重ねる関係を続けるのか。

その答えが、見えるようにしてよくわかった。



理解出来た今のワタシが望むのは、
両親の模倣という輪から抜け出すこと以外にはない。



これまでは無意識ゆえに模倣するしかなかったけれど、
これからは意識的に模倣を繰り返さないという選択ができるのだ。

ここでまた、新たなおそれが出てきた。

つまり、考えてみればワタシには幸せな男女関係というものの経験がないばかりか、
そのお手本もない。

穏やかで幸せな恋愛というものが、未知なるものなのだ。

人間は何にせよ、未知なるものにはおそれを抱くもの。

両親を模倣するのもおそれなら、
幸せな恋愛関係というものもワタシにとっては、コワイものなのだ。




ここで星詠みがこう助言する。
「2019年7月3日、日食を伴う蟹座の新月がドラゴンヘッドの近くで起こります。
ドラゴンヘッドは前世から引き継いだ、今生で果たすべき課題を示します。

毎回似たようなトラブルを抱えたり、同じような問題を常に抱えている場合、
それはあなたが今生で果たすべき課題なのかもしれません。

また今回の新月は、内なる課題や傷を示すキロンと90℃の緊張関係にあります。
過去に経験した何らかの負の記憶が、よみがえるかもしれません。

今回の新月のサビアンシンボルのメッセージは、
当たり前のようにあるものから解放されようとする能動的行動。」

。。。なるほどね💦

ワタシの中にある両親から引き継いだ課題に今、向き合うときなんだ。

恋愛がうまくいかないのを自分や相手のせいにしてきたけれど、
深いところにある根源的おそれが投影した現実を体験していたのだとわかれば、
自分自身とこれまでの恋愛相手に対しての負の思いが解かれる。

すべて起こる現実は自分自身の投影なのだという真理に照らし合わせても、
根源的おそれを直視出来たことには心から感謝しかない。

過去から繰り返されるパターンは無意識でいる限り、際限なく繰り返される。

そのパターンを打破するのは、意識しかない。

常に、意識して自分自身の内面や起こる出来事を観察し、
パターンを繰り返さない選択をし続けるコト。

これまでの人生では、わずかな時間しか体験しなかった穏やかで幸せな時間。

これからは意識的に選択することで揺らがないものにしたいなぁ。。。←しみじみと。