死ぬ程恥を晒し、罪を犯し、周りに迷惑を掛け、それでも今こうして生きている。
ふと、TSUTAYAをウロウロしていて見つけたDVD
2003年の恋愛ドラマ映画、死ぬまでにしたい10のこと（My Life Without Me）。
この種のジャンルは殆んど見ないが、昔少し話題になっていた記憶があり観てみる事にした。
カナダのバンクーバーが舞台。幼い娘2人と失業中の夫と共に暮らすアンは、ある日腹痛のために病院に運ばれ、検査を受ける。その結果、癌であることが分かり、23歳にして余命2ヶ月の宣告を受けてしまう。その事実を誰にも告げないことを決めたアンは、「死ぬまでにしたい10のこと」をノートに書き出し、一つずつ実行して行く、という内容。
具体的には
～Things To Do Before I Die～
1. Tell my daughters I love them several times a day.
娘たちに愛していると一日に何度か言う
2. Find Don a new wife who the girls like.
ドンに、子どもたちも気に入るような新しい奥さんをみつけてあげる
3. Record birthday messages for the girls for every year until they’re 18.
娘たちが18歳になるまで誕生日に毎年贈るメッセージを録音する
4. Go to Whale bay Beach together and have a big picnic.
ホエール湾ビーチに行って、ピクニックをする
5. Smoke and drink as much as I want.
好きなだけお酒を飲んでタバコを吸う
6. Say what I’m thinking.
思っていることを言う
7. Make love with other men to see what it is like.
他の男の人とつきあって、どんなかんじかためしてみる
8. Make someone fall in love with me.
誰かを私に夢中にさせる
9. Go and see Dad in jail.
刑務所にいる父に会いに行く
10 Get some false nails (and do something with my hair)
ネイルアートをして、髪型を変える
実際に病気になっている訳でもなく余命宣告を受けた訳でも無いが、自分に甘いと言う性格上、残りの人生で明確にやり遂げるべき事をこうして具体化する事は非常に重要だと思った。
似たような物として
このような本があり、金子哲雄氏の「僕の死に方 エンディングダイアリー」も話題作となった。
「死」は避けられない事。
若い頃の様にただ前だけを見て突き進んでいた頃と違い、親が弱くなり自分自身も劣化して行くのを目の当たりにすると、当然「死」を意識する。
どうせなら……
突っ走ろうか。
まずは明確にやりたい事を見つけ、達成に向けて動く。
目標、は人それぞれの価値観で変わるが
必ず達成出来る。
達成出来ないのは自分が弱いから、そして諦めるから。
如何に自分に厳しく人に優しくなれるか。
少しずつ明確に進んでいきたいと思わされた作品だった。