シャンプーについて~初級編~ | にいちゃんのブログ~個人的耽美論~

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たまには美容師っぽい事も書かなければ(笑)


えー






シャンプーを選ぶ時は、何を基準にしていますか?

・ボトルのデザイン
・メーカー
・香り
・安全性
・手触り
・ツヤ
・ハリ、コシ
・ボリュームが出るか
・知人に薦められて


などなど


人それぞれの基準があって良いと思いますが


シャンプーの目的は


毛髪や頭皮の汚れを取る事


です。汚れは

ほこり
スタイリング剤
顔料

皮脂
フケ

など

すすぎでは落ちにくい脂の性質を持つものがあります

そこで洗浄成分→

界面活性剤

を使う事になります


シャンプー剤の中に必ず含まれる成分ですが、この処方の組み方を間違えると汚れと共に毛髪内部のタンパク質も流れ出たり、シャンプー中の摩擦でキューティクルが剥がれ髪が傷んでしまう事もあります


界面活性剤とは、水に馴染みやすい部分(親水基)と脂に馴染みやすい部分(親油基)の両方をもつ物質で、水と油を融合させるもの、と言えば簡単でしょうか(・∀・)


この界面活性剤の種類によってシャンプーの良し悪しが決まると言って良いかと思います


大きく分けて3種類ー

・石油系
・せっけん系
・アミノ酸系

があります


大量生産・大量消費の世の中、市販のシャンプーの主流は石油系です。安価で洗浄力に優れ、原価が安く利益率の高いシャンプーに用いられております


ただ、石油系界面活性剤には

・必要な皮脂まで落としてしまう
・体内に成分が蓄積される

というリスクがあります

女性が赤ちゃんを出産する時に羊水がシャンプーの臭いがする、という話を良く聞きましたが、それも10年程前の話。それでもなお、石油系は根強く使われ続けています


ではせっけん系は?

よく洗い上がりにキュキュっとする感覚がさっぱりして好き、等のお話を聞きますが

やはり必要な皮脂まで落としているという事に変わりはありません

そして結構高目のアルカリ性なのですが、ベビーシャンプー等にも良く見られる成分です


ではアミノ酸系は?

原料が高価な為商品化するとかなりの値段になるが、洗浄力はマイルド。そしてツルツルした感じが継続する為、顔や身体に使用するといつまでも流れていない感覚になる



最初にシャンプー選びの基準について述べましたが


美容師としてはやはり

アミノ酸系

の界面活性剤を主としたシャンプーをお薦めしたい所です


石油系のシャンプーを使い続けて来た結果―


子供のアトピー比率は戦前→戦後で


6倍以上


となっております


既に様々なシャンプーが流行の中で移り変わり、消費者の皆様もかなりの知識をお持ちの方もいらっしゃいますが、


今お使いのシャンプーは貴方にとってベストですか?


その問いに、美容師は答えられなけれはなりません


勿論、アミノ酸系が全ての人のお肌に合うとは限りません


しかし、石油系が持つリスクは正しく認識して頂く必要はあります


次回は実際に、シャンプーの中身について、微力ながら参考になる記事を書きたいと思います。


お勉強の合間の癒しに(*゚ー゚)ゞ