Vive le Roiっ!
という訳で、続きです(・∀・)
6) Romantique
らめぇぇえ~!
と叫びたくなる歌謡曲炸裂。
まあ 『聖闘士星矢』で言う所のペガサスローリングクラッシュ位の奥義。
KAMIJOが本気でロマンティックな歌詞を書くとこうなる、っていう、聴き手を口説く様に歌った一曲。
開始2秒で満腹です(´0ノ`*)
7) 抱きしめられながら
これは紛れもなくGa〇ktの『Mizéra〇le』路線。
前曲からの流れで失禁寸前の僕は若干休憩しながら聴きましたが。
禁断の愛だからこそ生まれるもどかしさ、切なさ、を女性の側から描く作品。
Romantiqueと同様、多分僕には一生作れない世界観でしょう
様々な引き出しを持つ兄貴、恐るべし
8) Moulin Rouge
こちらは兄貴の第2弾シングル。
「Louis ~艶血のラヴィアンローズ~」からの急変っぷりに驚いたが
すぐさま第3弾、闇夜のらいよんをリリースし誤解を招く事なく生還。
フランスはモンマルトルにあるアレをモチーフに
ノリノリで杖をぶん回す
「今宵もパリでは 秘密のパーリー」
って。
ま、ままままさか、
「パリ」と「パーティ」を アレしているのか……………
ギターのMeku。メッチャ巧いやん。
すげぇ逸材かも(`∀´)
9) サンクチュアリ
実は5曲目のDeath Paradeと1つの曲だったらしいが、繋がりがよく解らん
MASASHIのベースが炸裂(´▽`)
ちなみに2曲目と4曲目でも弾いてるんですけど。
これは全ての「リーダー」に向けた応援ソング、そして
KAMIJO自身が過去の自分にこう言ってやりたい、と語る意外と深い一曲。
初聴きの時は、このアルバムの中で一番浮いている感じがして苦手だったが
歌詞を追って聴いていくと味が出ます
10) 片手に夢を持つ少女
HIZAKI登場(ノ´▽`)ノ
ってかHIZAKIが作ったの?位に思ってしまう
30代半ばメタル
で好きです、こういうの。多分おてるもこういうの好きだと思う。
結構素敵な歌詞だし
何となくAfter Cloudia思い出しました(´∀` )
そして曲終わりに切れ間なく次の曲へ。
この辺の作り方はさすが兄貴
ラスト2曲、ここから無事に
超耽美路線
に戻ります(〃∇〃)
11) 追憶のモナムール
前回のレビューで述べましたが、アルバムの核となる部分ー
“人の心を領土にする帝国”
を舞台とし、ヴァンパイアと人間の女性の禁断の愛を描き
最後は愛を選ぶか、誇りを選ぶか
という結末の1つとなる曲です。
とにかく劇的。間奏前後の展開~
サビが終わって、ギターソロに入り、展開があって、 クワイアパートに入り、本格的な間奏に入る。とか
そして冒頭のサビはマイナーコードで始まるがそれ以外のサビはメジャーコードで始まる。とか
てんこもり。
歌詞も、
「降るはずのない雨に頬が濡れていた」、
つまり「泣いたことを認めない」という
超耽美(゚∀゚*)
もう、共に召されましょう(°∀°)b
12) Heart
これは紛れもなく
フル兄貴。
本当に言う事なし。この曲に全て詰まっている。
劇団作れるよ兄貴。
耽美派を知るならこれを聞け、的な曲は
この曲と
God Palace -Method of Inheritance-
と
冬東京
でしょう(笑)
ーーー
心を侵略する為に持つ武器は「芸術」。
でも主人公は、「領土」である人の心が最大の芸術=武器である事に気付いてしまう。
貴方が選ぶのは
「領土としてのHeart」ですか?
「武器としてのHeart」ですか?
「愛する気持ち」を選びますか?
「誇り」を選びますか?
ーーー
まあよく解らんけど
とにかく
耽美の極み
がここに在る事は間違いありません
そして
レビュー③で述べた点についてですが、
・これぞKAMIJOの真骨頂Versaillesの首謀者として申し分無い世界観を繰り広げている
→これまでの感想をお読み頂いた通り、耽美をさらに越えた超耽美と言える歌詞・楽曲。壮大なオーケストラやサポートメンバーがKAMIJOをしっかりと目立たせている
・ヴォーカリストとしての進化を感じる
→本当に、マジで、ソロデビューのタイミングがLARAINE後では無くVersailles後で良かった。Versaillesで半端ない成長を遂げたKAMIJOだからこそ出せる声。自分で自分の声がどんどん好きになって来ている、らしいし(*^▽^*)
・こちらもKAMIJOの人生が存分に表現されている →「MARICE MIZER」の雰囲気が漂う
→KAMIJOが影響を受けたアーティストの手法や世界観の集大成。クラシック要素や中世ヨーロッパを強く意識、特にMARICE MIZER風味のサウンド使いが顕著に現れてる。
・ゲストで参加のミュージシャンが言わずともハイレベル
→Mekuは初めてしっかり聴いたが、確かなテクニックを持ち曲に合わせてしっかり順応出来る逸材。ドラムの山崎慶は数多くの有名どころのサポートを務めてきた実力派、高橋圭一は80~90年代にユニット『Groovy Boyfriends』でギタリストとして活躍し、ユニット活動休止後は数々のアーティストのプロデュースや楽曲提供やアレンジを手掛けている。
HIZAKIとMASASHIはずぴたーなので文句無し
・退廃的耽美。音に限らずトータルのクオリティーに脱帽
→ 「退廃」とは「衰え廃れていること」また「道徳的に乱れ、不健全なこと」を表すが特にこれといった基準がある訳ではない。要するに解釈はリスナー次第。僕は「古のきらびやかな貴族=退廃」と捉えています。そしてそれを現代において体現し、より耽美な世界観へと昇華させる事が「退廃的耽美」だと捉えています。
音・映像、全てのクオリティーが高く、作り込む世界観の中にもリスナーに委ねる部分を残し、末永く楽しめる、「Heart」に残るアルバムであると思っております
まだもう少しあるわよ(笑)
勝手にレビュー⑤へ続く→