過去 | にいちゃんのブログ~個人的耽美論~

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第二回目、








テーマは





過去」





とさせて頂きます。













では-

























現在というものは、過去の全ての生きた集大成。

人は過去によって造られ、縛られ、それを美化し、怖れ、誇り、背負って生きる。

ポジティブに捉える事が出来れば、その先は極めて有意義な人生に成り得るだろうし

ネガティブに捉えてしまえば、常に罪の意識との戦いを強いられるだろう。

特に悪い事項は「闇」となり、いとも容易く心を支配してしまう。そして完全に消し去る事は出来ない。

その範囲が広くなればなる程、生きている事に喜びを見出だす事が困難になる。

実際、自分自身も幾度となくその呪縛に苦しみ現世を諦めようと思った事か。



悪夢をみていたのか、悪夢を創り出していたのか……



『自分自身のせいでは無い。

周りのせいで巧く事が運ばないのだ。

周りが余りにも愚かだから、自分を理解出来ないのだ。

下らない奴らめ。』



負の連鎖の始まりー



その渦中に居る間は、そのスパイラルの織り成す悲劇に気付く事が出来ない。

出来なかった。

負が負を呼び、失敗が連続する。

どれだけの他者を傷付ければ、自分は正当化されるのだろう。

そこに正義は無い。

あるのは「エゴイズム」だけだ。

その事実に、そしてそれを隠し正当化しようとしている自分自身の弱さ・未熟さに

何故すぐに気付く事が出来なかったのだろう。

気付く事が出来たのはー





完全に環境を変えたからだ。

そして立場や人脈・築き上げたものを

全て捨てたからだ。



大切なものを捨てる覚悟が無ければ

そして実際に捨てる事が出来なければ

何も変える事など出来ないのだ。





過去など意識しない時代ー

ただひたすら前に向かい、「過去」となるものを積み上げていた若き日。

何が成功なのか、何が失敗なのか、

何処に行くのか、何があるのか、

誰なのか、何時なのか、

訳も解らず進んでいた日々は、愚かで、輝かしく、奇怪で、懐かしい。

1つの事項を達成する、また達成したと思うと、その「結果」や「過程」が必ず生まれている。

達成した事項が多ければ多い程、振り返る事も多くなる。

歳をとればとる程、それを懐かしみ、美化し、誇りへと変え、満足感に浸る。

つまり、自分に満足した時、達成を感じて振り返る事に終始する時、人は歩みを止めている。

時には必要な事であり、今後に繋げる糧を生み出す時間と成り得る事は確かだが

とりわけ悪い事項の場合は、如何に良い方向に向けるかが大切であり

感傷に浸る時間は無駄以外の何物でも無い。





何をやっても巧く事が運ばない時、

「自分の考えている事は全て間違っている可能性が高い」

と思うようにしていると、他者との接点が広がる気がする。

その位極端に自我を抑える位の事が出来なければ、状況は変わらない。

自分を否定する事やプライドを捨てる事は非常に苦しいが、不可能では無い。

100%にしなければ。

1%でも自我を残し、機を見て動く。

これも1つの賢いやり方なのかもしれない、と思ってからは然程問題は起きない。

発想を転換するようになり、徐々に視界が変わって行った。



とにかく闇に沈んでしまう前に

他人のせいにばかりしていないか、

または自分だけを悔いる様な状況を作り出してはいないか、

そして自分を他者からの目線で見るとどのような状態なのか、

を冷静に判断する事が出来れば、現在は少し変わって居たのかもしれない。





過去の集大成が現在。

という事は、今の自分は

「必然的に成るべくして成り立っている」。

勿論例外もあるのかもしれないが。



過去の全てを受け止め、呑み込み、

光も闇も、全てが自分の構成要素である事を悟り、

その上で前に向かって進む事。



その道標は、自分で切り開くしか無いのだ。

棘なのか、協力者が現れるのか、

全ては己次第。全ては必然により造られていくのだ。






「過去」の名言集

こちらに載っている名言、そしてこの記事はあくまでも参考までに。

人に依って感性が違う以上、相容れない部分は在って然り。








過去に闇が存在しない限り

光とは何かを知る事は出来ない。

過去の光にのみすがっている限り

闇の深淵を測る事は出来ない。





過去の自分の足りなさ・至らなさをあざ笑い、先を見据えて走る気力が沸いて来たら



そこがスタート地点なのでしょうね。























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