昨日、辺野古のキャンプシュワブ前で公共用地(道路用地)を不法占拠している活動家のテント前で、不法占拠をやめるよう呼びかけました。


合法的な抗議活動であれば、憲法上も法律上も認められているわけですから、一般の方々に迷惑がかからない限り私もとやかく言いませんが、違法行為のうえ過激な抗議活動を行うことは許容できません。


これは、政治家としても一人の国民としてもです。抗議のためなら法律を破って良いわけはありません。

私は今回、こうした活動に対し、不法占拠をやめテントを撤去し、建設的な議論をしようと呼びかけました。


呼びかけを始めると、すぐに活動家たちは罵声を浴びせてきました。「お前!」とか、「帰れコラ!」などの汚い言葉でしたが、私は何もけんかをしに行ったわけではありませんので、「あなたたち」「みなさん」など丁寧な言葉遣いに努めました。


我々も将来的には米軍基地を日本から無くし、自主防衛を行うべきとの立場ですので、彼らの言っていることとはある面では共通点はあるわけです。


しかし、活動家たちは、反対のための反対をするだけで何も生みだしません。

しかも、過激な抗議活動は本来の沖縄の方々の姿ではないはずです。沖縄は古来、空手が発展してきたわけですが、その神髄は調和の精神にあります。すなわち和を尊ぶ方々であるわけです。


私が訪れた日は、沖縄では重要な十六日祭(ジュールクニチ)で、家族総出、親族・血縁も先祖の墓の前に集まって、料理を供えて祖先を供養する日です。

であるのに、テントには人々が集っていました。十六日祭りには行かない人達なのでしょうか?それとも本土からから来た人達なのでしょうか?


途中、名護市の大城市議(白い服の方)が私のもとにやってきて、「我々も思いをもってやっているので理解をして欲しい、過激派は一人として入っていない」と主張しましたが、私が「その主張はいったん承りますが、であるなら不法占拠をやめさせて合法的な抗議活動にしてください」と言うと、急に声を荒らげ怒り始め話を変えようとしましたので、私が「議員として法を順守する順守させることが当たり前ではないですか」と投げかけると、大城市議は「県警も妥協してこうなっている」と述べ、テント村の前に戻っていきました。


大城市議の話し合いをしようとする姿勢は評価したいと思いますが、抗議活動をしている人たちは、話し合いによって解決を試みようとするのではなく不法占拠のうえ過激な行動をしているわけです。


また、「国会開会中なのにここに来ていいのか」という罵声を聞いてびっくりしました。

国会開会中であっても本会議や委員会がなければ、私は各地に赴き課題をうかがい現場を見ます。


この罵声を聞いて思ったのが、沖縄選出の国会議員は開会中は現地に来ないのかということです。

多くの国会議員が、活動家による現地の異常な状況を見るべきだと思います。


その後、道路を管理する内閣府沖縄総合事務局北部国道事務所を訪問し、所長、副所長に、速やかなる不法占拠の解消を要請しました。


また、沖縄タイムスの記事『北部国道事務所の労組組合員がキャンプ・シュワブゲート前でマイクを握りました。新基地建設に抗議する市民を監視する業務について、「本来の仕事ではない。県民のための仕事がしたい」と話しました』について、国家公務員法、人事院規則に明確に違反しているのではと質問しましたが、所長は「あいさつしただけと聞いているので政治活動や抗議活動にはあたらないと判断している」と答えました。


しかしながら、沖縄タイムスの記事が本当であるなら明確に違反していますので、これは国会質疑等でしっかり取り上げていきたいと思います。