話に聞いていた一番星号のレプリカを、ついに見ることが出来ました。
その一番星号は、9作目になる「熱風5000キロ」に登場したモノでした。
熱風5000キロ……前作に続きシリアス路線で、バトルシーンはあるものの「突撃一番星」と同じくライバル車がいない作品でした。始まってすぐに事故に遭い前部を大破してしまった一番星は、早々にスクリーンから姿を消してしまいます。
故に、ほとんど映る事が無かったリアの絵も見ることが出来ました。
4作目から警察の指導が入り、1回の走行は400メートルまでとされ、ロケ地までの移動は飾りを外さなくてはならなくなりました。その対策として、アウターパネルに飾りを付けてワンタッチで外せるようになっており、そのバックルまでもが正確に再現されていました。
箱のマーカーランプもしかりで、バックルで外せるようになっております。
下半分がブルーのリアバンパーは、何故か次の作品にもそのまま使われていました。
このペイントも移動時はシートで隠す必要があったので、ランプを捕獲する柵が付いています。
スパンコールもブルーで統一。
マーカーランプはシリーズ1、2を争う数です。
今ならカッティングで処理してしまいそうですが、しっかりとペイントされてます。
いつもは途中で変更される「御意見無用」の行灯ですが、この回はそれも無く最後までこのままでした。
実はこの一番星号、マイナーチェンジ後でありまして、プレス向けに公開された時はマーカーランプは全てブルーで統一されていました。因みにジョナサン号の登場はもっと少なく、資料もあまりありません。
こちらは、バンダイのトラック野郎シリーズのボックスアートですが、マーカーランプがブルーで統一されていますね。これはこれでカッコいいのですが、あまりにサッパリし過ぎというので、黄色とのコンビネーションになりました。恐らく、プレス向けの写真を元に製品化されたのでしょう。
本物の一番星号もレストアされ現存しており、イベントでツーショットをキメた事もあるそうです。
レプリカでありながら、本物よりも本物らしいと言われるこの一番星を前に、暫し立ち尽くしてしまいました。巨匠M氏とバッタリ会いましたが、会話が上の空でした。
そして「レプリカ」というものを改めて考えさせられました。