お正月が明けてから、久しぶりに会う人ごとに「クリスマスとかお正月はどうだった?」とあいさつがてら聞いていたんですが、「風邪ひいて終わってた」という答えも意外と多かったです。うちはラッキーなことに例年よりはマシだったんですが、やっぱり日射量も年間で最低になり、気温も下がり始めるこの季節は風邪やインフルエンザなどが猛威をふるうようです。
イギリスでは、風邪やインフルエンザになっても、病院ではあまり抗生物質は処方してくれません。40度の熱が3日続いてさすがに病院に行っても、何もくれなかったという話もよく聞く話ですし、我が家もあまり薬をもらったことがありません。
数年前に娘がかなりの高熱を出して、その熱と咳が長引いていたので病院に連れて行った時のことです。そこは半緊急時の病院でベテランの看護婦さんが診てくれるのですが、その人が教えてくれた療法がおもしろいものでした。
看護婦さん:「薬はあげないけど、個人的にアドバイスをあげるわ!
とりあえず水分をたっぷり飲ませて、後は足の裏にビックス・ヴェポラッブを塗って、すぐに靴下をはかせることね!寝る前がおすすめよ。
うちの子供たちにはいつもこれだけど、ハズレなしでよく効くのよ!」
市販の薬品全般に対する不信感が強くなっていた私は、最初はこのビックス・ヴェポラッブのような世界的に有名な製品など使いたくなかったので、ワセリンにペパーミントオイルやユーカリオイル、サンダルウッドなどのエッセンシャルオイルを混ぜたものを使ってみたのですが、それがよく効いたようでそれを塗った晩は娘も久しぶりにぐっすりと寝てくれました
(後でヴェポラップの原料を調べてみたところ、だいたい同じような成分でした。
また、英語ですがこちらのリンクには、手作りヴェポラッブの作り方とその軟膏の使い方20例もあってお勧めです。「Top Tip for Today-20 Uses for Vicks VapoRub」)
その後、今度は旦那の咳が長引いた時に今度はビックス・ヴェポラッブを買って試してみたんですが、それも長引いていた咳が止まってぐっすりと寝てくれました。
夜に咳で眠れない時、いろいろ試しても咳が止まらない時などに試してみる価値はあると思います。鼻づまりもすぐにすっきりします。
私は肺が弱いのですが、肺が炎症を起こしてしんどい時に試してみるとぐっと体が楽になるのがわかります。
ヴェポラッブのラベルには「胸元に塗って下さい」とありますが、足の裏がいいです。どうしてかはわかりませんが、足に塗ってしばらくすると脇からヴェポラッブの匂いがします。
日本にも、葛湯や大根、長ネギなど風邪にいい民間療法はいろいろありますが、風邪をひいてそれを準備することすらしんどい時なんかにもお勧めです。
子供でも大人でも、下手な咳止めシロップなんかよりもよっぽど効きます。また最近は新聞でも、この療法が紹介されていたようです。(科学的にはこれが効くメカニズムは証明されていないようですが、いろんな人によく知られた療法で、使った人は強くお勧めしているところを考えると効いているんでしょう。)
市販の風邪の症状を和らげる薬や解熱剤を使うと、痛みなどの症状が楽になるのはいいのですが、体が免疫力を強化しようと発熱しているのにその熱を下げてしまうらしく、できるだけ避けたいところですしね。
特に子供には、風邪薬(痛み止め)はできるだけ避けるようになりました。
以前、「子供にあげてはいけないもの20 パート1」という記事を翻訳した時に、こんな情報があったからです。
「7.咳止めシロップと市販の薬
処方箋なしで買える子供用の薬のほとんどには、人工甘味料や保存料、添加物など毒物がいくつも入っています。 特に咳止めシロップは、咳を止める効果がまったくないことが科学的に証明されています。
多くの『子供用』薬には実際のところ、大人向けの薬よりも毒性が高いのです。それは子供用の薬は甘みがつけられていて、見た目をよくするために石油化学製品から作られた着色料を使用しているからです。それでも毎日、親は自分の子供を市販の薬で毒しているのです。 」
たしかに、イギリスの子供用の解熱剤には「sugar free(砂糖不使用)」と書かれていて、アスパルテーム、着色料、香料などが入っています。
咳止めシロップは、おいしいしなんかすっきりするので好きだったんですが、やっぱり効かないんですね。喉のイガイガには、たまに効く感じはしますが、それには蜂蜜でも十分でしょう。特に、最近買ったローカルな蜂蜜はよかったです。お薬として使っていますが、子供も食べるのが大好きです。
でも、病氣になってから治すよりも、病氣、感染症にかからないのが一番ですね♪
「6人の間違いなく最強の医者。それは
日光浴、水、休息
空気、運動、食生活」
・・・この辺が究極かと思います。