まず、「パラダイム」とは・・・

「ある時代や分野において支配的規範となる『物の見方や捉え方』」という意味の言葉です(三省堂辞書サイト 10分でわかる「パラダイム」)。




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あなたがまだマトリックスに住んでいるかもしれない20の兆候

20 Indicators That Signal You May Be Living In The Matrix

5月13日【Collective evolution】http://www.collective-evolution.com/2015/05/13/20-indicators-that-signal-you-may-be-living-in-the-matrix/ より翻訳



モーフィアス:「青いピルを飲めば、話はここで終わる。自分のベッドで目を覚まして、自分が信じたいと思うことを信じるだろう。

赤いピルを飲めば不思議の国に居続ける。そしてウサギの穴が続く限りの深さまで、あなたにお見せしよう」-マトリックス




あなたが信じようと信じまいと、西洋に住んでいる私たちの多くはマトリックスの奴隷として生まれて成長し、死んでいます。

キアヌ・リーブスが主演した同名のカルト映画では、何が真実で何がシュミレーションされた現実なのかについて疑問視を投げかけています。

元はウォシャウスキー 兄弟による純粋なフィクションではあるものの、映画「マトリックス」は現代の社会モデルに挑戦し、洗脳(植え付け)の問題を指摘して、それに対する大衆の認識の欠如という問題に触れています

コンピュータープログラマーで温厚なネオが答えを探し求める中、モーフィアスに出会い、彼はネオにマトリックスについて説明をしようとします。

部屋に入ろうとするネオに向かい、モーフィアスは「マトリックスとは何か、知りたいか?」と尋ねた後、次のように説明します。

「マトリックスはあらゆるところにある。われわれを取り囲んでいる。

今この部屋にもある。

窓から外を見てもテレビをつけても見ることができる。

仕事に行くとき、教会に行くとき、税金を払うとき、感じることが出来る。

真実を隠すため目の前を覆っている世界だ」
(映画「マトリックス」より)


何年も前に、私は激しい出世競争や都市での生活から自分を引っ張り出そうと試みましたが、最近のシドニーへの旅行した際に自分自身のバージョンのマトリックスを経験していることに気がつきました(偶然にも、シドニーはマトリックスの大部分が撮影された場所でした)。

なんとかマトリックスの世界から自分のプラグを外した後、私が気がついた比較的わかりやすいマトリックスの特徴を文章化しようと決意しました。

私の個人的なマトリックスの定義を明確にすれば、社会全体に蔓延している信念、文化的な規範、態度や条件付けされた状態などの一連のものを指しています。

当初、こういったものは市民に対して製品やサービスを提供している経済的原理の元で作り出されました。

こういった商品やサービスを促進するため、個人が消費パターンに参加するように納得させ、従わせることを目的に、様々なテーマや考え、イデオロジーが使われています。

そのプロセスの中で、かかる情報は社会の中に埋め込まれ、文化的で社会的な行動の基準が作り出され、個人や社会が真実に関心を向けないようにされています。

社会の中に生活する個人として、私たちは権威に服従するようになり、特定の非論理的な文化構造に順応し始めます。

そして最終的には、海に泳ぐ魚のように、私たちは自分の周りの水に対して関心を払わなくなります。つまりマトリックスに対して気がつかなくなるということです。


あなたがまだマトリックスに住んでいるかもしれない20の兆候


1.人生を楽しむよりも、ローンの返済のために自分の時間のほとんどを費やしている

2.週末が待ちきれない

3.自分の成功は、乗っている車の種類や、住んでいる郊外の住宅地の場所、所有している住居の大きさで判断している

4.裕福な者は地球から略奪する行為の報酬を受けているが、地球を救おうとしている者は笑いものにしている

5.自分が楽しめない仕事に従事し、情熱が持てない仕事やキャリアに就いているという不幸な状態は稼いだお金で相殺されると考えている

6.何か薬を飲めば、病気は治ると考えている

7.健康的でオーガニック、新鮮な食べ物を食べることに専念している人は変人で、かなり加工され、栄養がほとんどない食べ物を食べることが普通だと考えている

8.ものを買うと幸せになれると考えている

9.テレビのニュースを見て、それが真実だと信じている

10.自分が生き残るために不可欠な自然界や環境に関することよりも、自分がひいきにしているスポーツのチームにもっと関心がある

11.経済の成長と発展は望ましいことで、グローバリゼーションによって雇用が創出されると信じている

12.ステータスクオ(現状維持、体制)に従い、行われていることに対して疑問視したことがない

13.交通渋滞や汚染、五感に負担がかかりすぎている状態は、普通の日常生活の一部であると考えている

14.複数の政党の間には違いが存在し、政党間の違いが本当の変化を生み出すと信じている

15.テロリストはあちこちに潜伏していて、あなたやあなたの住んでいる地域にとって脅威だと考えている。現実的にはテロリスト攻撃に巻き込まれるよりも雷に打たれる可能性の方が150倍高いという事実はさておいても

16.GMO(遺伝子組み換え)食品や、農薬まみれの果物や野菜を食べても大丈夫だと考えている

17.マスコミは独立していて、偏向していないと考えている

18.メディアから絶え間なく流れるスポーツやどうでもいい話、セレブのゴシップなどの娯楽がニュースだと考えている

19.携帯電話の基地局の隣に住むと、電波がよく届くのでクールだと考えている

20.最新のテクノロジーが使われたガジェットの販売開始日の行列に待っていることがある




著者:アンドリュー・マーチン





(翻訳終了)




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マトリックスはシステムだ。


マトリックスは一つのシステムなのだよ、ネオ。
そのシステムこそが私たちの敵だ。

だが君がその中にいる時、あたりを見回すと何が見える?
見えるのはビジネスマン、教師、弁護士、大工・・・
そういう人々の精神こそ私たちが救おうとしているものなのだ。

だがそれができるまでは、この人々は依然としてシステムの一部であり、
彼らが私たちの敵であるということだ。

ほとんどの人々はまだプラグを抜く準備ができていない、ということを
君は理解しておかなければならない。

彼らの多くはそれに慣れてしまっていて、仕方なくシステムに依存している。
だからそのシステムを守るために戦うことになる。




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【コメント】

好きなのでまたマトリックスのネタです。
マトリックス=システム、しかも信念体系のシステムも含まれるということですね。

権威主義で現状維持を望み、それしか選択肢はないと考えている(古いパラダイムに固執している)人から無理矢理プラグを引っこ抜こうとすると、噛み付かれるのはそういう理由だそうです。
自分の信念体系を強制的に壊そうとする者は、敵となるというところでしょうか。

映画のMr.スミスの存在感も、映画「マトリックス」でかなり重要な意味を含んでいますね。

映画「マトリックス」の監督・脚本のウォシャウスキー兄弟(現在は姉弟)が、アノニマスの元ネタとなった「Vフォーベンデッタ」でも監督・脚本というのもかなり納得です。