TPPが強行採決されましたね。

 

【関連記事】

安倍晋三首相の手の平返しが酷い!「我が党は強行採決しようと考えたことない」⇒2週間後にTPP強行採決!

 

手のひらを返したのか、2週間で自分の発言を忘れたのか、最初から自分の言葉を守るつもりなどまったくなかったのか私にはよくわかりません。なぜ自国の主権を根っこから外国に手渡すような協定を必死で採択しようとするのかも、私にはまったく理解もできません。この時点においても、いまだに安倍政権に信頼を寄せることのできる人がいる、という事実も私には理解できません。

 

フィリピンのドゥテルテ大統領は逆に、「フィリピンはアメリカの属国(植民地)ではない」と宣言し自国の主権を必死で取り戻そうとしています。そのためか過激的な政策や発言にもかかわらず国民から多大な支援を集めていますが、一方で日本は・・・・

 

 

(画像 http://stamen.blog6.fc2.com/blog-entry-545.html より拝借)

 

 

ただアメリカでの動きを見ていると、日本がどれだけ強行採決をしても、TPPの前進自体が難しそうにも思えます。

 

11月4日【Tokyo Business Today】

次期大統領が直面する対アジアの外交政策上の問題

Asia Policy Challenges Facing Next U.S. Administration

http://toyokeizai.net/articles/-/143447

 

この記事では、アメリカのスタンフォード大学のアジア太平洋研究所 (APARC) の研究者7人が次期大統領に対し、アジアへの対外政策に関する警告・予想を発しています。そのうちの Daniel Sneider(ダニエル・スナイダー)氏は日米関係とTPPについて話しています。

 

彼によると「連邦議会内でも感傷的にTPP可決に働きかけている議員がいるものの、連邦議会では(反対議員が多いため)可決される可能性は低い」としています。以前に山田正彦元大臣がリークしてくださった情報でも同じことが言われていましたが、変化はないようです。

 

しかもTPPへの合意に向けて、日本とアメリカの二国間でTPPの内容について協議が重ねられ、一部で両国が合意に達しているということで、アメリカ側では(ほとんど可決の無理そうな)TPPは可能性は完全に諦めたわけではないが、代わりに日米二国間の経済条約という形でTPPを生き延びらせようという動きが連邦議会内で水面下と広がっているとのこと。日本政府は今のところはこの二国間協定には反対の立場を取っているそうですが・・・これも手の平を簡単に返されてしまう可能性も大きいでしょう(;^ω^)

 

(ちなみにこの記事を公開しているのは正統派なメディアで、陰謀論などとは関係なさそうな日本の英語ニュースサイトです。もちろんいわゆる陰謀論系メディアも、元ネタはしっかりした情報源である場合が多く、こういう比較をするのもなんですが。。。)

 

でもTPPの可能性が完全に消えたわけでもなく、また日本の現政権に意志表示をするためにも反対行動はまだまだ大事だとは思います。

 

市民運動も、野党議員も、TPPも、貧困も、実はリアルに感じてないんじゃないか?

 

この記事では、TPP反対デモ参加者も、ここ数年でずいぶんと数が減っているということ、また実際に自分が働いた「ブラック企業の実態」やその視点から政治や社会を見た印象がまとめられています。TPPになるとさらに労働条件が悪化することは間違いないかと思いますが・・・

 

 

【追記】

コメントで教えていただいたリンクも、ご参考になりそうです。

 

「TPP大筋合意に達したは真っ赤な嘘だった!~堤未果さんの解説が秀逸」

http://bossanovaday.hamazo.tv/e6440558.htmlより一部引用

 

「堤:これね、「大筋合意」って日本のマスコミと政府は発表したじゃないですか。でも、実はUSTRのアメリカ通商交渉部の原文を私読んだんですけど、「大筋合意」っていう単語は入ってないんです。日本だけが「大筋合意したしたしたした詐欺」みたいにやってるんです。

東野:ってことは、つまり日本になんとなくこう「TPP決まったよ」っていう空気を流す。
堤:空気を流す。

東野:なんとなく雰囲気をそんな雰囲気にする。
堤:そうすると、もうなんか「反対してももうダメなんだ」って思っちゃいますよね、私たちは。

宮崎:USTRと彼女が言ったのが、さっき言ったアメリカ通商代表部。つまり企業からいろんなロイヤーが入っている所です。弁護士が入っている所です。

海原:でも、なんかわかります。日本人の性質かわからんけど、あんまりにも言われたら、「もう言ってもあれなんかな」ってなっちゃう気もするけど。

堤:そう。諦めちゃうじゃないですか。」

 

 

海外のTPP関連の報道と、日本のTPP報道を比較してみていて、かなり方向性が違うのは何だろうと思っていましたが。。。「諦め感」醸造していたんですね(爆)

 

たとえTPPがお流れになっても、まだ先があります。政府に声が聞き届けられなくても、世界のメディアで反対活動が報道されることもよくあります。自国の主権は諦めたくないです。