トランプ:「私が選挙に勝ったのは私たちがこの国を失いつつあるから」
‘We’re losing this country, that’s why I won election easily’ – Trump to CBS

11月14日【RT】

 

ドナルド・トランプ次期大統領が、初めての公式なテレビのインタビューとしてCBS局に登場。選挙活動中に注目を集めていた同性愛結婚や中絶、税制度、そして反トランプデモや中近東での戦争を終結させることを中心に熱弁した。

 

トランプの大統領選挙での勝利の一因は、アメリカの外交政策や自国内での問題の取り組みの不足に対し国民がどれだけ失望し、怒っているのかを表したものであるという。

 

トランプ氏:「これは政治家たちが長い間、人々を失望させてきたことが明らかにされた瞬間でした。彼らは雇用の問題で人々を失望させました。そして戦争の問題でも同様です。私たちはこの戦争を15年間も続けているのですから」


「私たちは中近東に6兆ドル(約650兆円)を費やしました。6兆ドルがあればアメリカを2回は再建できたでしょう。そして私たちの道路や橋、トンネルや空港を見てください・・・荒廃しているではないですか」

 

次期大統領はまずは自国内の問題、中でも特に国を守ることにもっと焦点を当てると固く誓った。

「一部の地域には壁の建設が妥当でしょう。これは建設という分野で、私の得意なことです」

 

選挙活動の基盤になっていた計画、つまりメキシコとの国境に壁を建設することについて考えを明らかにした。この件についてはメキシコの大統領からフランシス法王まで多くの人から激しのい反論を受けることになった。(トランプ氏は法王のこの反応に対し「みっともない」という烙印を押していた)

 

また不法移民についても、厳格に取り扱うと話している。
「アメリカには犯罪者や犯罪歴のある者、ギャングのメンバーや麻薬のディーラーなどがおそらくは200万人ほどいます。300万人ほどかもしれません。私たちはそのような人たちを国外追放、あるいは投獄します」

 

その他の移民についてはトランプ氏もあまり明確なビジョンはないようだ。
「国境の安全が確保され、すべてが通常に戻った後にお話しされているような素晴らしい人たちについて決定します。とても重要な問題ですから。私たちは(まず)国境の安全を確保したいと思います」

 

また中絶に反対する彼の姿勢については「命を尊重した判断」を選ぶとして推進することを示唆している。そして一部の女性が中絶を選択できなくなるという直接的な質問に関しては「まだ長い道のりですから」と質問を回避した。

 

その後、インタビュアーが大統領という立場の「非常に重い責任を怖いと思いますか」という質問に対しては「尊重はしますが、怖くはありません」と答えている。

 

そして個人的な面では、トランプ氏はしばらくの間は休暇は取らず、また大統領としての給料をは受け取らないと誓った

 

ソーシャルメディアを多用することで有名なトランプ氏だが、ソーシャルメディアの潜在的な可能性を強調しつつも「強く制限します」と約束。

 

「Facebookやツイッター、インスタグラムなどに2,800万人のフォロワーがいますが、これは素晴らしいコミュニケーションの方法です。今、私はこれを辞めて放棄すると言いましたが、これは(とてつもない可能性を秘めた)手段です。昨日は10万人の人が(フォロワーとして)増えました。大好きだとは言いませんが、自分の言葉を広めることができます・・・私には戦い返す手段があります」

 

トランプはアメリカの強い指導者になり、国の利益を守る能力があると強調している。

「私は地味な人間です。メディア報道は少し異なったイメージを売ろうとしているようですが。私が野性的な人間だというのです。しかしそうではありません。本当に地味な人間です」

 

「品行方正になりますよ。でもそれも状況次第で、たまには手荒にならざるをえないでしょう。私が世界を見渡し・・・どれだけの国がアメリカを利用しているか考えると、私は誇り高く言うでしょう。アメリカ・ファースト(アメリカを最優先すること)でいきますから

 

私たちが(今)していることとは異なるでしょう。私たちはこの国を失いつつあります。この国をなくしそうになっているのです。だからこそ私がこの選挙に、簡単に勝つことができたのです」

 

 

 

 

【参考】https://www.rt.com/usa/366857-donald-trump-interview-cbs/

 

 

(翻訳終了)

 

 

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【コメント】

 

とはいえ、トランプ氏の勝利を受けてカリフォルニアでは独立運動がさらに盛り上がっているようです(The telegraph紙)。カリフォルニアはクリントン61.5%、トランプ32.3%とクリントンが有力な地域です。

 

そして $400,000 (約4,300万円)の大統領の給与を受け取らないと公言しています(Forbs紙)。

 

アメリカはそもそもが先住民が居住していた土地にヨーロッパ人が入植してできた国で、中近東から多くの難民が出ているそもそもの原因の多くはアメリカの仕掛けた戦争なのに、メキシコとの間に(メキシコの出資で( ゚Д゚))壁を建設する、移民を制限するというのには私は100%は賛成はできませんが、特に犯罪者や違法難民の問題を考えるとやむをえないのかもしれません。その他ではかなりまともな発言もありますね。さらにすでにシリア情勢はかなり明るい動きが起きているようですし。

 

またトランプ氏の話し方も政治家らしくない、地に足の着いたような「普通の」話し方であるところが一般人に受け入れたというのがわかります。

 

動機はさておいても地球温暖化について「詐欺」と明言しているところは個人的に賛成できます(YourNewsWire)。気象変動は確実に起きてますけどね・・・

 

 

「気候が寒冷化して長いため、地球温暖化(global warming)の詐欺を推進している人たちはお金の流れを維持するために呼称を『気象変動(climate change)』に変えざるをえなかったんだ!」