まず、この曲について、作詞作曲のつんくさんは、等身大の彼女達の曲と言っています。

このことによりこの曲は、書いてある歌詞がどうあれ、年代的には今のs/mileage1にとって身の丈相応の曲であるということを念頭に置いていきます。

 つぎに、では彼女達の等身大とはどこにあるのかということを、実際の歌詞の中から抽出して考察していきたいと思います。ここで日本語歌詞に拠ると人により理解の差にバラつきが出るので、理論的な言語、英語により、その文法構造や使われている英単語に基づくことをお許しください。なおこのレポートは、ハロプロ曲の歌詞翻訳者の英語力に絶大な信頼を置いていることを敢えて述べておきます。

 さて、この曲、日本語歌詞を聞くと、Earth helps grow love again today のリフレイン4回、また、Do you love me? のリフレイン4回は嫌でも耳につくと思います。通常のハロプロ以外の曲については、この4回についてそれぞれ意味が異なる、指しているものが違うなどということがありますが、今回、英訳については違う表現が用いられていないので敢えて無視をします。もし、このリフレインに重要な意味があるとすると、Dylm?の後に続く歌詞について検討するほうがよいでしょう。

 そうこうしているうちに、英訳に目を通しすぎたせいか、新たな考察も浮かんできました。

ここからは英訳を日本語に戻すという作業の中で歌詞について内容を深めて行きたいと思います。

今回の曲は、時間軸が大きくずれているということがないので、歌詞冒頭から順送りで見ていきます。

Earth helps grow love again today

Earth helps togrow love again today

まずこの歌詞は、to 不定詞のtoの省略と考えたほうが誤解を生じない。尚、helpは原型不定詞も取れるらしく、このtoは意識する必要はない。なのでそのまま訳すと、

地球は今日もまた愛を育てることを助ける

これだけでも大分語れるが、このhelpが「手伝う」なのか「役に立つ」なのか「促進する」なのか論ずることは意味のないことである。      helphelpとして捉える事が重要なのだ。これがnativeの感覚というものであろう。

つまり歌詞そのままで捉えたほうがいいということである。だがしかし、これひとつ取っても、英訳を読むことは、歌詞の論理的理解の役に立つことは論を俟(ま)たない。

結論、これから語られる歌詞・物語はEarthに拠ってhelpされているということである。

だから一般的な恋愛について歌詞が出てきても成り立つし、地球という歌詞が題名にもなるくらい重要だとしても成り立つのである。だって主題がこれなのだから。

さて前提付けはこれくらいにして、内容のほうに入っていきましょう。

The silents whispers~ 以下2行ほどは地球の自然の描写である。これがないと題名の説明責任を果たせない。つまり情緒ある部分ということです。


Nothing can intrude us
~の2

これは次の急展開の前提描写、これも情緒ある部分といえるかもしれません。詩的というのかな。

これをAメロ前半部と後半部への移行部としましょう。

キマシタ。Dylm?×4とそこにそれぞれ挿入されている歌詞。

うん。情緒あふれていますね。ですが、情の部分が違う。

ここは後の2回目のDylm?×4との対比ができますから、そこと一緒に捉えたほうがよいでしょう。というか自分でしてください。

敢えて言えば、1回目は私→あなたへの質問と感情表現

2回目はあなた→私への質問と私の対応でしょうか。

これはどちらも私の主観で表現されています。相手の感情表現などひとかけらもありません。

だから相手の行動から推し量るしかないわけです。ですが、ここは対比が面白いところなので、わざわざ丁寧にする必要はないのです。私がした質問を、今度は相手もした。私はRepeatedly on purpose、相手を困らせるように演技しながら聞くわけです。ちなみに up set は「あわてさせる」です。スネると相手はあわてるのでしょうか(笑)

加えて、try to do で「~しようと努力する」です。努力!?私は挑戦すると訳しました(笑)でも結局、try to get のニュアンスでつかんだ方がいいんですね。やっぱりtryしないといけないですよね。と想定しながら聞くわけです。

さてさてtryについての考察も終わったところで、ちょっと主観、愛することは信ずることである。ふむふむ日本語表現としては不思議ではないと思いませんか。

英訳するとLoving is believingですが、ここに時間軸は→こう流れているのは感じ取れるでしょうか?意味的な軸では←こうも捉えなおすこともできますが、つまりisは英文における「=」の意味なんですね。「AisB」は「A=B」だと習った方も多いのではないでしょうか。しかしこのAとBに入る内容に拠って、また個人的主観で意味的また時間的流れを決めることもできる。イコールであることに変わりはないんだけども、ここもnativeの感覚を聞きたいです。

ですが今回歌詞ではdifferenceを聞いている。そんなの分かりませんよ。状況次第じゃないですか。むしろその特定の状況の中で聞いているということですか。そこまで考えることもできます。まとめ。私は愛することは裏切られたときに憎しみを抱くが、信じることは裏切られてもそれとは別の感情が出る状況だと思います。つまり何が言いたいかというと、このふたつはchoiceでもなくdifferentを求めるものでもないということですね。以上で主観は終わりですが愛という定義も現代的定義とその語源的定義では違うと思います。こんかいの歌詞での定義は前者に通じているしいて捉えなおすと狭義の愛ではないでしょうか。

続きは秀逸な歌詞を羅列していきます。

were pulled to each other stronger than gravity

重力は地球(ほし)に存在するもの、その重力よりも強く引っ張られた(be動詞+過去形=受身形)。引力より強く惹かれあったという歌詞には、引力があるからそれよりも強い力で引き寄せられたということに気がつくという地球のおかげ(=help)も見え隠れするかもしれない。

No matter how 形容詞~とNo matter what 名詞~の使い方が秀逸。

後、each other の引用のされ方が、随所で光る。たぶん前述のセンテンスがあるから意味が深まり、通じていく。後、night 容易にその内容が想像できる。でも歌詞的にはあくまでnightのみ。しいていえばA secret plan との係り結びの法則。

どんどんいきます。

Are you going to ask me too?には述者の驚き・相手に対する意外性も含まれるのではないか。疑問文の時はtooも上昇調で言う。

Sin=道徳・宗教上の罪 EX.Original sin (原罪=アダムとイブの禁断の実を食べた罪)

Crime=(法律上の)罪、犯罪 EX. Commit a crime(罪をおかす)

以上ですかね。ちなみに最後は英語特有の同じ文章中において、同じ意味で同じ単語を使いたくないという事だと思います。最初私はこれが引っかかって最初がsinで後がcrimeかと思索していました。

No matter what crime youve hadhadはこの繰り返しを避ける意味での前出の動詞と同じ意味ですよのcommithad だと思います。

英訳者がsin commitを使い分けたのも元の歌詞にそういう意味が含まれているのかについては分からないので先ほど述べた結論でよしとして置きます。

はい、2転3転しましたが、これで終わりです。

私独自に、古典の説明用語を用いたり、英語で捉えなおすといって、日本語的感覚の比重を多く頼って説明しているところもありましたが、そこは優しさを添えてくださいませ。許せとは申しません。私のAlways be sincereに免じてこれからもsharpに見つめていただきたいと申します。

はい光よりも鋭く、かっこいいなぁ。そしてこんな出逢いがしたいなぁ。