現代アート作家・ヤマオタケシ(TakeshiYamao)ブログ

現代アート作家・ヤマオタケシ(TakeshiYamao)ブログ

「Stand UP!Monster!!人生を変えちゃうアートを!!!愛のバクダン!!!!もっとたくさん!!!!!落っことすゼ!!!!!!」

今、もう今すぐ死んでしまいたいくらい苦しんでる人が、僕の絵を見て「この絵と出会えたからとりあえず今日は生きてよう」と思ってもらいたい。
そんな思いを込めて絵を描いてます。
東日本大震災で多くの人が死に、生き残った人達は必死に生きている。
毎年、3万にも自殺者が出る。
メディアの過剰に反応してるだけかもしれないが、変な犯罪も増えている。
イジメや幼児虐待、弱いモノをいたぶる奴らがはびこっている。
そんな世の中に、苦しんでる人の心をホッとできるような絵を描きたい。
アナタにとって苦しく長い1日かもしれないけど、明日が良い日だなんて保証はないけど、それでもあと今日1日を生き延びれば明日には何か変わるかもしれない。
「生きろ」って残酷な言葉だけども、それでも「あと1日だけでもいいから生きようゼ」って伝えたい。
遅筆ですが、よろしくお願いします。


「包み込まれた世界での葛藤」

Acrylic gouache on canvas

SM(227×158mm)

2023.12


親の庇護下のもとで生きる日々


包み込まれた世界で


わがままに甘え容認されたいと思う心


半端な世界に苛立つモラトリアムな心


もうどうしようもないと冷めて諦める心


この3つが葛藤し混ざり合い熱を帯び


七色の蒸気が渦を巻き僕を葛藤させる


もう嫌だ


早くここから抜け出したい


そう想いを馳せるものの


似て非なるモノに掴み包まれ


逃げ出せなくなる


本当に欲しくて必要なのは


それじゃなかったのに


「生成(なまなり)〜母性への渇望〜」

Acrylic gouache on canvas

SM(227×158mm)

2023.12


存在するからそれを望む


望むから嫉妬する


嫉妬するから苦しむ


苦しむ故にさらに望む


そして執着し囚われ鬼へと変わる


苦しみが楽になるのならば


嫉妬を忘れるようにさらに望む


熱望、切望、渇望。


「般若」

Acrylic gouache on canvas

SM(227×158mm)

2023.12


求める物はもう手に入らず


行き場を無くした情動だけが暴れ回る


モンスターに成りきれず


人間にも戻れず


醜いモノに成り下がり


それでも求めてしまい


心を掻き乱され


感情は壊れ


表情の作り方も分からない


必要なモノはどこにあったのか


「親性に翻弄される」

Acrylic gouache on canvas

SM(227×158mm)

2023.12


愛だの絆だのとのたまい


自分勝手な親性を注ぎ


子どもを翻弄させる


僕は愛されてた


だけど


僕が求めたモノとは似て非なるもの


望んで、求めて、ねだって


でも


伝わらなくて求める事はもう止めた


僕は冷たくなった


それでも


燻る煙草の葉のように


求める気持ちが心の隅のどこかで煙を上げ


僕を翻弄させる

少年画コンセプト

「親性への欲求」


テーマ:人間とモンスターの境界線


モチーフ:般若


説明

--------------------------

能などで有名な、般若の面。

これは「嫉妬に狂った女」であり、女が「生成・中成(般若)・本成」の三つの段階に渡り、鬼や大蛇に変貌する様子を表現しています。

それを少年画のモチーフとして描けば、一体どうなるのかと考え、製作した作品です。


般若は愛憎によって狂いましたが、少年の場合、何を求め、鬼に変貌するほどの嫉妬や強い執着を覚えるのだろうか、と考えた時、未成年の子たちは「親の愛情」に強く反応するのではないか、と感じ、表現のポイントとしました。


ほんの半世紀以前と違い、現代社会には様々な情報が氾濫しています。

その中で生きる、思春期の子たちは、真偽も分からない、膨大な情報や様々な脅威に触れる機会が増えました。

現代人は、大人も子どもも、年齢だけを重ねて精神が伴わず、承認欲求だけが肥大化し、溺れている印象が否めません。


この様に、大人になりきれない人間が増える中で「親」が「子」に与える愛情に満たされれば、「彼ら・彼女ら」は他人からの評価が全ての生活ではなく、自身が精神的に自立し、自分の足で生きてける道が開けるのではないか。

そう考え、今回、遠回しながら「子どもが求める親性」を表現しました。