最近著名人の伝記やストーリーばかり

観たり読んだりしています。


ちなみに最近観た映画は

シャネル「ココ・アヴァン・シャネル」「ココ・シャネル」(後者の方がお勧め)

Facebook創始者ザッカーバーグの「ソーシャルネットワーク」

エルトンジョン「ロケットマン」など。


そしてテレビで紹介されていたのをきっかけに

浜崎あゆみの告白本「M」を読みました。



浜崎あゆみは

自分がまさにその黄金時代、影響を受けていた歌手なので

時代背景も曲もありありと思い出せ

ストーリーとしてとても面白く読みました。


「居場所がなかった」という高音のフレーズは

規則の厳しすぎる学校で自分らしさを見失っていた

檻の中のような高校時代の自分に

グサグサと刺さったものです。


事実がどうだとか本人がどうとか

賛否ありますがそれはどうでも良くてw

ストーリーとして面白かったので

クイーンのボヘミアンラプソディみたいに

映画化してほしいなと思いました(ドラマ化はされるようですが)。


人が惹きつけられるのは

単なる成功ストーリーよりも

その裏側にある影や傷。

そこに強く共感するからこそ

読み手として勇気づけられ、救われます。
 

浜崎あゆみも

成功した姿しか見ていないと

昔の人気歌手だなとしか思わないかもしれないし

曲の好き嫌い、良し悪しだけで判断するけど。


田舎から東京に出て

家族を支えるために芸能活動をし

売れず、事務所も首になったところに

大物プロデューサーに拾われ

格差があると分かりながらも恋焦がれてしまう

みたいな一面を知ると

最初は自分たちと大差のない、普通の女の子なんだと

一気に親近感が湧きます。

背景を知ったうえで曲を聴くとまた
 
リアリティを持って違った感情で聴くことができます。


そして時代の波に飲まれるように成功したのちも

満たされない思いや孤独を抱えていたのかなと想像すると

応援したい、見守りたいという気持ちになります。

人は強がっている人には当たりが厳しくなるけど
 
弱いところを見せられると優しくなるものじゃないかな。


20年の区切りに新たなステージに向かう上で

あえて今までのことをストーリー化したことで

たくさんの関心を集めたことは

プロモーションとしても効果があったのでは?と思います。

ストーリーがドラマ化したり、今後コンテンツとして広がっていけば

現代のシンデレラストーリーとしての新たな浜崎あゆみが

若い世代に受け継がれるのではないかな。


なにもこれは大物スターだけの話ではなくて

わたしたちにも言えることです。


誰しも過去の傷や影があり

それを乗り越えて今がある。

その背景を知ると、より深くその人に共感し

応援したくなるものです。


ブログなどで赤裸々に自分のことを書いている人は

リアルタイムでドキュメンタリーを読んでいるようで

やはり気になって読んでしまいます。

わたしも、まだ書けていないことはたくさんあるけど

檻を出て自由を手にする過程の中で

発信を通して自分と向き合い

自分の道が見つかったような実感があります。


自分の過去なんて価値がない、と決めつけない。

むしろ向き合い、開示していくこと

それを発信を通してやっていくことで

新たな自分のステージが開けていく。


そんなストーリーを発信していきたいですね。