2014 Best Albums 40 | Rotten Apple

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40.PassCode「ALL is VANTY」

[Japan,Idol/PostHardcore]

大阪の新感覚ラウド系アイドルの1st。プログレッシブメタルコア「激動プログレッシブ」やイージーコア「Let the revelry begin」など現行シーンのトレンドを取り入れたラウドな曲が大半を占める中、「over there」や「Link」のような等身大の曲こそ胸に刺さる。個人的にTwitterがおもしろいアイドル1位。



39.cbs「TOWN」

[Japan,HipHop]

神奈川のヒップホップグループcbs。少し気を抜きすぎじゃないかと思うくらいのチルアウトチューンで占められている。何も予定のない休日に垂れ流したくなるような心地よいアルバム。無料。



38.stuck in summer「So Long. And Thanks For All The Sweets」

[Japan,Electronic]

Juvenile JuvenileやWallflowerのメンバーとしても活動するRyuta Okamuraによるソロプロジェクト2年ぶりの新作。 女性ボーカルをカットアップして作り上げたドリーミーなエレクトロポップ。どれだけ才能あるんだ。関西発、最高の夏2014。無料。



37.ROTH BART BARON「ROTH BART BARON'S "The Ice Age"」

[Japan,Folk/ChamberPop]

和製Fleet Foxesと称される2人組ロットバルトバロンの2nd。 管楽器・グロッケンなど多種多様な楽器、そして力強いファルセットから作り出される壮大なサウンドスケープは他の国内バンドを引き合いに出すことができない。アルバムとしてはこの位置だがライブは音源の100倍良い。比べ物にならない。



36.lee(asano+ryuhei)「Izuko」

[Japan,HipHop/Electronic]

Arμ-2とのコラボアルバム「TANHÂ」がPitchfolkで大絶賛されたことで世界中から注目されている北九州出身バンコク在住のビートメイカーleeによるラップ作品集。ソウル、ジャズ、歌謡曲などをサンプリングしたソウルフルなビートと、スピリチュアルなラップ。彼にしか作れない音の世界観は聞いているだけで耳が喜ぶ感覚に陥る。無料。



35.IRIKO「夜を抜けたら」

[Japan,Rock]

久留米の至宝IRIKOの「about your spring」と同発されたアルバム。ハイトーンボーカルにテクニカルな展開が耳を引く泥臭く美しい日本語ロック。タイトルチューンの「夜を抜けたら」を聞いて何も感じない人はいるのかと思うほど。何十年も前から存在する普遍的な日本語ロックは今も誰かの心の真ん中を突き抜ける。



34.The fin.「Glowing Red On The Shore」

[Japan,Synthpop/IndiePop]

素晴らしい才能が地下で燻っていた国内インディーポップシーンをメディアに注目させた中心バンド。彼らのように北欧バンドの影響を感じさせる美しいファルセットを駆使した幻想的なサウンドは今年のトレンド。



33.For Tracy Hyde「In Fear Of Love」

[Japan,GuitarRock/Indie]

話題の宅録女子大生ラブリーサマーちゃんがボーカルとして加入後初の音源。Spiral Lifeに影響を受けたギターロックサウンドに感情を抑えた透明な歌声が乗る。ソロとしてのラブリーサマーちゃんCanata Records含めメンバーの動きから目が離せない。無料。



32.Lobby Boxer「Lobby Boxer」

[UnitedStates,Emo/Indie]

セントルイスのエモバンドのセルフタイトル作。テクニカルな90年代エモに少しくどさを感じさせるハイトーンなボーカルを乗せた、マスやインディーにカテゴライズしても良いようなサウンド。エモリバイバルで騒がれたのも数年前。あれから時は進み00年代前半のエモへと進んでいるのを感じる。無料。



31.TV Girl「French Exit」

[UnitedStates,IndiePop]

サンディエゴの3人組。サンプリングを用いたヒップホップ的なビートとレトロなメロディーが特徴的なトロピカルインディーポップ。久しぶりに海外インディーポップのフリーものでバズったという印象。無料。



30.DADAKAKA「stray cat」

[Japan,Jazz/Acoustic]

京都発、女性シンガーと男性ギタリストから成る2人組の1st。ジャジーでソウルフルな歌声がアコースティックギターに乗るサウンドは初期エリカ・バドゥを彷彿とさせる。コーヒーめっちゃ合う。



29.Gallant「Zebra」

[UnitedStates,IndieR&B]

LAのシンガーによるデビューEP。退廃的な空気を漂わせる中に響くファルセットがひたすら美しいアンビエントR&B。特に「Jupiter Grayscale」、「Manhattan」、「If It Hurts」の3曲はその極み。無料(一部)。



28.Blessing A Curse「Somewhere in Between It All」

[UnitedStates,PostHardcore]

IssuesやHands Like Horsesがプログレッシブ化したかのような、現在のポストハードコアサウンドをモテる部分だけ抽出し高いレベルで構築したEP。このEPリリース後に早くもメンバーチェンジが発生し、次音源で一気にダサくなるというまさにバンドは生き物だという言葉を思い出させてくれたバンド。



27.パスピエ「幕の内ISM」

[Japan,Rock/Pop]

回文的なタイトルから一新、バラエティ溢れる統一感のない彼女達の新たな代表作。「とおりゃんせ」などの和を感じさせつつ踊れる曲もあるが、自分達に求められているサブカルチャー的一面を完全に理解したかのような「トーキョーシティ・アンダーグラウンド」などまさに到達点にして通過点なアルバム。



26.Stumbleine「Infinite Overcast」

[UnitedKingdom,Chillwave]

ブリストルのチルウェイヴアーティスト。2014年の最後に何のアナウンスもなくリリースされたため、フライングで年間ベストを公開したブロガーが悲鳴を上げたEP。チルウェイヴを過去のものとするにはあまりにもったいないと感じるほど、浮遊感ある美しいサウンドが繰り広げられる。チルウェイヴ復活。無料。



25.LLLL「Paradise」

[Japan,SynthPop/Shoegaze]

Meishi Smile主宰Zoom Lensよりリリースされたデビューアルバム。消え入りそうな女性ボーカルにチルウェイヴ以降のドリーミーなエレクトロサウンド。 東京を拠点とした二人組、という情報以外バンドの読み方から経歴まで全て素性を隠した活動も話題。Jesse RuinsやTaquwamiに次ぐ注目すべき存在。無料。



24.Crystal Lake「Cubes」

[Japan,Metalcore]

ようやく国内メタルコアからシーンを背負わせても良いバンドが頂上へと駆け上がった。「Rollin'」カバーという飛び道具はあるものの、シンプルにヘヴィに全て漢気で押し通したような、メタルコアもハードコアも若手もベテランもそして00年代も10年代も、その全てを丸ごと背負うかのような覚悟を感じるEP。



23.宇宙コンビニ「月の反射でみてた」

[Japan,ProgressivePop]

No Big Deal Records所属、京都発女子5弦ベース+変態タッピングギター+タイトかつキメ細かいドラムの3人組プログレッシブ・ポップバンド。テクニカルながらもあえて手数を減らして音の隙間を聞かせるサウンドにえみちょこの透き通る歌声。鼻にかかる声フェチにはたまらない。



22.Hikes「Hikes」

[UnitedStates,MathPop/Folk]

テキサスのマスフォークバンドHikes。インディーフォークなボーカルにテクニカルにも関わらず心地よいマスポップなサウンドをクロスオーバーさせる。ラスト「Quilt」の贅沢な時間の使い方が素晴らしすぎる。無料。



21.ERRA「Moments of Clarity」

[UnitedStates,ProgressiveMetalcore/Djent]

メンバーチェンジを経てスメリアンからリリースされたEPはDjent is backな内容。より破壊力を増したボーカルに叙情的なハイトーンクリーン、そして相変わらず刻み倒すギターを追いかけるだけで楽しめる期待を裏切らない復活作。



20.SUMMERMAN「This is SUMMERMAN ep」

[Japan,Indie/MelodicPunk]

東京のメロディックパンクバンドの1st EP。荒削りな青春ロックサウンドに乗るフラストレーションたまった野郎共の叫びはストレートすぎて少し眩しさすら感じる。今年初ライブをしたばかりだが、Toosmell recordsやI HATE SMOKE RECORDSのコンピに参加したりと徐々に注目を集めているので来年の動きに期待。無料。



19.Piano「Salvage Architecture」

[UnitedKingdom,Emo]

ZESTONE RECORDS所属インテリジェンス・プログレシッブ・エモバンドPianoの6年ぶりのアルバム。スケール感のあるプログレッシブな展開はありつつも、ウェットなボーカルと心をかき乱すサウンドは00年代エモ/スクリーモそのもの。00年代のスクリーモはポストハードコアと邂逅せずにこういった壮大で優美なサウンドへと進むべきだったのではないかと思わせられる。



18.DJ Lhaplus feat. サーモン小暮 (from sAmeba)「8track beats amateur」

[Japan,HipHop/Electronic]

スタイリッシュなポストインターネット系ヒップホップ。クラブよりも家で聞く音楽が最高だという「bedroomdancemusic」やレコードの中の歌声に恋した「タンデム」、ラブソングに見せかけたドルヲタの歌「yoru-wo-koete」などのラップ曲がとにかく素晴らしい。無料。



17.the American Movie「Wear is」

[Japan,PopRock/PopPunk]

北九州のポップロックバンド初の全国流通音源。The Starting Lineに影響を受けた甘酸っぱいグッドメロディに、どこか幼さの残る優しい歌声。人の弱さ温かさや葛藤が詰め込まれた、普遍的で日常を彩るサウンドトラックのようなアルバム。



16.CAMPANELLA「VIVID」

[Japan,HipHop]

1曲目からKID FRESINO、中盤でjjjにSIMI LAB、そして終盤にキエるマキュウという多彩なプロデューサーと客演陣によって作られた東海ヒップホップクラシック。癖のあるスタイルにも関わらず、アルバムとしてのバランスが素晴らしい。クラシックは作れる。



15.神門「苦悩と日々とど幸せ」

[Japan,HipHop]

製作に専念するためライブ活動休止中の神門6th。配信なし視聴なしMVなし、フィジカルにこだわり歌詞カードを目で追いながら聞いてもらうために言葉とアイデアを突き詰めたクリエイティブなアルバム。「夢をあきらめて現実を生きます」で綴られる12分の物語はここ数年のストーリーテリングもので一番胸に刺さった。



14.BABYMETAL「BABYMETAL」

[Japan,Idol/Metal]

数々のオマージュを詰め込みつつメタル×アイドルというコンセプトで作り上げた一枚。各国でiTunesメタルチャートを制覇し、武道館ライブ後はLADY GAGAのサポート含め海外ツアーが中心となるなど世界規模でのブレイクを果たした。



13.N.O.R.K.「ADSR」

[Japan,IndieR&B]

現役慶応大学生によるインディR&BユニットのデビューEP。The Weekndを彷彿とさせるような浮遊感あるアンビエントなサウンドに艶やかで怪しげなストリングスを絡ませドラマティックに展開する。その中でも美しいファルセットが響く「Yell Out」を筆頭にデビューアルバムとしては非の打ち所がない。唯一不満をあげるならこの曲数じゃ物足りない。



12.SPORT「Bon Voyage」

[France,Emo/Indie]

ここ数年のブームも落ち着いてきたエモリバイバルシーンに、ある意味終止符を打つような素晴らしいアルバム。男くさく荒々しい曲調ながらジャケットのような白黒映画のドラマティックさを感じさせる。無料。



11.Arμ-2「Backward Decision for Kid Fresino」

[Japan,HipHop]

OIL WORKSのArμ-2とFla$hBackSのKID FRESINOというシーン最先端の才能のぶつかり合いで作り上げた至高の10年代サンプリングヒップホップ。「Brother」「Keep Rollin'」という両極端な2曲が特に素晴らしい。サンプリングビートの波は着実に盛り上がり、来年にはメインストリームへと雪崩れ込むのだろう。



10.TOKYO HEALTH CLUB「HEALTHY」

[Japan,HipHop]

多摩美術大学出身のメンバーによるユーモラスな世界観の脱力系ヒップホップユニット。サンプリング主体のビートやサブカル的空気はどこかFGと似たものを感じる。特にシティポップ×ヒップホップなサウンドの「CITY GIRL」は現代版「ロンリーガール」と称したくなるほど素晴らしい曲。まぁ難しいことは考えず深呼吸してリラックスしながら聞くのがベスト。



09.WANIMA「Can Not Behaved!!」

[Japan,MelodicPunk]

熊本発の日本語メロディックバンドがPIZZA OF DEATHからリリースした1st。メロディックシーン新たなヒーローが生まれる瞬間を目の当たりにしているのかもしれない。速くて短い曲を並べつつ、「1106」を聞けば再びメロディックを音楽シーンの最前線に持っていくのは彼らなのではないかとすら感じさせる。



08.Boyish「Sketch for 8000Days of Moratorium」

[Japan,Indie/DreamPop]

Dead Funny Recordsのインディー/ドリームポップBoyishの2nd。ひたすらに洪水ギターを浴びながら幻想的な空気に酔いしれてしまうサウンドに、まるでアメリカの田舎を思わせる物語が日本語で音に乗っていく。海外のモラトリアム映画を観ているかのようなサウンドスケープを浮かばせる一枚。



07.Carousel Kings「Unity」

[UnitedStates,PopPunk/Easycore]

今年初来日も果たしたポップパンクバンドの新作。ポップパンクがエモ~イージーコアを経て再びメロディ回帰へ。10年代のサウンドに00年代のメロディが乗る高いクオリティの曲を並べつつも、「Hope」のエモーショナルさに全て持っていかれる。



06.Issues「Issues」

[UnitedStates,PostHardcore/NuMetal]

元Woe, Is Meのメンバーによるポストハードコアバンド待望の1st。スクラッチやラップ調のボーカルを取り入れたニューメタルリバイバル、そして「Never Lose Your Flame」に代表されるようなクリーンボーカルR&B化の流れを作ったシーン重要作。



05.王舟「WANG」

[Japan,Folk/Country]

台湾生まれ日本育ちのシンガーソングライターの1st。どこか旅の途中といったイメージの浮かぶインディーフォーク/カントリーな曲がひたすら心地よい。特にラストの「Thailand」はそれまでの素晴らしい曲が全てイントロにすら思えるほど感動的だ。



04.雲のすみか「テテロルルロ」

[Japan,HipHop/Electronica]

ラップ、ビート、アートワークまで自ら手がける雲のすみかの1st作品集。ヒップホップ×エレクトロニカ×民族音楽をクロスオーバーしたビート上に、現実と空想を行き来する詩でノスタルジックな物語を作り上げていく。トレンドの先端を行くKOHHやAKLOとは対照的にトレンドに左右されないこういう作品が出てくるからこそおもしろい。



03.SIMI LAB「Page2:Mind Over Matter」

[Japan,HipHop]

ソロ活動やメンバーの増減を経てグループとしてもクラシックが作れることを証明した一枚。「Avengers」な新世代らしさも良いが、OMSBやUSOWAの素直な心境を吐露するラップに、90年代へのリスペクトを感じさせるメロウな後半が胸を打つ。このバラエティさとボリューム感、ヒップホップクラシックとはこういう作品だったなと思わされる。



02.蓮沼執太フィル「時が奏でる」

[Japan,PhilharmonicPopOrchestra]

蓮沼執太による現代版フィルハーモニック・ポップ・オーケストラ。名盤と呼ばれるものは再生して一音を聞いただけでそれとわかるものなのかもしれない。今年の頭にリリースされ結局クオリティ的にこのアルバムを超えるものは出てこなかった。2014年を代表する大傑作。



01.Especia「GUSTO」

[Japan,Pop/AOR/Funk]

もなり。