2号です。

クラゲになりたい。
ふわふわしたまま滅したい。

電車で隣に座ってる女の人は誰でしょう?
じっとこっちを見ています。
白い服を身にまとった20代くらいの黒髪のこの人のことです。
電車を降りてもずっと後ろからついてきます。
振り返ると必ず目が合います。
え?急に高笑いを始めました。
動揺しているのは僕だけのようです。
どうやら他の人には見えていないみたいです。
ようやく怖くなってきたので逃げます。
走りました。全速力で走りました。
沢山角を曲がりました。いろいろな人とぶつかりましたが、気にせずに必死に走りました。
気がつくと周りに人はいなくなっていました。
ビルとビルの間の細い路地で僕は座り込み、目を閉じ息を整えました。
よし、行くか!
目を開けた瞬間、目の前にあの女がいました。
驚く僕を見て、女はニタァと厭な笑みを浮かべました。
終わりだ。
さよなら。