恋人はFTX

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友さんに


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今私はもうすぐ社会人3年目が終わる頃で、

丁度付き合い始めた時の、友さんの年齢と大体同じくらいの年齢になってしまった。



社会人になった今の自分の時間のほとんどは、大体仕事に奪われている。

ほとんどはやりたくないこと。
いい人もいるし、心底嫌な人もいる。

でも大学生までの頃のようにそれらを「避ける」ということはできないし、
かといってその人たち抜きでは働けないし、それ以外でも「この作業はなんのために?」と意味の分からないことに時間を費やさなければならないこともある。
けれど働かなくては自分の望む暮らしをすることはできなくて。

日々ジレンマ。

毎日毎日、自分だけで精一杯。

職場を出ると外は真っ暗で、家に帰ると寝てしまって、起きると朝で、また働く、立ち止まったり何かを考えたりする間も無く、私の今の生活はそんな感じ。
最近は少しは慣れてきたけれど。

慣れてきたからこそ友さんとのことを思い返したり、考えたりする余裕ができてきたんだけれど。



付き合っていた頃の友さん。

友さんは社会人だったからきっと、さっき言ったような環境の中にいたと思う。

その中で
本格的にスポーツをやりながら、
友達や後輩や先輩を大事にしながら、
家族にも気を遣って、
自分のアイデンティティについても悩みながら、
そして最後に友さんに残った、僅かなプライベートの時間ほとんどを、私にくれていた。

私は社会人がこんなに大変なんだって当時は全く知らなかったよ。

友さんがそんなに大変な思いをしながら、私に自分の時間を割いてくれていたなんて、知らなかった。

友さんの住んでいる場所から、私が住んでいた場所まで、電車や車で片道大体3時間。

ほぼ毎週のように来てくれていたよね。

大変だったよね。本当にごめんね。

仕事で疲れても私が泣いていたことが分かるや否や、その帰り道でそのまま来てくれたこともあった。

あの時は本当にありがとうね。



大学生の時、私は素直に人に謝ることができなかった。

友さんと喧嘩した時もほとんど謝らなかったと思う。

でも大学から家にかけての帰り道でふとした拍子に「それは良くないこと。悪いなと思うようなことをしたら、素直にごめんなさいと謝りなさい。」と友さんに叱られたことは、今でもしっかり覚えている。

その時はまだまだ素直に謝ることができていなかったと思うけど、そのことが私の中ではずっと頭に残っていて

最近は、素直に謝るということが社会の人間関係を構築していく中でいかに大切か、ということが分かるようになってきた。

他人からすれば、なんだそんなこと、幼稚園児じゃあるまいし、、と思うことかもしれないけれど、友さんにあの時叱られたことが、今の私にとってもとっても大きな影響を及ぼしているんだよ。



そして友さんは私に本当に本当に楽しい時間、幸せな時間、大笑いする時間、美味しい時間、初めての時間…たくさんたくさん書ききれないくらい、
本当に本当にたくさん、
たくさんの愛情を私にくれた。

大学生の時のあの時間。

本当に、かけがえのない時間だった。

あの時間は今でも人生の宝物です。



友さんと付き合う時、
性別なんて関係ない、
この人は一人の人間としてなんて魅力的な人なんだろう、
と思って
付き合った。



今でも思う、

私、間違ってなかった。

友さんは私の人生を語る上で欠かせない人だと思う。

未練があるとかまだ好きだとかそういうことではなくて

別れる時、それを伝えきれなかったから

それを今とても悔やんでいるから

書かずにはいられなかった。



友さん

ごめんね。

たくさんたくさん辛い思いさせてごめんね。

別れる時、本当に辛かったよね。

たくさん泣かせて、本当にごめんなさい。



友さん

ありがとう。

友さんのたくさんの時間ありがとう。

たくさんの幸せをありがとう。


本当に本当にありがとう。