やまびこDr.の診療日記

やまびこDr.の診療日記

人生の大事業の子育ては、ほとんどぶっつけ本番! 分からない事だらけで心配がつきません。
でも正確な情報を知り納得できれば心配は減らす事が可能です。
薬よりもっと大切な事をお伝えする小児科医のブログです。

「泉」「食欲」「怒り」に共通することは何だと思いますか?

(なぞなぞではないです)

 

ヒントとして他にも、「勇気」「ボウフラ」「嫌悪感」などもあります。

 

少し考えてみて下さい・・・^^

 

 

 

答えは、「勝手に湧いてくるもの」です。

 

全て、自分の意志(思考)でどうにかなるものではなく、何かきっかけはあったとしても「勝手に」湧き上がってくるものなのです。

 

感情とか感覚とか様々な想いって、この「勝手に湧いてくるもの」であり、自分ではコントロールできないものです。

 

もちろん湧いて出た後にそれを見ないふりするとか、押し込めようとするとかはできますが、もうすでに「そこにある」ので、そういう意味で「コントロールできないもの」になります。

 

昭和の時代の勉強やスポーツの指導法として「やる気を出せ!」とか「意欲を持て!」などがありましたが、無いものを出したり持ったりなどできないので、できたとしても無理やり「絞り出す」ことしかできなくて、それはすぐに枯渇するので、結局うまくいかないし疲れ切るし、自分も勉強なども全てが嫌になるわけです。

 

指導者がそういう指導をするのは、「やる気さえ出せば目標達成できる」という信念のためかもしれませんが、でもそもそもが無理なわけです。

 

同様に、「親には感謝しなさい」とか「覚悟を決めれば人生うまくいく」といった様な言葉も、それができる人にはできるのでしょうが、それができない人にはできないわけですので、どうしたってできないのです。

 

だから、枯れた泉に「湧き出ろ!」というのはやめて、まずは「湧き出てこないんだね・・・」と認めてあげて、次にそうなった理由を考える、という順番になるのだと思います。

 

生きづらいと感じている場合、間違いなく「怒り」「恐怖」「罪悪感」「嫌悪感」「自己憐憫」「憎しみ」「やるせなさ」などが勝手に湧いてきているでしょうし、逆に「感謝」「喜び」「許し」「希望」「充足感」は湧いてきていないでしょう。

 

それらを自分の意志でどうにかしようというのは諦めて、「理由は分からないけれど、でもそう感じて当然だよね」「そう思ってもしょうがないよね」と自分で自分に寄り添ってあげて下さい。

 

そうすれば、そこから次の展開が広がっていきますよ。^^

 

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僕のものの見方考え方の基礎にあるのは、「催眠療法(=ヒプノセラピー)」と「医療数秘学(=芋沢式数秘学)」です。

これらの考え方を元とした診療・相談(対面/オンライン)を行なっています。

 

催眠/数秘それぞれの個人セッションも受け付けていますが、それぞれの詳細をお伝えする講座も開講しています。(ヒプノセラピスト養成講座/医療数秘学講座)

 

またそれぞれのお試し講座(=入門編)も行なっておりますので、詳細を知りたい様でしたら、メール(yamabiko.dr@gmail.com)かフェイスブックメッセンジャーにてお問い合わせください。

 

20年ほど前に放送されていた「オーラの泉」が大好きで、深夜放送の時から毎週見ていました。

 

過去世があるなら見てみたいと思って探って行ったら「催眠療法(ヒプノセラピー)」というものを受けると自分の過去世が見られるらしいと知りました。

 

そこでヒプノセラピスト養成講座に申し込み、何度も過去世を見ることができて満足したのですが、そのおまけとして「病気になる本当の原因はここ(自分の心の奥底)にあったんだ!」と分かりました。

 

そして13年前の震災の後に本格的に「根治療法」を探求し初め、自分なりのやり方がだんだん形になっていきたのですが、自分の考え方の基礎にあるのが、この「催眠療法」ともう一つ「医療数秘」です。

 

これらをしっかりお伝えするのが「ヒプノセラピスト養成講座」と「医療数秘学講座」の二つですが、ヒプノセラピスト養成講座を今回1年ぶりに開催することになりました。

 

「入門編」では、何種類かの催眠体験をしてもらい、大まかな理論や催眠療法の可能性をお伝えします。

「基礎編」では、催眠導入や覚醒、擬人化した病気や臓器との対話など基礎部分を習得してもらいます。

「実践編」では、催眠療法の根幹の「退行催眠(過去世)」と「年齢退行(過去)」を習得してもらいます。

「応用編」では、各種心理療法に必須の「副人格療法」と「集団セッション」を習得してもらいます。

 

そして最後の週に、僕のものの見方考え方の全てをお伝えする「完結編」を今回初開催します。

 

ヒプノセラピスト養成講座の真の目的は、自分の生き方や人間関係などにとても役に立つ「信じて委ねる」「緩んでもらうにはまず自分から」「指示しない」の三原則を理解し体験してもらうことなのですが、これを受講した方にしか伝えきれない部分をお伝えする講座になります。

 

バイブルとしている書籍などを聞かれることがたまにありますがそういうのは特に無く、この「完結編」がそれに当たります。

 

僕のものの見方に興味がありそれを知りたいという方は、ぜひこの「完結編」まで受講してみて下さい。

 

2024年(令和6年) 大阪府交野市(全て10時−17時)

「入門編」 4月7日(日)

「基礎編」 5月18日(土)19日(日)

「実践編」 6月15日(土)16日(日)

「応用編」 7月20日(土)21日(月)

「完結編」 8月24日(土)25日(日)

 

2024年(令和6年) 神奈川県横浜市(全て10時−17時)

「入門編」 7月6日(日)

「基礎編」 8月3日(土)4日(日)

「実践編」 9月7日(土)8日(日)

「応用編」 10月5日(土)6日(日)

「完結編」 11月2日(土)3日(日)

 

お問い合わせ、お申し込みはこちらです。

https://forms.gle/WoToEpoesYXi7Vm37

 

※「医療数秘学講座」は日本各地、希望者が4名以上でいつでもどこでも開催しています。

 一般的な数秘とは一味違った横地オリジナルの数秘です。

 「基礎編」「実践編」「応用編」を1日ずつ、合計3日の講座です。

 こちらもお問い合わせは「キヅキ事務局」までお願いします。

 

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昨日(2024.2.21)、7の会を開催しました。

 

7の特徴はと言うと、「頑固・偏屈・職人気質」です。

 

1から9までのうちで一番「変」で、人と違う角度からものを見て、狭い隙間を見つけてはその奥にある「本質」を見出して、見つけ出したら満足し、それを伝える気もなければ何かに活かす気もなく、鋼のような芯を持ち、違うと思ったら絶対それを譲ることなく、苦手な人がいたら無表情でシャッターを降ろし、表情が読めないので何考えているのかよく分からないと言われ、誤解を受けていると分かっていても敢えて弁明せず、それでも自分は大丈夫と思っているけれど、でも共感してもらえるととても喜び、だから「7」どおりが集まり「7」あるあるを話すことで共感し会い、自分の感覚を分かってくれる人がいるんだと大盛り上がりする「7の会」を開催したわけです。

 

僕を入れて6名の「7」が集まり、それはそれは楽しい時間を過ごしたわけです。

 

1〜9と11・22・33・44と合計13種類に分類されますが、2とか4とか6は今まで1度も開催したことがない中、「7」だけは今回で5回目の開催となっております。

 

理由は、僕が「7」だからということと、普段共感しなくてもいいと決め込んでいる「7」が共感できる場を作ると以上に盛り上がり面白いからです。

 

またそのうち「7の会」を開催すると思いますが、他の数字もそのお話しがあればやってみようと思っています。

 

それで本日来院された方が「自分の数秘の方と会ったことがないので、ぜひやりたいです!」と手を挙げて下さったので、来月3月に開催することが決定しました!

 

次回は、2024年3月18日(月)に「数秘33の会」を開催します。

 

参加資格は、西暦の誕生日の数字をバラバラにして全部足し、33になる人です。

(例:1968年10月26日生まれ→1+9+6+8+1+0+2+6=33)

 

33の人は「地球人の感覚器を持っていないので地球のルールが理解できずに迷子になっている宇宙人」です。

 

7も大概おかしな人ですが、33は飛び抜けておかしな人です。

どちらもタイプは違えどもおかしな人という意味では同じですので、33の方は安心しておいで下さい。^^;

 

予約は、メッセンジャー(横地真樹で検索)かメール(yamabiko.dr@gmail.com)でお願いします。

 

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日時:2024年3月18日(月) 13時−15時

場所:やまびこ診療所(山梨県南アルプス市鮎沢1363)

参加費:3,000円

子連れ:不可(だっこの赤ちゃんは可)

(前編より続く)

 

そして星矢くんに(テレパシーで!?)聞いてみました。

 

「本当は全部分かっているんだよね。

 体が大きくならないのは、何か理由があるんだよね。

 でももうそろそろ大きくなってもらいたいなあ・・・^^」

 

僕の顔をじっとみて話を聞いていた星矢くんは、その時「ニヤッ」と笑いました。

まるで「バレた?^^;」と言っている様に僕には感じられました。

 

そして数日後、お父さんから連絡を頂きました。

 

「先ほど児童相談所の訪問があったのですが、状況を真摯に説明をしたら共感し納得して下さって、予想外にすんなりと終わりました。

しかも、その時に体重を測ったら1週間前より1kg以上増えていて、このペースで行くと1−2ヶ月で標準体重に入っていきそうな勢いです。

児童相談所の方も驚いていました」

 

それを聞いて、先日の星矢くんの「ニヤッ」の意味が分かった気がしました。

 

お父さんとお母さんはそれぞれの知識や経験から、お子さんのためにと思って、今まで食材や食べる量などをきちっと計算して食事を用意していた様です。

 

でも前回受診の時に、僕がまだしゃべれない星矢くんに「どう思う?」と聞いたり、「そうだよね」と確認したりしていたことや、「子供も全部分かっているので、困ったら本人に聞けばいいですよ」とお伝えしていたことで、全て親が管理するのが子供のためと思っていたけれど、本人の意思を尊重する方が子供のためになると思い、その日から食べる時間帯や食べる量は本人任せにするようにしたんです、と教えてくれました。

 

そうしたら、1週間もしないうちに1kg以上も体重が増えてきたのです。

 

つまり星矢くんは、自分のために頑張って育ててくれているご両親に、もっと体のしくみを信じていいよ、もっと僕を信じていいよ、もっと自分の感覚を大切にすればいいよ、もっと楽に生きていけばいいよ、と伝えたかったんじゃないかなあと思ったのです。

 

そして僕がそれをぼんやりとだけれど見抜き、それを何となくお父さんとお母さんに伝え、お二人が薄々気づき出し、最後に僕が「そろそろ大きくなってほしいなあ」と伝えたら、「僕が体を大きくしない理由、バレちゃったね。でも気づいてくれたら小さくいる必要ないから、大きくなるよ!」と伝えてくれた気がしたのです。

 

もっというなら、星矢くんが僕を通してお父さんとお母さんに色々伝えていたというか、僕が星矢くんの言葉を言わされていたというか、そんな気さえします。

 

子供には敵いません・・・^^;

 

新生児であっても胎児であっても、ちゃんと意思をもった一人の人間であり、表現をあまりしないだけで全てを理解し色々な想いを持っていると心から思っています。

 

子供は未熟で何も分かっていない生き物ではなく、むしろ色々なものに塗(まみ)れて燻(くす)んで淀んで苦しがっている大人たちよりも、この世の摂理を理解しているはるかに素晴らしい生き物だと思っています。

 

だからいつも、子供たちには一人の人間として尊敬の念をもって接していますし、その様な意識で接していると子供たちにも伝わる様で、例えば電車に乗ってもほぼ全員の赤ちゃんにじーっとみられます。

 

「あ、分かってくれる人が来たー!」という感じで。

 

だからお母さんに気づかれない様に赤ちゃんとアイコンタクトでしゃべっていると、必ず赤ちゃんは目でしゃべってくれます。

笑ってくれたり、もごもごしゃべろうとしてくれたりもします。

 

 

多分ある程度お母さんたちは我が子に普通にやっていることだと思います。

 

ただ、ここまでの確信を持っておらず、食事の内容とか量とかは聞くことはないので、お子さんたちの中には不満を持っている子もいるのかもしれません。

 

全幅の信頼を持ってお子さんに接して本人に色々聞いてみると、それだけで子育てのトラブルがかなり減る気もしています。

 

子供たちは必要とあらば、体重のコントロールも自在にできる、不思議で素晴らしい生き物なのです。

 

そんなことを言うと「医学的にはあり得ない!」と言われますが、1週間で1kg以上体重を増やすというあり得ないことがすでに起きているわけですので、どんな解釈であれ、みんなが幸せな方向に行ければそれでいいのだと思います。

 

今回も又、子供たちに「信じて委ねること」の深い意味を教えてもらった気がしています。

 

職業柄、たまに児童相談所に関わる相談を受けます。

 

ほとんどの場合、通常の小児科での診療に違和感を感じ、自分で色々調べて考えて、懸命に子育てをしているお母さんたちからの相談です。

 

その方たちは、予防接種(の全部/一部)を受けていなかったり、湿疹にステロイドを使っていなかったりしていることが多く、そこに体格が小柄だったり、癇癪が強かったりした場合に、近所の方とか医療者とか保健センターの方から「療育環境に問題があるかも」と児童相談所に通報が入ることが多いようです。

 

先日も1歳の男の子(星矢くん:仮名)のことで数日前に児童相談所の訪問を受け、また後日改めて訪問があるのでその相談のために来院されました。

 

その子は以前より何度もうちの診療所に受診していて、発育発達を見ていたお子さんですが、たくさん食べる割には身長・体重とも成長曲線の下限をずっと下回っている子でした。

 

いつもご両親が一緒に受診され、家族間の信頼関係はちゃんとできているのは最初から感じていました。

お子さんにとって、お父さんとお母さんが安全基地になっているということです。

 

そして、体格が小柄という事以外身体的に何も問題なく、受診中もとてもリラックスしており精神的な問題を感じたこともありません。

 

表情も豊かでちゃんと自分の意思を表現していて、ご両親の言っている事も理解し伝わっているので、コミュニケーションの問題もありません。

 

ですが一応確認はしておきましょうということで、半年ほど前に採血をしたことがあります。

栄養状態や各臓器の状態、ホルモンバランスなどを調べたのですが、全てにおいて正常値でした。

 

そんなこともあり、「何か理由はあるのでしょうが、今すぐ問題になることはないので、このまま経過を見ていきましょう」という方針で、数ヶ月に一回程度ですが当院に来てもらっていました。

 

そうしたら、児童相談所から訪問があったということです。

 

ご両親はお二人とも、穏やかで色々な角度からものを見ている聡明な方だなあという印象です。

 

お父さんは、児童相談所についての情報を集め、僕よりも詳しいように感じました。

お母さんは小さなお子さんに携わるお仕事をされていて、お父さんと同様に深く理解しているようでした。

 

そこで、ご両親の意向を確認したところ、次のようにおっしゃっていました。

 

「もしかして次の訪問で母子分離をされるかもしれない。

 それはもちろん不本意だし絶対避けたいことなので、できるだけのことはしたい。

 でも、児童相談所の方は敵ではないので、次の訪問の時に戦闘体制で望むのは違うと思う。

 結果がどうであれ、この子がこの子らしく成長して幸せな人生を歩んでいくことを一番に望む」

 

そして僕は、次のように答えました。

 

「戦闘体制で望むと同じ戦闘体制の人が現れて戦いになり、結局望む結果から離れていく。

 緩んで信じて委ねれば、一時的に望まない結果になろうとも、最後には絶対幸せな未来が待っている。

 この子が何を望んでいるのかをこの子に確認しながら、どうするか決めていくといいと思います」

 

ご両親とも、同じように感じていた様で、そういう方針で望むということになりました。

 

(”後編につづく”)