おばあちゃ~ん!ポリデント~! 『チルドレン・オブ・ザ・デッド』 | 蝦夷☆オブ・ザ・デッド

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蝦夷の片田舎より分析しない掘り下げない脱力バカレビューをお届け(ホラー多めほぼネタバレ)

冒頭15分間はトム・サビーニ1人咲き   
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<あらすじ>
1968年に起こったゾンビ事件から時は流れ・・・1986年。
人々にとって生ける屍の存在は遠い記憶となりつつあった。
そんなある日、死刑となった連続殺人鬼アボット・ヘイズの遺体が死体安置室から忽然と姿を消す。
同じ頃、アボットの出身地で死者が蘇り徘徊するという奇怪な現象が発生。しかも、死者は生きている人間を次々に襲い始めた。
保安官代理のランドルフとヒューズ(トム・サビーニ)は住民達と結束を固めゾンビを撃退、アボットの生家であるヘイズ家の納屋に隠れていた子供たちを救出する。
がしかし、ヒューズはゾンビ化したアボットに襲われ、奮闘の後、命を落としてしまう。
また時は流れ、その15年後。
ヘイズ家の土地と、隣接した共同墓地は売却され、中古車販売のショー・ルームを建設するための工事が始まる。
社長である父親から現場責任者を任された息子のマシューは近くのレストランで働くローリーと知り合うが、2人は奇怪な出来事に巻き込まれていき・・・

<レビュー>
トム・サビーニ・プロモーションビデオ
かと思いました。
最初の10分くらい。
トム・サビーニが俳優として生き生きと活躍している姿をニヤニヤして楽しめるのは、ゾンビ好きな方だけではないでしょうか。
なかなかかっちょいいのでその後にも期待させられますが、サヴィーニが死んじゃったあとは見事にグダグダに。
あの・・・「トム・サビーニ主演」じゃないの?
ジャケには確かにトム・サビーニ・in・チルドレン・オブ・ザ・デッド
って書いてありますよね?
これ、主演って言う意味じゃなく、単なるゾンビ好きホイホイなんでしょうか。
「in」だもんね・・・in・・・

この作品、ゾンビファンの方から酷評されている模様だという前知識と先入観を持って観てしまいましたが、しかし、あなどることなかれ。
なんと、ネタバレにもレビューにもない世にも恐ろしいシーンが!!

劇中に登場するモーテル経営者のオッサンが、コップにポリデントされている入れ歯をお口にカパッと入れると思いきや・・・
そのポリデント水を一口飲んでから再び入れ歯カパッとしやがった!
オエッ!!!
更にそのあと、トマトスープが入ってる鍋に
ポリデント水の残り全部ジャーしやがりました。
余すことなく有効活用。
ゾンビより何より怖かったです。
あー怖っ

主役(?)亡き後も、出演者はそれぞれ妙な個性を発揮、やはり誰がほんとうの主役かわかりません。
そしてそのままラストまで突き進んでしまう強引さ。
アボットというボスゾンビは出てくるものの、存在感はちょっとイマイチ(せっかく知能もあって喋れるニュータイプなのに)。
ゾンビの存在感がイマイチって一体・・・この映画のテーマ・・・
やっぱ、サビーニ?

 

しかし、終盤、住人達のゾンビとの攻防戦はちょっと必見です。
かなり笑いました。
ゾンビに追われた主役級の若者たちがレストランへ逃げ込み、応援を呼びます。
しかし、応援に来た人たちも全員そのレストランへ立てこもってしまいます。
その後「いっせーのーで!」で外へ出て行き戦うんですが、それがもう滅茶苦茶。
「気をつけろ!」と人に言っておきながら自分が一番危なっかしいオッサンや、自分の愛車に間違ってダイナマイトを投げるオッサン・・・etc

本家の流派から脱線したオブ・ザ・デッド関連はやばいやばいと思っておきながらも観ずにはいられない。
なんでもかんでもオブ・ザ・デッドつけやがって!
・・・と思いつつ、とりあえず制覇しておきたいと思うのはゾンビ好きの悲しいサガなのです。

<超主観的評価>
ストーリー★ スリル★★ テンポ★ バカ★★ グロ★
総合★


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