♪1、2、サンゲリア!2、2、サンゲリア! 『サンゲリア』 | 蝦夷☆オブ・ザ・デッド

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蝦夷の片田舎より分析しない掘り下げない脱力バカレビューをお届け(ホラー多めほぼネタバレ)

♪1、2サンゲリア!2、2、サンゲリア!  フルチのゾンビは汚いです   
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<あらすじ>
ある日、ニューヨークの湾岸に一隻の不審船が入って来る。
巡視艇が不審船を調査するために接近、警官2名が不審船へ乗り込んだ。
しかし警察たちは、船内に潜んでいた全身が腐乱した男に襲われ、1人は喉を噛みちぎられ死亡する。
残った1人が拳銃で男を射殺すると、男はそのまま海へ落下した。
この事件に関心を寄せた新聞記者のピーターは、港に係留された不審船に乗り込むが、そこで船の持ち主の娘アンと出会う。
アンの父親は船でカリブ海に行ったまま、行方不明になっていたのだ。
アンの父親の手紙から、彼女の父親がカリブ海に浮かぶ小さな島「マツール島」で消息を断ったことがわかる。
ピーターは、アンと共にカリブ海に向かう。
マツール島までの水先案内人を探していたピーターとアンは、小型船からダイビングを楽しんでいたブライアンとスーザンに出会い、彼らに頼み込んで島へ同行してもらうことになった。
マツール島で病院を営むメナード医師は、この島の風土病の研究を行っていた。
ここでは死者が蘇り人を襲うという奇病が流行していた。
そして、襲われた者もまた死んだ後に蘇り人を襲う。
4人はメナード医師に「妻の様子を見てきて欲しい」と頼まれ、メナード邸へと向かう。
彼らがそこで見たのは、生ける屍たちに黙々と貪り食われているメナード夫人の姿だった。
驚愕し、病院へ戻る4人。
そして、なんとかこの島からの脱出を図ろうとする。
しかし既に死者たちが至るところに現れはじめ、遂には病院をも襲い始めたのである・・・


<レビュー>
冒頭でいきなり「ZOMBIE2」の題名が。
ええっ?フルチはロメロの続きを撮ったの?と当時思った私。
よくよく調べてみると、確かに続きとして撮ったようです。
・・・ただし、フルチが勝手にね。
題名と共におどろおどろしいBGMが流れ、いきなり音楽ブツ切れ・・・
そして唐突に物語がはじまります。
なんじゃこりゃっ!?
これは期待大だわ、いろんな意味で。
そう思いながら胸躍らせて鑑賞したのを覚えております。

冒頭のシーンでダイバーのおねえさんが出てくるんですが、
なんと酸素ボンベ背負って乳丸出し。
しかも、半ケツどころか全ケツTバック(しかも白なので白フンぽい)。
そんなイヤーンバカーンなお姿なのに、何故かピンクのスイミングキャップをしっかり装着。
おねえさん・・・キャップ被る前にもっと他に隠すとこがあるんとちゃうんか?

おねえさんのこだわり、ピンクのキャップ
   
色鮮やかなスイムキャップ&白フンStyle

おねえさん、こんなお姿で「海の写真を撮ってくる!」とダイビングなさるんですが、そのうち海中にはサメは出てくるわゾンビは出てくるわで盛り沢山のお祭り騒ぎ、さあ大変!
しかし、事態はおねえさんそっちのけでこんな展開に。

海の生き物とゾンビの格闘は史上初と思われます   
ザバザバ!ンガァァァ!!!

このすぐ横にピチピチの白フン姿のおねえさんが漂ってるのに、よりによって腐り切ったゾンビと格闘するハメになったサメ・・・気の毒で仕方がありません。
しかしこの水中ゾンビ、口や鼻から気泡が全く出ていないように見えます。
死んでるから息してない=だから水中でも気泡なんて出ません!というこだわりなんでしょうか?どっちにしても役者根性が凄過ぎです。
もし、フルチ監督が「死んでるんだから間違ってもゴボッ!とかやんないでちょうだいよー」と注文つけてたとしたら・・・それもまた凄いです。
どーでもいいとこにこだわり過ぎていっぱい辻褄合わないとこ出てきちゃってますけどね。

しかし、サメVSゾンビやおねえさんの白フンは、飽くまでもほんの「掴み」に過ぎないのです。
マツール島へ入ってからはまるで覚醒したかのようなグロシーン頻発、
フルチ節、大炸裂!
ゾンビに襲われた人間もまたゾンビになる」という定説も一応踏まえてはいるものの、墓に土葬されていた推定何百年モノ熟成ゾンビまでついでに甦って来ます。
土に還っててもいいんじゃないの?
何でこんなに適当なの?
・・・いけない。辻褄を求めてはいかんのでした。
だって、フルチだもの。
この映画が日本で封切りになった時、パンフレットには次のように書いてあったそうです。

「サンゲリア」日本公開にあたり、「サスペリア」でおなじみの伊・VIPインターナショナル社が、恐怖の証明と
して「メモリアル・セミテル保証」を考案しました。
これは万一「サンゲリア」鑑賞中あまりの怖さでショック死した場合“お墓をさしあげます”というもので、
現在、米・ハワイ州オアフ島にあるミリラニ・メモリアルパーク内に用地が確保されています。
この保証はロードショー上映より一年間有効ですが、試写会でも適用されます。

マツール島じゃなくてハワイに墓ですか。
墓石には一体なんて書かれるの?
サンゲリアでショック死?それは名誉?不名誉?
墓はタダでも墓参りの旅費が高いです!
埋葬はやっぱりこだわりの土葬?
・・・そんなことをとめどなく考えていた私でした。

ラストはちょっと圧巻です。
ゾンビたちが橋を渡り、マンハッタンへと大行進。
けっこうステキな絵だな・・・と感心したのも束の間、
近くを車が普通にビュンビュン走っていきます。
さすがフルチ(ン)監督。

関係ないんですが、「サンゲリア」と聞くと、思わず
♪1、2サンゲリア!2、2、サンゲリア!
と歌う私です。
バカですね~(♪1、2ゾンゲリア!バージョンもアリ)

<超主観的評価>
ストーリー★ スリル★★★ テンポ★★ バカ★★ グロ★★★★★
総合★★★