こんにちは。守田ゆき江です。

前回の続きです。
「血って大事やね。」
http://ameblo.jp/yke0206/entry-11281369742.html

赤ちゃんを産んだは良いけど、
自分の出血が止まらない。
病院に搬送されて休養する私。


夜中の3時頃から明るくなるまで
すごくすごく長かったです。
私は眼を閉じて、
すぐに退院できる と 
呪文のようにそればかり
頭の中で唱えていました。

明るくなった頃、看護婦さんが
空になりかけの点滴を新しい物に替えてくれて、
トイレに行きたい私についてくれました。

助産師さんや救急隊員の方々、
お医者さん、看護婦さんと
私を助けてくれる人みんなが
私を「歩けない状態になっている人」として
扱ってくれるのが不思議でなりませんでした。

うん??歩けるよ?って思うのですが、
担架に乗せられ、ベッドで移動。

それが明るくなってはじめて、看護婦さんが
自分でトイレに行こうとさせてくれると言うので
普通の事なのに嬉しかった。

入院用のカバンから下駄を取り出し、
点滴を引きながらトイレへ歩く。
自分で思った通り、すんなり歩ける。

守田さん、しっかり歩けてますね。

そのちょっと驚いたような看護婦さんに、
普通の事じゃないんや、と思う。

でもこれで、以降の移動は
ナースコール無しで動いていいらしい。
看護婦さんの手を
少しでも煩わせなくて良くなった事が嬉しい。


朝の8時になると、朝ご飯が運ばれて来て、
「病院のご飯」というものに久しぶりにお目にかかる。
手紙がついていて、
病院のご飯は治療の一環なので
残さず食べてね、的な事が書いてある。
正直、多かった。

でも、治療の一環や。
私は元気になって早く退院するんやから。
みかんのゼリーなんて夜中に食べるから
治療の一環が食べられへんのや。
時間差で食べよう。
と、1時間かけてパンやらバナナやら牛乳やら
一生懸命食べました。

気分はカリオストロの城のルパンです。
「血が足りねぇ、食いもんもってこい!」
ルパン、あの量食べんのしんどかったやろなぁ。
今なら気持ちがわかるぜ!

朝ご飯をこんなに真剣に食べたのははじめてでした。


ポケットに携帯電話を入れて、
点滴を引きながらロビーに出て、
食事後にダンナさんに電話をかける。
長男と話す。
助産師さんに状況報告のメールを打って、
病室に戻る。

検査で血を抜いてもらったり
血圧や体温を測ってもらったり
お世話になっていると
ゆうべ診てくれたお医者さんがやってきました。

医:守田さん、ご自身で歩けたそうですね。
ゆ:はい。歩けました。
医:ふらつきもないし、出血も止まってるようなんで、
  血液検査の結果によりますが今日退院できるかもしれませんね。
ゆ:え!今日退院できるかもしれないんですか!?
医:はい。まぁ、検査の結果によりますが。
ゆ:検査の結果はいつ出るんですか。
医:お昼に血を採って、一時間後って所ですね。
ゆ:お昼って言うと12時の事ですかね。
  とすると13時頃には判断ができるんですね。
医:そうですね。まぁ、検査の結果によりますが。


うわ~~~~い!
今日帰れるかもしれへんって!!!


ひとりになったのを見計らい、
もそもそとベッドを抜け出す。
ポケットに携帯電話を入れて、
点滴を引きながらロビーに出て、
助産師さんとダンナさんにメールを打ちました。

助産師さんからのメールの返信は
女子高生か?と思う位本当に早くて、
こう言う時、本当に安心しました。


そして、採血の時間。
新人さんであろう看護婦さんの後ろに
先輩看護婦さんがついているという採血スタイル。
さすが新人さん。採血の手順がもたついています。
しかもけっこう痛かった。
でも、こうして皆、上手になってくんやと思うと、
私の腕一本位使ってくれればいいと思う。

採血後、後ろで見ていた先輩看護婦さんが
「守田さん、1400MLの出血があったとは思えないですね。
 ふらついてらっしゃらないし、顔色も悪くないですよ。」
とやっぱりちょっと驚いたような面持ちで声を掛けてくださる。

そうなんか。
看護婦さんたちが思うよりも回復が早いんか。

4、5年前ダンスでひっくり返って肘を粉砕骨折した時、
主治医のお医者さんに治療経過の評価を
「守田さん、エクセレントだ!!」
といただいた事があったことを思い出しました。
エクセレントなんて評価、産まれて始めてもらったので
非常に嬉しかった。


そうか、私は回復力が強い人間なのかも。



そして、
助産師さんが眼を丸くする中
(その病院はなかなか退院させてくれない病院らしいです)
私はお昼には退院許可をいただけたのでした。

会社を休んでいたダンナさんと母が迎えに来てくれ、
お姑さんが糖水をあげながら
面倒を見てくれていた赤ちゃんに再会する事ができました。


朝の0時に赤ちゃん産んで、
朝の3時に病院へ搬送され、
昼の2時にはお家に帰れました。

母子共に無事の出産、というものが
どれだけありがたいことなんかを
教えてもらえた体験でした。


今は赤ちゃんに自分のお乳をあげて静養しています。
赤ちゃんはたくましく、ぐいぐい大きくなっています。

$守田ゆき江のスーパー手相術
生後10日くらい。
目が合うんですよ。


これで、私は次回以降
家での出産はできない人になりました。
出血の経験があるからね。

助産師さんに聞くと
オープンシステムってのがあるそうで、
病院にハコだけ貸してもらって
産んでなんにも無かったら即帰宅でき、
なにかトラブルがあったら入院、
という出産スタイルもあるそうです。

いいコト聞いたなぁ。
じゃあ次はそれで行きましょう!

保育園のママ先輩達によると
4年空くと出産が
初産並みにしんどくなるそうなんで
もし、運良く授かる事ができたら
4年以内に産みたいな、と思ってます。




まずは自分の静養と子育て。



前の子の時は産後ナメとって
産後2ヶ月から仕事始めちゃって
後でしんどくなるってのをを体験済みなんで
今回はのんびりしようと思います。
バカは痛い目見ないと学習しないんやね。
学習してるからええやんね。


しばらくはブログの更新と
アンシェントメモリーオイルの販売だけになります。
家でおっぱいあげたり
洗濯もん畳んだり
晩ごはん作ったりします。


ゆっくりできるなんて、
ちょっと大人になったと思う。



それでは~。