(②~)
帰国して数週間
会える日は食事
そしてユナクさんの部屋
…これで充分
これがいちばん幸せ
そんな穏やかな日々の中
ユナクさんから、
ソロアルバムが発売されるといううれしいお知らせを聞きます。
それからユナクさんは
レコーディングや曲作りでとても忙しくなる。
時には
作詞に行き詰まって、ユナクんが弱音を吐いたり、
お弁当を持って一緒にピクニックに行ったり、
フリスビーをしたり、
ひざまくらしてって言われたり、
「恋してるし最高に幸せだからいくらでも恋の詞が書けそう」とか言われたりします。
恋のおかげか
ユナクのソロアルバムはオリコン初登場2位
歌番組や雑誌に大忙し
私も仕事が順調で、ドラマの大きな役をGETしてユナクさんにすごく褒められちゃう。
……
私はユナクにすごく感謝してる。
そのやさしさの深さに
その揺るぎない愛情に
私の今の成功はユナクのおかげ…
韓国でのツラい時期は何度もメールで励ましてくれた。
「君がピンチになったら僕が飛んで行くから安心してて。飛行機でたった2時間…だからもうちょっと頑張れるよね」
って。
ただ甘やかすだけじゃなくていつもいい方向に導こうとしてくれる。
努力家で勉強家
そんなユナクに愛されていることが
私の自信であり誇りでもある。
ユナクはユナクで
こんなに恋愛体質だったとはって悩むほど私にぞっこん。
僕専用の携帯を渡すほど、潜入して占有しちゃいたい。
これが恋の病ってやつかぁ?って…
私との日々で新しい自分を開拓している。
順調すぎるほど順調なふたりにある出来事が…
ユナクに業界最大手の芸能事務所からソロとして活動して行かないかと誘いがかかる。
ユナクは私やメンバーに黙っていることを決め、対応にひとりで悩み苦しむ。
そんなこと私は知る由もなく…
ちょっと様子がおかしいなと思うくらい。
ユナクをどうしても手に入れたいから、超新星や私の仕事を妨害すると脅しをかけてきて、実際私のドラマの仕事もなくなってしまう。
…久しぶりに会ったユナクさんは
「葉子会いたかった」
と私を愛おしそうに抱きしめて
髪をすくい上げ
耳にかけてくれる。
耳の後ろをやさしく撫でながら…
ごめんね
ごめんね
ごめんね
心ではそう叫んでいたの?
私の方こそ
何も知らないで
ごめんね…
④に続く