「葉子…」
ボーっとしてどうしたの?
そう言うと
ソンモくんは私を抱き上げてふわりとソファーに降ろした。
「じっとして…」
じっとしてたつもりだったけどそう言われてますます固まってしまう。
ソンモくんは微笑んだままの唇で…顔を少し傾けて私の首筋にそっとKissをした。
私の彼はユン・ソンモ
超新星のリードボーカル
私たちはつきあって3カ月…お互い忙しい日々を送っている。
今日もやっと会えたから
ソンモくんの密着度はハンパない。
たっぷり葉子を感じたいんだ…とか
葉子は本当にかわいいな…とか
そんな甘い言葉を連発する…ちょっぴり恥ずかしいけどうれしいな。
今週末からタイに行くんだ…葉子さみしい?
少しと答えると
「えっ?少しなの?」
って不満げに言う(*^^*)
本当のこと言ったら
心配するからそう言っただけなのに(*^^*)
「すごくさみしい」
この言葉に満足したのか
ソンモくんは顔をくしゃくしゃにして微笑みながら私の頭を撫でた。
タイに行ったソンモくんからは全く連絡がない。
音信不通 行方不明
元気でいる証拠なんだろうなって思っていると
突然タイ行きの航空券と手紙が送られてきた。
電話でもなく
メールでもなく
手紙というところがソンモくんらしいな。
封を開けると見慣れたきれいなハングル文字が並んでいた。
コンサートの後のオフをいっしょに過ごそう。
タイにおいで…
たった22文字のハングルがこんなに幸せな気持ちを与えてくれるなんて!!
私はすぐにタイに
飛んで行った。
…ソンモくんとはホテルで合流。相変わらずソンモくんはタンクトップがよく似合う(萌)
じっと見つめられて
恥ずかしいなあ。
夜風にあたろうか
ソンモくんは私を外に促す。
手を引かれて海へと続く道に出るとそこはキャンドルと数えきれない数の花できれいに飾られていた。
その幻想的な光景とソンモくんが側にいることにうっとりしてしまう。
ベンチに座ると傍らにアコースティックギターが置いてあって、ソンモくんはそれを手に取ると軽く爪弾き始めた。
それはしだいに美しいメロディーとなって夜の帳に溶け込んでいく。
「この曲僕が作ったんだよ」
歌詞は私に作ってほしいと言う。
100日記念の共同作業
ふたりで
ふたりだけの曲を作り上げる…
なんて素敵な営みなんでしょう(*^^*)
②に続く
☆☆☆☆☆☆