(①~)
素敵なメロディーに酔いしれて…
隣のソンモくんに酔いしれて…
私は海に揺れるキャンドルの灯りをただうっとり眺めていた。
曲が終わると途端に辺りは静寂に包まれる。
その時つぅっ…と
涙が私の頬を伝った。
ソンモくんは大きな温かい手のひらで私の頬を包み込み、親指でそっと涙を拭ってくれた…
目の前に大きなバラの花束が差し出される。
バラの数は99本だそう。
「100本目の花は君だよ」
…ソンモくんが100日記念にしてくれたプレゼントの数々は本当に心がこもっていて私はうれしさと同時に、すまない気持ちが湧いてくる。
「何にも用意してなくてごめんね。
私も何かしてあげたい」…やっとそう伝えた
準備してなくてもプレゼントできるものがあるよ…
Kissがほしいな
葉子からしてほしい
私は
目を瞑るソンモくんに
触れるくらいのKissをする…
離れようとすると
バサッ…と
持っていたバラの花束ごと抱きしめられた。
強く…はげしく…
唇も離れない。
離さない。
もうクラクラ…
それはもうHappyendのラストシーンかと思うくらいに。
激しく熱いKissに全身の力が抜けていって体が火照る。
長い長いKissの後、目をあわせるとソンモくんはふっと微笑んだ。
「顔が真っ赤だよ葉子」
…暑くて熱いsweetknightのタイ旅行の後、甘くて幸せな私とソンモくんとの間にじゃまものが割り込もうとして来る。
同じ事務所のブレスレスというKPOPグループのジョンスという微妙な名前の男性歌手が日本で活動することになって何かと絡んできます。
初めて私と会った時
葉子ちゃんかわいい!!
~デートしようとソンモくんの前で言ったりして…
ソンモくんは
葉子はジョンスさんとデートはできません。
葉子は僕のもの(ぼくのもの*^^*)ですからって言う。
ちゃんとそう言ってるのにジョンスはその後もぐいぐいきます。
私とデュエット曲を出すことになって一緒にいることが多くなったりもする。
そんなことだからソンモくんはただでなくても気が気じゃないのに、私が
「ジョンスさんって意外といい人かも」
とか思ったりもするもんだから三角関係がややこしくなります。
…密着度の高い演出のPVのことはなんとなく
ソンモくんには言えずにいた。
撮影の日、
私は驚いてしまう…
だって
ソンモくんが
見学にきたから