(②~)
来たらまずかった?
というソンモくんは
自分の次の仕事より私が心配…私とジョンスが心配だったのかも。それもあるかもその方が大きいかも。
昨日全然眠れなかったのをソンモくんは気づいてくれてたんだ…って私は
見られたら緊張すると思いながらも喜びます。
ジョンスは、
葉子ちゃんはソンモに愛されてるねと言いながらも
でもどうなるかわからないのが男と女…と意味深なことを言う。
…PVの撮影中
本当にしちゃうんですよ
Kissを。
フリだけでいいのに、周りのみんなにはわからなかったかもしれないけど
ソンモにはしっかりわかっていて…
撮影が終わってスタジオを出て行こうとするジョンスを呼び止め掴みかかる。
…ダメ、ソンモくん!!
今にも殴ってしまいそうなソンモくんを止めた。
…仕事だから
そう言う私に信じられないよというように
「葉子はそのつもりでもジョンスは違うんだよ」
「わざとKissしたんだよ。どうしてわからないの?」
と取り乱す。
…ジョンスさんはそんな人じゃない
どちらかというとジョンスの肩を持つカンジになってしまった私は、これ以上険悪なムードにならないようにジョンスの腕
を引っ張って外に出ました。
「そんなに泣きそうになるならあんなこと言わなきゃいいのに」とジョンスに言われて泣いてしまった…
…それからしばらく私たちは会いません。
ジョンスにとってはチャンスです。
ある日事務所の片隅で
泣いてもいいんだよとか言われたりして
私は抵抗しながらも抱きしめられる
…
…はなれなきゃ
早くはなれなきゃ
ジョンスさんの体を押し返そうとしたその時
肩ごしに
ソンモくんが見えた
…もう
くり返し泥沼です。
「違うのこれは」
「もういい。
何も言わなくていい」
仲直りしたいと思ってたのにその必要なかったね…
そう言って
ソンモくんはそっと腕時計をはずした。
私と秒針を合わせた時計…
これから同じ時を刻んでいこうと、つきあう前にソンモくんが合わせてくれた…
「君と一緒に同じ時を刻めると思ってたのに」
そう言い放って
ソンモくんは出て行ってしまう。
この世界、いろいろ起こる…その度にソンモの機嫌をとるの?
俺なら君を成長させてあげられる。考えてみて
そうジョンスさんに
言われて
追いかけようとした足が
止まってしまった。
④に続く
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