(③~)
ソンモくんが元気がないことを知ったのは
PV撮影の後…
好きみたいだけど
好きすぎてお互い足を引っ張り合っている。
ジョンスさんにそう言われたことが
ずっと気になっていた…
私がソンモくんの足を引っ張っているの?
やさしいソンモくんをあんなに怒らせてしまった…
ソンモくんを決定的に傷つけた事務所の片隅で
追いかけるのをやめた時
私はまたその言葉を思い出して立ち尽くしてしまった。
それきり
何もかもわからなくなってソンモくんと距離を置く…
またまたジョンスはぐいぐいきます。
ある日ランチに誘われて私は一緒に行く(どうもわからんなあ???)
…でも
何をやっても
思い出すのはソンモくんのことばかり
ソンモくんだったら
私の好きそうなデザート選んで自分の分も必ず私にくれてたなあ…太っちゃうかなぁって言うと大丈夫、太っててもかわいいよ~って言ってくれてたっけ
ソンモくんだったら
私が歌を口ずさんだら
必ずいっしょに歌ってくれてたなあ
ジョンスさんといても
ジョンスさんとソンモくんを比べて悲しくなるばかり
考えても考えてもわからなかったことがやっと見えてきた。
どうしたらいいか
じゃない…
今私はどうしたいかだ。
ジョンスにやっと
ソンモくんが大好きで
そんなソンモくんに愛される自分でいたい…
って言う。
ソンモくんに会いたい
私は思いのままに心のままにソンモくんをさがす…
…さがしてもさがしてもソンモくんはいなくて大変だったけど、奇跡的に事務所の屋上で行方不明ソンモに会うことができる(*^o^*)(*^o^*)
…傷つけてごめんなさい
…
「楽しそうだったよね」
ソンモくんは許してくれない
私が好きなのはソンモくんだけなの
ソンモくん以外の人を愛せるはずがない
………
…沈黙が苦しくて目をふせた。もうダメなんだとやっとそれを認めた時
私はソンモくんに背を向ける。
その瞬間グッと手を握られた。
抱きすくめられて
腕の中に
「今の嘘じゃないよね。僕、葉子の側にいていいんだよね」
ソンモくんは震えていた
必要ないなら身を引こうって思ってた。
僕は絶対葉子の側を離れないから
…ソンモくんのKissは
やさしく変わらず甘くて
ちょっぴりせつなかった
⑤(終)に続く