(②~)
私がすっかり良くなるまでジヒョクくんは、
「ずっと側にいる」
「全力で支え続ける」
を態度で示してくれた。
…私のことが一段落したら今度は、ジヒョクの親子の確執事件が表面化してきます。
お父さんが自分の仕事をよく思っていないこと。
そのお父さんが入院して、お母さんから一度帰って来るように言われていることを話してくれた…
帰れずにいると。
ジヒョクくんから打ち明けられた時、今度は私が力になる番だと思った。
電話で韓国語で言い争う姿を見かけてずっと気になっていたし、
そんなそぶりは見せてないと思ってるかもしれないけど元気がないことは私にはわかっていたから。
「いっしょに行こう」
ジヒョクくんが不安だったり、悩んだりしてる時、側にいたいの…
そう伝える。
黙っていたジヒョクくんは静かにこう言った。
「葉子が側にいてくれたら心強いよ」
私たちはすぐに韓国へ行きます。
そして病院へ…
「こちらは恋人の葉子さん」
…フルネームではじめましてのごあいさつ(*^^*)
ジヒョクを見て固い表情になったお父さんは目を背けたまま、最後までこちらを見ることはなかった。
ジヒョクは
拒否されたことに傷ついた様子…
「いいよ…もう行こう」
小さな声で私にそう言うと病室を出て行ってしまう。
ソウルの街を歩く…
…
ー大丈夫?
ーごめんね。
ほとんど同時に
私たちはお互いを思い合って口を開いた。
そっとジヒョクくんの手を握る…
ぎゅっと握り返してこちらを見て微笑む。
どうしたらいつもの晴れやかな笑顔に戻るんだろう…
ジヒョクくんの実家に向かう道すがら私はそのことばかりを考えていた。
ジヒョクくんの通訳のおかげでお母さんとはすぐに打ち解けることができた。
「いつもジヒョクの力になってくれてありがとう」
やさしい笑顔は
ジヒョクくんに似ている…ジヒョクくんがお母さんに似てるのか。
緊張が解けてホッとする
私たちのために準備してくれていた昼食をいただく。
手作りキムチ
恋するキムチ
俺も父さんも大好きなんだ…
ジヒョクくんが
やさしい表情でそう言ったのを聞いて
私は
「これだ!!」
そう思った。
④に続く
ジヒョクの全身が好き☆