(⑤~)
約束通り
グァンスさんはゴールを決めた。
ゴールを決めた瞬間
グァンスさんは私の方を見てガッツポーズ…その顔は自信に溢れ清々しかった。
試合が終わって
待ち合わせをしたスタジアムの前、走ってきたグァンスさんが私を抱き上げる。
そっと降ろした後
この前俺が言わせなかった言葉言ってくれないかって。
そう言いながらもグァンスさんはがまんができずに私が遮って言えなかった思いを言う。
どんどん惹かれていったこと
どんどん存在が大きくなっていったこと
今日から俺のものにしたい
もう他の男の前で笑ってるのはいやだ。
俺のためだけに笑って
俺のためだけに綺麗になってくれって(*^^*)
私もグァンスさんが大好きです。
ずっと言いたかったこと聞きたかったことを伝え合って
私たちは許されたように人目もはばからずに抱きあった。
ラストシーンは
半年後のイタリア
私はグァンスさんの試合の応援にひとりイタリアの地に降り立った。
ロビーに出るとグァンスさんの姿が見えた。
駆け寄って胸に飛び込む…
危ないぞ~
うれしそうに笑いながらグァンスさんは
体を少し離して
私の顔を愛しそうに見つめる。
そしておでこにKiss
遠いのによく来てくれたな。
すごくすごく会いたかったです。
何も包み隠さず想ったことをストレートに言い合えることが何よりうれしい。
後少しであの店も卒業だな。ただいまのメールが遅いと心配なんだぞ。
アフター行ってないか?ってなんだかやきもちやいてる?
久しぶりに会ったらキレイになってたからな…ってグァンスさんはかわいいなあ(*^^*)
ローマの遺跡巡りの後
ローマの街を歩く
ランチの前だからと
グァンスさんはチョコレートのジェラートをひとつだけ買ってふたりで食べようって(*^^*)
ベンチに座ってじゃんけんで勝った方がスプーンですくって食べられるっていうルールはグァンスさんが決めた(*^^*)
何回しても私が負けるからしょうがねーなと言いながら
スプーンじゃなくて俺からやるよ…
え?
グァンスさんは驚いている暇もないほど早く
ジェラートを口に含んで私に顔を近づけてきた。
口移し…!?
ゆっくりと私の口の中に甘いジェラートが入ってきて
冷たいはずなのに
体は熱くなっていった
チョコレートの甘さは
口いっぱいに広がって
私はゆっくりと目を開けた。
END☆