(②~)
そんなSなユナクさんとやっとゆっくり楽しんでると急患の知らせでユナクさんは病院に戻らなきゃいけなくなる…
私は何でか自分でもわからないけど、裾をね、
引っ張るんですよ。
ユナクさんが帰ろうとした時、ユナクさんの上着の裾をギュッて引っ張っちゃう。
心と手が直結すると
頭は置いてけぼり。
意味もわからないし
説明もつかない。
ユナクさんはその瞬間
あっ…てなったけど、急いでたみたいで今度またゆっくり来るからねって言ってちゃんと指切りしてから帰って行った。
イベントは大盛況のうちに終わり
帰り道酔いすぎの私は気分が悪い…
そこにユナクさんがヒーローのようにタクシーで戻って来て助けてくれる…それはちょうどFANTASTIC CHOSHINSEIのオープニング映像のように。
恥ずかしかったから私は大丈夫ですってちょっぴり強がってみたけど
「言うことを聞きなさい」 って強く、でもやさしく
ユナクさんから言われて
タクシーの後部座席、
ユナクさんの隣で私は安心して寄り添って眠った…
…
気が付くとそこはユナクさんの部屋みたいで
しかもお姫さま抱っこされてたから
はずかしいって言うと
「そう?僕はそうでもないけど」
ってそのままベッドに運ばれてしまった。
医者として調子の悪い子を帰せないからね。大人しく従ってもらうよ。
…そんなことされたら言われたら大人しくするでしょうm(_ _)m
でもゲームの私は大人しくしない。
「帰らないと」って振り切って立ち上がろうとするとクラ~ッとしてベッドに倒れ込んでしまう。
ほら全然大丈夫じゃないじゃないか~
そう言った後、
僕の方も…そろそろ…
限界だ…って
ユナクさんは
手術を終えて疲れきった体をベッドに横たえた。私の隣に倒れ込む
「さすがに疲れたよ」
そう言って。
ユナクさんの部屋に泊まって以来
私はユナクさんからちょくちょくからかわれるようになった。
それはどちらかというと
親しみの現れであり
そういった意味で心地よいもので、決して嫌ではなかった。
…ユナクさんは私が喜んでもうれしくて
がっかりしてもその顔がかわいいと言っては喜んだ
「どのくらいかわいいかと言うとね、う~ん
他の誰にも見せたくないくらいにかな」
私にとってユナクさんって何だろう。
私はユナクさんとどうなりたいんだろう。
ユナクさんは
私のことどう思ってるんだろう
続く☆