①~
ユナクさんプレゼンツの夕食のひとときは夢のよう
私は、
おいしい料理で(*^^*)
ユナクさんは、
喜ぶ私の顔を見て(*^^*)
それぞれが満たされた気持ちになって幸せをかみしめる。
この後
私は問題の義理チョコ作りをします。
本命はユナクさんだから…もうそれは絶対だからこそ何の疑いもなく
義理チョコ作りをしようとする私と
義理でもあげてほしくないユナク
微妙にすれ違っていく
ふたりの気持ち
ユナクは遠慮がちに小出しに伝えて来たんですよ
「ひとりじゃさみしいな」
私の背中にぴったりくっついてチョコをつまみ食いしながら
「友だちならいいんだけどね…」
って少しだまって
「今回は男性だよね」
こんなこと思う自分は子どもじみてるのかって
葛藤しながら
「葉子のチョコ誰にも
あげてほしくないんだ」
ーえっ?
もう止まらない
「いやなんだ葉子が作ったものを他の男が食べるなんて考えたくない」
私を抱きしめて
そんなことやめてと
こんなに言ってるのに…
私はやめない。
ユナクさんだってもらうでしょ。た~くさんのチョコにやきもちやいてたらキリないでしょ。
それと同じですよ。
それくらい取るに足りないものですよ。
だから何でもないですよ
その証拠に
振り返って首に抱きつく
ユナクさんは口を尖らせたそのままで軽くKissをした。
チョコレートの味のKiss …
子どもじみてる自分を笑い飛ばすように微笑んだり
私とのゆるぎない関係を確かめるようにゆっくりKissをしたり
ゆらゆら揺れ動く
男心ユナク心…
翌朝
起きてきたユナクさんに
「サンドイッチ
食べて出てくださいね」
と声をかける。
「いっしょに食べられなくてごめんなさい」
ー大丈夫だよ
ユナクさんは玄関先までついて来た。
靴を履いてると
そっとバックハグされる
どうしたんですか?
ーそのチョコさ…
抱きしめた腕にグッと力を入れる分だけ躊躇って
後は一気に
「渡す時に義理チョコだってわかるように渡すんだよ」
早口で言ってしまうと
ユナクさんは「約束」だと
小指を立てた。
あー
なんか重い男だね。
葉子のことが
本当に大好きだから…
葉子は
僕のものだから…
③に続く☆