④~
ラストシーンは
私たちの家
韓国から帰国して数日が経つ。仕事の帰り道
今日も私は私たちの部屋の窓を見上げた。
電気がついてる(*^^*)
リビングのドアを開けるとキッチンからソンジェさんの声がした。
「おかえり~」
「おかえり」がうれしいな…うれしすぎて思わず呟く。
「俺はいつも思ってるよ
葉子の『おかえり』で毎日幸せをかみしめてる」
唇が目線と近づいてきて私はそっと目を閉じた。
……あれ?Kissは?
目を開けると
ソンジェさんのイジワルな笑顔があった。
「俺のKiss待ってくれてる顔があんまりかわいいから見てた」
もう何でもうれしいし
イジワルもホントは好きだけど私は怒ったふりをしてじゃれじゃれ…
キッチンは甘い香りでいっぱい。
ソンジェさんはあれ以来お菓子の家作りにハマってる。
どんどん家が大きくなってるし上達してる…
ソンモもできると思うよとか食べきれないのはジヒョクにあげようとか
他のメンバーも誘い込もうとしてるし(*^^*)
本日のお菓子の家の前にはマジパンで作ったかわいい人形が置いてあった。
この家に住んでもらおうと思って…どこに置こうかな?
ソンジェさんは迷いながらドアの前に向かい合わせに置く。
人形のマネをしてソンジェさんにそっと寄り添った。
俺たちらしさが足りないかなあ?とか言いながら
人形どうしをKissさせるから何だかドキドキ…
「あれ?何はずかしがってるの?さっきはKiss待ってたのに」
…待ってません。
「本当に~?」
…言わなくてもわかってるくせに。
「わかってるよ。だから聞いてる。」
ソンジェさんの顔はもう触れるほど近い。
人形がしてるのに俺たちがしないなんて納得できないって
もうそこまで来てるのに…
焦らされながらも
その後耳元で吐息混じりに囁かれた言葉はお気に入りに保存確定で…
「俺もしたい。本当の葉子に」は
上位に食い込む勢い。
イジワルにはいつになったら慣れるんだろう^^
照れてる顔が見えなくなるから慣れないで
いつもあなたはそう言うけれど。
砂糖菓子のような甘い沈黙がようやく私の唇にふれる。
「どうしよう
すればするほどほしくなる葉子のKiss」
ソンジェさんからは
お菓子の甘い香りがした
心地よい甘さとやさしさに包まれて
私は大好きな
ソンジェさんを
ぎゅっと抱きしめた。
おわり☆