④~
バレンタインから数日後のある晩…
私は湯船に浸かって
あれこれぶつぶつ考えていた。
パジャマの大ヒットで
ルームウェアもプロデュースすることになったから。
やっと立ち上がったそのタイミングで
「何ぶつぶつ言ってるんだ~?」
ドア越しにグァンス君の声…
慌てて私はしゃがみ込む。
歯磨きに来たんだ~って何でもないみたいにグァンス君は言うけど、
私がなかなか出ないから
心配して話しかけに来てくれたんだ。きっと。
「上がったら髪乾かしてやるから早く出て来いよ」
だって(*^^*)
ああきゅんきゅんする…
次の日、親友の夏生と仕事帰りにショッピング。
ルームウェアの市場調査もしないと…
でも実際は違うものを熱心に探してしまって、
夏生から もう~
葉子はグァンス君グァンス君ってグァンス君のことばっかり!!
って呆れられてしまう。
昨日のお風呂あがり
ちょうどボディクリームがなくなったから探さないと…
「お風呂あがりにつけてるとね、グァンス君がね
いい匂いだなっていつも言ってくれるの」
はいはいって夏生は笑ってるけど^^
ラストシーンは
ふたりの部屋
グァンス君はリビングで腹筋中。
ねぇ~グァンス君って私はデザイン画を見せたくて話しかける
「ん?どした?」
返事しながらもグァンス君は腹筋中。
「あと5回待って」って
はあはあなりながら
途切れ途切れに言いながら 5・4・3・2・1
よし!!どれどれ
見せてみろって(萌)見てくれて
…なんか露出多くないか?
って照れてる照れてる♪
ホントはこっちだよ。
って教えてあげたら
いきなりグァンス君が私にKissしてきた。
だましたな~
そんな悪い子はおしおきだ~ってじゃれじゃれ
そして耳元で
じゃあ俺が一番好きなデザイン教えてやろうかって言うんです。
グァンス君は私のパジャマのボタンをそっと外そうとした。
私に抵抗する理由なんてあるはずも無く…
そっとグァンス君の頬に触れる…
グァンス君は甘えるように私の肩に顔を埋めた。
そしてそのまま
「この香り葉子に合うな」なんて囁くから
首筋にかかる熱い吐息にクラクラしてしまう。
葉子と離れて仕事する時はこのクリーム持って行こうかな…
眠る時にはタオルに香りを付けて枕元に置くんだ…
今日は葉子を好きにしていいか?
私はゆっくり頷く
気がつけば
グァンス君からは
私と同じ香りがしていた
END☆