①~
グァンスくん操縦のヘリクルーズの後はフレンチレストランへ
私の耳たぶではプレゼントされたばかりのダイヤのピアスが揺れてるし
グァンスくんは誰もが振り向くほどカッコイいし☆
私はここでグァンスくんに言わなきゃならないことがある…
3カ月フランスに滞在しながらのレストラン修行の仕事があること。
女性プロデューサーが同行取材編集して毎週TV放送するというこの仕事は
正直言って耐えられるのだろうかと不安でいっぱい。
修行もそうだけど
グァンスくんに会えないなんて…
「葉子よく聞けよ…」
いない分だけ悲しむより
その間どれだけお互いを想っているかってところが大事だと
グァンスくんは言った。
その言葉に後押しされて
私はフランスに旅立つ…
僕の知らない場所
未来が君を待つから
そっと背中を押すよ
二人離れた街での日々が
始まってくけど君は
ずっと君のままでいて
今旅立つ葉子へ
byグァンス
です♪
あたたかくして行けよとグァンスくんは
行くが行くまで何かと世話を焼いた。
いつものようにマフラーを巻いてくれて
あれ持ったか?
これ持ったか?って
お母さんみたい。
何かあったらすぐに連絡するんだぞ
つらい時はいつでも俺に弱音吐くんだぞって頬をなでて…
そんなふうにしたら離れ られないよぉ。
長~い別れのKissの後
私たちはやっと離れた。
…
レストランでの修行は
それはそれは大変で…
はじめの一週間はただ夢中で働く。
日本のファンやグァンスくんに喜んでもらえるように頑張ろうって思って来たけど…
こちらの0時は日本の朝8時
ずっと連絡もできないし
体も休まるヒマがない。
すっかり心が折れた私は
寝てるだろうと思いながらもどうしても声が聞きたいと思って
グァンスくんに電話した…
…ん?
…葉子か?
少し寝ぼけたやさしい声
聞きたくてたまらなかった大好きな人の声
「寝てたよねごめんね」
「いつでもいいって
言っただろ
離れてるからこそ目一杯甘えろよ
そうしないと俺だって困ってるんだから…」
全然甘えてこないから
葉子はかわいいって言えなくて困ってるんだそう…
そんなグァンスくんの愛情溢れる言葉に抱きしめられて
少しずつ疲れた心がほぐれていく。
おやすみなさいって言った後も
グァンスくんが消えなくて
携帯を抱きしめて
その日は眠った…
③に続く☆