⑥~
すべての撮影が終わってああ久しぶりの日本。
ひと足先に帰ったユナクさんは今日は空港に迎えに来てくれているはず。
じっと家で待つなんて耐えられないんだって*^^*
少しでも早く
少しでも近く
お互いを感じたい*^^*
ユナクさんは電話口で
もうすっかり治ったよ~って言ってたけど…
今到着ロビーの出口で
一番前に立って身を乗り出して
キョロキョロ私を探している、ひときわ背の高いあなたは
とても元気そうだけど…
まだ心配。
…フフ*^^*
私を見つけて
ブンブン手を振ってる*^^*
急いで駆け寄ると
「葉子!!」って、そんな大声で^^
おいで~みたいにユナクさんは両手を力いっぱい広げて微笑んだ。
躊躇ってる私を突然ぎゅっと抱きしめて
斜め上から顔を覗きこむ…
ずるいよその顔…
笑顔をサッと消してふいに注ぐ真剣な表情に私は弱い。
「逃がさないよ」
あっという間にユナクさんの香りの中
あたたかい胸の中で幸せな気持ちがどんどん膨らんで行った。
「また僕のこと忘れてない?」
いたずらっぽく笑う。
「また記憶をなくしても私はきっとユナクさんに恋するから大丈夫!!」
ふたりで何度でも恋を始めよう…
そう言ったあなたが
次に口にした言葉を忘れない。
これから別のことを始めてみない?
そう、たとえば…
僕と結婚生活を始めてみるとか。
「葉子、僕と結婚してください」
ユナクさんの一世一代のプロポーズはダイヤの指輪まで用意して、
ふたり初めて出会った空港で。
あまりの驚きに言葉も出ない。
「これからはもう絶対にかなしい思いはさせないよ」
片方で手を取って
片方で頬を伝う涙を拭ってくれた後
ユナクさんは
私をやさしく
抱き寄せた。
ラストシーンは私たちの部屋
プロポーズから数ヶ月後…
式場を見に行こうって言ったのはユナクさんなのに*^^*
まだ寝てるあなたを起こす。大きな声で。
大変だ!!って言いながらまだ寝ぼけてるユナクさんかわいい*^^*
目覚ましかけ忘れちゃったかな?
8:00にKissで起こしてねって葉子時計に言わないとね。
これから毎日よろしくね~
またKissしてくれたらちゃんと起きる~とか
それだけ~?とか
文句も言われながらも
降り注ぐ朝の日差し
朝食のにおい
隣にユナクさん
私はこれ以上ないくらいの幸福感に満たされていた。
END☆