こんなことは今までなかった。
君が予約した時間に来なかったなんて。
今日は最後のレッスン…
だから昨日デートに誘った。
レッスンが終わった女性とは二度と会わない…
それは僕のプライド。
そうやってこの仕事を僕なりに精いっぱい続けてきたから
当然君に対しても貫くべきことだと
ずっと言い聞かせてる…自分自身に。
レッスンが順調に進んでうれしいはずなのに
少し寂しかったんだよ…
君に会えなくなることが…
by ソンモ
………
夜景のキレイな貸切レストランで
｢明日で最後だからね｣とあなたが言った。
その言葉が何を意味するのか考えて
｢レッスンが終了した女性とはもう二度と会わない｣
そう言ったあの日のあなたを思い出す。
｢もう会えなくなるの？｣と
縋りつくように聞いた。
私は
ただのお客さんなの？
そうじゃないの？
特別な存在なの？
そうじゃないの？
賭けにも似た心境であなたの答えを待つ。
｢もう二度と会わない｣
…そうあなたにきっぱり言われて
ふわりと宙に浮いてしまった。
あなたが好き
その思いが受け止められずにさまよって
私は最後のレッスンに行かないことを決めた。
もう二度と会えなくなってしまうから。
最後にあなたに会うことで…
by 葉子
………
…どちらにしても
ソンモくんのいない生活に変わりはなかった。
もう思い続けてもツラいだけ。
忘れる決意をしたある日
仕事を終えて帰ろうとすると…
会社の外がいやにざわついてる。周囲の人の視線を辿ってびっくり(◎o◎)
SUPER NOVAのユナクさん、ソンジェさん、グァンスさん、ジヒョクさん、ゴニルさんが
立ってる待ってる。
強引に車に乗せられて
聞いた話は驚く内容だった。
｢ソンモはやめることになったよ｣と…
私が最後までレッスンを受けなかったことで
私にかけたお金が無駄になってしまったから
ソンモにはその責任を取ってやめてもらうことになった…とのこと。
その気があるなら
最後のレッスンを受けるといいよ
そうすればサロンも損をしなくて済むし
ソンモくんもやめずに済む…
どうする？と聞かれる
答えは決まっている…
ソンモくんに迷惑はかけられない…
｢受けます!!｣
⑥(終)に続く☆
ユナク～おかえり～
